本と旅とそれから 紅葉と国宝≪於 銀閣寺≫(2006年秋・京都)

本と旅とそれから

紅葉と国宝≪於 銀閣寺≫(2006年秋・京都)

11月27日(月)
さて、よーじやカフェを出てからしのちゃんと漫談しながら哲学の道を辿り、銀閣寺に到着。
さすがに京都でも屈指の観光名所、人がわんさか。でも、「紅葉」という観点から考えるならば、ここはさほど・・・なはずなんですけどね。


TOPの画像は、裏山(と言っていいのでしょうか、庭園の一部です)から見下ろして撮ったものですが、松の多いのがおわかり頂けると思います。

ではなぜ銀閣を訪れたのかといえば、それは国宝の東求堂(とうぐどう)が特別公開されていたからです。ところが、特別拝観の入口に行ってみて、さらに素晴らしいものを見せてもらえることがわかりました。

▼半券コレクション再び。平成9年の展覧会のもの。

それは、東求堂とつながる弄清亭(ろうせいてい)の襖絵。「青の魁夷、赤の元宋」というふうに、東山魁夷画伯と並び称される現代日本画の最高峰のひとり(といっても、お二方ともすでに故人なのですが)、奥田元宋画伯の作品です。

もう、信じられないくらい嬉しかったです。




正直に言えば、私が一番好きな日本画家は東山氏の方で、奥田氏はちょっと色彩が派手というか、妙にツヤツヤしてるところが私の好みの上では「うーん、ちょっとねー」というところなのですが、それは比べての話。特に、銀閣寺の障壁画は超大作で、完成した時は展覧会に行って実物を見て感嘆し、ついでにNHKの特集番組も見てまたタメイキついたものです。
それを、展覧会みたいなセッティングじゃなく、実際に建具としてはめ込まれた状態で見られるなんて。入場券売場で感激しまくり、もしかして係りの女性をたじろがせたかも。
(写真撮影は不可でしたので、展覧会の画集から少しだけ・・・。)

方丈や東求堂も、与謝蕪村や池大雅をはじめ大家の作品ばかりで、「さすが銀閣」とうならずにはいられませんでした。

▼薫園清韻

▼流水無限
人の一生を川の流れに例えた作品。荒々しい急流がやがてゆったりとした流れに続き、見事な花に彩られます。
特集番組の中で、画伯が(奥様の言葉だったかも知れませんが)「銀閣に収めるこの作品が出来上がる前に自分の寿命が尽きたらどうしようと、それだけが気がかりだった」というようなことを言われていたのがとても印象的でした。

▼湖畔秋耀

確かに、弄清亭は東求堂とはまた別料金で、両方見るとちょっとした出費だったのですが、そのせいなのか、外にはあれほど人がいるのに、この国宝と障壁画に案内してもらった時は、私たち二人と、三人連れの女性と、たった五人。静かだし、手を伸ばせば触れる距離にこの絵が・・・。私はもう、舞い上がってしまいました。
こうなったら、もう後は唐招提寺に行って、東山画伯の障壁画を見るしかないぞ~!!

いけない、こうしてブログを書いているだけでまた興奮してきちゃう。少し落着こう・・・。


で、紅葉です。紅葉もね、見ました。あることはあるんです、お庭に。



銀閣の周囲にも、満天星(どうだんつつじ)その他、綺麗に色づいた木がいくらかあるのですが、何しろその辺りは人混みで大変。どう頑張っても、山ほど人が入ってしまい、絵になりませんでした・・・。


かろうじて、裏山(?)からの写真で、紅葉&銀閣のショットがあったので、最後に。

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tag: 銀閣寺 奥田元宋 
  1. 2007/02/04(日) 21:30:00|
  2. 06秋・京都
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コメント

No title

哲学の道や銀閣寺。中学の修学旅行で行ったきりで、懐かしいです。
奥田元栄画伯、お名前を知らず、恐らく作品も目にしたことが無いのでは。「流水無限」、大胆な構図に圧倒されます。

半券コレクション、いいですね。私はいつもすぐ捨ててしまうのですが、プリントが綺麗で、後年、見て当時の展覧会を思い出すっていう楽しみ方もできそうで。
  1. 2007/02/04(日) 23:17:00 |
  2. URL |
  3. オルサ #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

幸運にめぐまれたようですね。
確かに襖絵などは実際に使用されている環境で観るのが
理想的ですよね。
いいなぁ…。
  1. 2007/02/05(月) 07:57:00 |
  2. URL |
  3. matin_soiree #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

とっても綺麗な襖絵ですね。
これをじかでご覧になったなんて…素晴らしいです。
「流水無限」の荒々しい流れが次第にゆるやかになる構図は
見事としかいえないですね。
なんだか時間を忘れて見入ってしまいそうです。

銀閣寺の落ち着いた佇まいもとても好きなのですが
やはり人込みが多いと写真も大変ですね。
苦労されたようですが最後のショットなどは銀閣寺の風格があると思いますよvv
  1. 2007/02/05(月) 20:52:00 |
  2. URL |
  3. mattya-genmaitya #79D/WHSg
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No title

◆オルサさん、
むふふ、東山魁夷画伯は大抵の人が知っていますが、奥田画伯の方は、並び称される割にはかなり知名度下がります。
今日は、絵画が趣味で、アマチュア展にも出展するという同業者に「奥田元栄て知ってる?」と訊いてみましたが、しっかり首を横に振られました。画風は派手なのに、存在は地味なんでしょうか・・・。

半券コレクション、以前はもっと昔のものもとっておいてあったのですが、いつだかちょっと捨ててしまって。思い返すともったいなかったです。
今だったらこんな展覧会はしないでしょー、みたいなのも結構あって、面白かっただろうと思うのですが。
  1. 2007/02/05(月) 22:31:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

◆matin_soireeさん、
そうなんですよ、ラッキー、ものすごくラッキーだったと思って!!
でも、ああして完成した大作の絵を切って、襖その他に作っていくわけですよね。表具師(というのかな・・・)の人、切る時、どんなに緊張したかな、と想像しちゃいます。
でも、本当に本当に贅沢な時間でした。
案内の方のペースで見て回らなくてはならないので、いつまでも絵の前でぼーっとしているわけにはいかなかったのですが、紅葉もおいしいものも全部諦めたとしても、この絵だけ見られれば今回京都に来た価値はあった、と大げさに感動してました。
  1. 2007/02/05(月) 22:36:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

◆mattyaさん、
感動しました。
展覧会だと押すな押すなの混雑ですが、この時は私たち数名だけでしたし、弄清亭はちょっと奥にあるので、とても静かでした。振り返れば銀閣の庭園が目に入るし・・・。
ホントに、可能ならば何時間でもぼーっと絵の前ですごしたかったです。

銀閣、ホントに見ていると落着く姿ですよね。
よく「金ピカ」呼ばわりされる金閣寺も私は大変好きなので、甲乙つけ難いところです。
写真、また褒めて頂き、ありがとうございます(^0^)/
嬉しゅうございます!
  1. 2007/02/05(月) 22:43:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

3日の土曜日に京都に行って来たので記事を読ませていただいて、非常に奇遇だなぁと思いました。実は昔、京都に住んでいて、目の前が本能寺だったんですよ。銀閣寺は行ったことがないのですが、初めての一人暮らしの孤独に耐え切れず、哲学の道を一人歩いたのは懐かしい思い出です。
日本画には疎いのですが、綺麗な障壁画ですね。あ、でも僕は奈良在住、しかも唐招提寺は職場から車で5分の所なので、今度時間を作って東山画伯の作品を見学してきます。いい事を教えていただきました~。
  1. 2007/02/05(月) 23:12:00 |
  2. URL |
  3. kyura130 #79D/WHSg
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No title

◆kyuraさん、
え・・・?!奈良在住、職場は唐招提寺の近く・・・って、kyuraさん、それってかなり・・・。

<ご参考資料: 私が激しい羨望を覚える住所TOP5>
①京都府
②奈良県
③滋賀県
④その他近畿各県
⑤その他「小京都」と称される古都を擁する日本各県

しかも、京都にお住まいの経験がお有り、とは。
東山画伯の唐招提寺障壁画、この世で最高の絵です(大変大げさですが、本気でそう思っています、ワタクシ)。
特に、「山雲」。TVのCMなどに使われたこともあるので、見れば「ああ、これか」と思われるのでは?
常時拝観できるわけではないと思いますが、お近くならいいですね。
  1. 2007/02/06(火) 23:56:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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