本と旅とそれから 和菓子三昧                             (2006年秋・京都)

本と旅とそれから

和菓子三昧                             (2006年秋・京都)


エンゲル係数、超高レベルだった昨年秋の京都旅行で、夕食と並んで存在感を示したのが和菓子。いくつ買った?いくつ食べた?・・・数えるのはやめましょ。

菓遊茶屋のところでお話しましたが、今回はちょっと「菊」にこだわって生菓子を探してみようかな~、などと考えておりましたので、吉信の「鞠菊」の数時間後にはこちらを購入。

▼永楽屋「晩菊」
永楽屋は・・・専門の菓子司ではないですよね?あのお店というと、「おぶみそ」とか佃煮とかのイメージ。でも、和菓子もいろいろ売られています。

しのちゃんも栗上用(▲中央・右)を買いました。晩菊は、鞠菊と比べると、少しくちゃくちゃ感が強くて固かったです。まあ、鞠菊は目の前でこねて作ってもらったので、当然でしょうか。

▼亀屋清永
「清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」
あまり和菓子らしからぬ名前でしょ?私たちは「上海雑技団」とか「シベリア寒気団」と呼んでおりましたが・・・これは、生菓子ではありません。私の和菓子の参考書には、奈良時代にまで遡るこのお菓子の歴史と、密教に関わるその名前の由来が記されていますが・・・省略。
「清浄歓喜団」は亀屋清永の代表的なお菓子ですが、生菓子はこちら。

            ▼梢錦                    ▼亥の子餅

梢錦は、持ち帰る間にきんとんがちょっとぺっちゃりしてしまいました。亥の子餅は11月のお菓子の代表だそうですが(旧暦の亥の月が、新暦の11月と重なるので)、しのちゃんはすでにそれがその月三つ目の亥の子餅だったとかで、「建仁寺の裏の店のの方が好き」と言ってました・・・どこ、それ?

清浄歓喜団はですね、カタいんです。ぼりぼり。ドラ焼きの皮の薄いのみたいかな?と思ってかじった私は「な、なにコレ、かりんとうかっ?!」とびっくり。胡麻油で揚げてあるので、その香りがかなりします。無粋な話になりますが、ふつうの生菓子が350円ぐらいなのに比べ、清浄歓喜団は500円。高いです。

さて、一日に一番和菓子を買い込んだのが、しのちゃんが仕事に出かけ、私がひとり京の街をウロついた火曜日。行こうと思ったところが次々定休日で気がクサり、ともかく和菓子だけでも買って帰ろう、と四条通から御池通まで歩きました。
でも、鼓月は本店まで行ったのに生菓子売切れで、がっかり。菊モチーフあったのに・・・。
で、高倉通のこちらは亀廣永。小学校の隣りにある、小さな地味な造りのお店。
がらがら~と引き戸を開けて入り、「すいませ~ん」と声をかけると、奥からお店の人が出て来ます。ちょっとした会話が、気さくです。

▼亀廣永の生菓子。銘をひかえ忘れました・・・
ごめんなさい、職人さん。きんとんほとんどべっちゃりくっついてしまってます・・・。言い訳するわけじゃないですが、他のお店は大抵箱に入れてくれるんですが、ここはプラスチックのパック(スーパーとかでよく使われる・・・)だったんです。値段も比較的安め。とはいえ、参考書によればここは祇園祭にゆかりの「したたり」という名菓をつくる、紛れもない老舗です。

で、御池通に出て、亀屋良永。まったく鶴亀が多いです。

           ▼万寿菊                     ▼黄ばむ

菊モチーフですが、これはお饅頭ですね。
ここは、ご存知「御池煎餅」のお店。私はあれは全然好きじゃありませんが・・・。
以前にもしのちゃんと二人で入ってみたことがあり、その時は年配の店員さんに、ほとんど「一見さん無視」された鮮明にして苦い記憶のあるところ。
今回は若い女の店員さんで、それなりの愛想は見せてくれましたが、でもやっぱり――言葉は少々キツいですが、お高くとまってます、あの店は。が、パリのカフェで修行してきた(?)私には、「これも京都の老舗の一面」と笑顔で受け入れる余裕がそなわっていたのでした。
ちなみに、味は大変よかったです。
(「黄ばむ」ってヘンな名前じゃありません?私、最初書き間違いかと思いました。)

その日はまだ終わりません。いったんしのちゃん家に戻り、いろいろ荷物を置いてから清水さんの夜間拝観に行き、さらに先斗町「いふき」へ、と続くのですが、清水さんから「いふき」への道中に、これも有名な大原女屋があります。ここは「かま風呂」というお饅頭が有名。美味しいです。ちょっと覗いたら、ほんの少しでしたが生菓子が残っていたので、また買う・・・(^^;

▼大原女屋「紅椿」
TOP画像はその断面。椿モチーフの好きなしのちゃんのために買ったのですが・・・私にはどうしても「タコ坊主」って感じがしました。デコ、でもいいです。

(←)同じく大原女屋「庭の秋」。

これが最後。(翌日に出町「ふたば」に行くのですが。)

たくさん買った&食べたといえばそうなのですが、買ったお店の数と同じくらい、行ってみたら休みだった、買えなかったというお店もあるんですよー。
ざっと思い出すだけでも、嘯月、田丸弥、鍵善良房、鼓月(ここなんて、本店含めて3ヶ所も行ったのに・・・)、亀屋則克・・・。

おまけになりますが、そうして京都から帰宅してみたら、自宅の食卓の上に、でーんと菓子折りが待っておりました。ちょうどその日、母が知り合いの舞踊家の方(えら~い日舞のお師匠さん)の公演に招かれ、お土産に頂いてきたものだとかで。
さすがの私も苦笑が漏れましたが、すかさず写真。鶴屋八幡のものです。

            ▼唐衣                    ▼織部上用

やっぱりきんとんがちょっと・・・本当はもうひとつあったのですが、これはきんとんがヒサンでしたので写真は撮りませんでした。でも、そのきみしぐれみたいなのが、味は一番好きでした。
最後に、本日の「雪うさぎ」をもう一度。
食いしんぼネタを長々読んでくれて、ありがとネ♪と、うさぎが申しております。
そうそう、うさぎの中身はかなりタマゴの匂いのする黄身餡。耳は南天の葉っぱです。

永楽屋: 中京区河原町通四条上ル東側(月1回不定休)
亀屋清永: 東山区祇園町南側534(水曜定休)
●亀廣永: 中京区高倉蛸薬師上ル(日曜祝日休)
亀屋良永: 中京区寺町通御池下ル(日曜、第1、3水曜休)
大原女屋: 東山区祇園町北側248(無休)

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  1. 2007/01/30(火) 23:05:00|
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これはすごい!
美味しそうな和菓子いっぱいで目移りしちゃいますね。
「タコ坊主」じゃなかった紅椿ですが形はなるほど、ちょっととりようにとっては微妙ですが(笑)とっても綺麗な色をしてて私は気に入りましたv
うさぎさんのお出迎え、お見送りにも感謝ですv
  1. 2007/01/30(火) 23:16:00 |
  2. URL |
  3. mattya-genmaitya #79D/WHSg
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西洋菓子の華やかな美しさとは、全く違った美しさですよね~
和菓子の美しさの方が、断然、上品で奥深くて文化度が高いわ!
って、思ってしまうのは、自分が日本人だからという贔屓目なのかしら‥?
  1. 2007/01/31(水) 20:15:00 |
  2. URL |
  3. 花侍 #79D/WHSg
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すごい!和菓子評論家になれますよ。
いくつあるのか数えてしまいました(笑) お夕食も食べられたんですよね??

「黄ばむ」って面白い名前ですね。京都はちょっと敷居が高いお店もあるので、地元の人に連れて行ってもらってばかりです。

雪うさぎ、とても可愛いですね。
  1. 2007/01/31(水) 20:22:00 |
  2. URL |
  3. あつこ #79D/WHSg
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すばらしい。ブラボー!
Mikiさんの情熱が写真からも、すごーく伝わります。
清浄歓喜団は、私は昨年、初めて食べました。
白檀の香りとごま油の香りがとにかく強烈で、
何て言うか、木造の仏像をかじったらこんな味がしそうなような・・。
食べると念がカラダに入るような(笑)、貴重な経験でした。

生菓子もこうしてみると、シンプルでいて、奥が深く、
まるでアートですね~。勉強になりますぅ♪
  1. 2007/01/31(水) 21:55:00 |
  2. URL |
  3. c_hiyomi #79D/WHSg
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◆mattyaさん、
雪うさぎ、デパートの鶴屋八幡コーナーを通りかかって、「生菓子の銘だけ見て行こう・・・」と思ったのに、可愛かったので買ってしまいました。
なんか、応対してくれた店員さんも、まるで生き物でも扱うかのような愛しげな手つき&目つきだったような気がします(^^)

タコ坊主、丸いところに目を描けば椿がタコに早変わりですよ~♪
インパクトある造形です。
  1. 2007/01/31(水) 23:23:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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◆花侍さん、
いいんですよっ、日本人は和菓子贔屓で(^‐^)
味+造形というところまでは洋菓子も同じですが、和菓子はそこに季節性が加わるので、さらに一歩上、ということにしときませんかー。
華やかなものばかりでなく、見た目とぉーっても地味、というのがあるのも和菓子ならではかと思います。
  1. 2007/01/31(水) 23:26:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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◆あつこさん、
あつこさんは親切だからそう言って下さるけどぉ・・・。
和菓子ってプリンよりさらに奥が深いですからねえ。
ま、志願だけは何だってできる、ということで。

ちなみにですね、和菓子を計6個買った日は、夜スバラシイ食事&お酒を頂きました。その後、帰ってから買った和菓子を食べるつもりだったのですが、酔っ払ってそのまま寝てしまい、翌朝、朝食代わりに食べました。
京都の老舗は、ホント、敷居の高いとこが多いですよね。
でも、チャレンジ精神で頑張ります。
雪うさぎ、色白でございましょ♪
  1. 2007/01/31(水) 23:29:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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◆hiyomiさん、
そう、情熱、それかも、それだわ!
違いがわからなくても、情熱だけはあるかも。
大体、生菓子なんて、職人さんの腕次第で、いくらだって違う作品が創り出されるんですものね。本当は追いかけたってきりがないという気がするのですけど。

なるほど、木彫りの仏像を齧ったら清浄歓喜団みたいな味がするかも・・・か。うまいっ。まさにそんな感じですね。
私は、予想外の固さに、「口が痛くなるじゃないよぅ・・・」と文句言ってました(^^;
和菓子、一緒に勉強会しましょうよう。
  1. 2007/01/31(水) 23:33:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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絶句・・・・・・・・・・
  1. 2007/02/02(金) 12:46:00 |
  2. URL |
  3. eikita711 #79D/WHSg
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◆eikitaさん、
あっ、絶句されたぞ。
これが、そのしのちゃん曰く「和菓子ビュッフェ」さっ♪
小食なしのちゃんが、私が何だかほかの事してる間にぺろりとたいらげてしまっていたのには驚いたよ。
「えっ、全部食べたの?」と訊いたら、
「ん、そーだよ(それがどーした)?」
て返事されたよ。
  1. 2007/02/02(金) 23:26:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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