本と旅とそれから 醍醐の花見(於 醍醐寺)                      (2007年春・京都)

本と旅とそれから

醍醐の花見(於 醍醐寺)                      (2007年春・京都)


雨の吉野山の翌日は、うららかに晴れたお花見日和・・・。そして、日曜日。

4月8日(日)
金曜日に毘沙門堂を訪れた時、「醍醐寺さんの桜はそれは見事で」と耳にして、やっぱり行きたくなってしまいました。その時点ですでに満開と聞いていたので、土曜日の雨でダメになってしまったかなぁと少し気になりましたが、行ってみればまだまだ見事。
地下鉄醍醐駅を下りた段階ですでに、お弁当屋さんは並ぶわ臨時バスは走るわで、「へぇ、やっぱ名所なんだねぇ」と感心した私たちでしたが、それもそのはず!

その日は4月の第二日曜日。名高い秀吉の「醍醐の花見」にちなんだ豊太閤花見行列という行事が行われる日だったのでした。
知らずに行ってびっくり仰天~。なんちゅー人じゃ~・・・。
▲くす玉(というか団子)状に花の咲く桜。つぼみはちょっとブキミ。

着いたのが午前中で行列は午後1時からなのですが、もうすごい人。
このお寺は、上醍醐と呼ばれる醍醐山の部分と、下醍醐と呼ばれる山下の部分とから成っています。上醍醐は・・・確かに、てっぺんまで行けば、醍醐水というありがた~い湧き水など飲めますし、開山堂にもお参りできますが・・・キツイですよぉぉ。経験者は語る!

で、お気楽な花見は下醍醐でいたします。
三宝院と伽藍、霊宝館の三箇所それぞれに入館料を徴収されるのはちと痛いですが、これもまた「せっかく来たし」。
そして、人の多さにも決して負けない桜のもの凄さ。木の数も多いうえ、それがほぼすべて満開状態。しだれ桜は花の滝のようだし、並木は迫力の華やかさだし。
ただ、花見行列があるせいで、ある時間になると拝観が締め切られてしまうんですよね。仏像・仏画その他の工芸品(国宝もたくさん)が収められた霊宝館などは、もっとゆっくり見たかったのですが・・・。
▲如意輪観音坐像

この仏様は、サイズもさほど大きなものではなく、何の宝物指定もないのですが、何ともいえず美しく、上品な佇まいの仏様。特に光背(背景に背負っておられる部分)のレースのような美しさが目をひきます。仏像面食いの私、すかさずチェック。

▲金堂(国宝)

行列はどうやら三宝院からこの金堂前まで歩くようです。金堂前にしつらえられたステージでは、きっと何か催しものがあるんでしょうね・・・。

し、しかし、この降るほどの桜に目を奪われつつも、目には見えないながら無視できないのが花粉・・・!どういう症状が出るかは私の場合、日によって違ったりするのですが、この日は「声がれ」。喉が苦しい、声が枯れてゆく~・・・。花見の試練。

近所のお蕎麦屋さんで、思いがけず美味しいお昼を食べた後、いよいよ行列開始。
どぉーん!と重々しい太鼓の音がして三宝院の門が開き、出て来ました~。

      ▲名高い秀吉の金の瓢箪             ▲お坊さん・・・本職の方?
▲なぜか外国の方・・・セルビア大使閣下とか

高校野球の入場行進よろしく、「この人は歴史上の誰?」というのを書いたプラカードがちゃんと前を歩いてくれます。よく聞こえなかったけど、場内アナウンスもあるんです。
――でも、人垣でよく見えない~。写真も、デジカメを高く差し上げて、ほとんどテキトーにシャッターを押しているので、ピントがヘンなところに合っていたり、人の頭ばかり写っていたり。
ボツになったのも多かったし、かなりトリミングしなくちゃなりませんでした。

そして、出ました、太閤秀吉さま!
この方、実は、あの渦巻きの蚊取り線香で有名な「金鳥」の会長さん。
場内アナウンスでも、「世界で初めて蚊取り線香を作った・・・」とか、「タンスにゴン!」とか説明してました。道理で境内に「金鳥」の名入りの簡易燈籠ばっかり立ってると思いましたよ。
(今、調べてみて知りましたが、セルビアって除虫菊の原産国で、「金鳥」とは深~く結びついているところなんですって。だから大使が行列に加わっていたのね・・・。)
右下のデジカメが邪魔よ~・・・。でも、みんなこんな調子で撮ってました。
側室の多かった秀吉なので、お方さま方も数多く歩いておられました。

伽藍の中に入って行った行列、1時間後にはまた出て来るとのことでしたが、さすがにそれまで待つ気にはなれず、醍醐寺を後にしました。
午前中だけで済ませる予定だった私たちの「醍醐の花見」、太閤さまに行き会ったおかげで午後まで大きくズレ込んでしまったのでした。

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  1. 2007/05/19(土) 22:15:00|
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コメント

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この賑やかさも京都ですね。
一流企業の会長さんや外国の大使の方や、なかなかお目にかかれない方のお姿が拝見できました。
醍醐のしだれ桜といえば、奥村土牛の「醍醐」の題材になってますよね。
切手仲間のMikiさんなら平成9年の趣味週間の、といったらいいかな。
  1. 2007/05/21(月) 20:30:00 |
  2. URL |
  3. ruksak #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈ruksakさん、
「なぜセルビア?」の謎は何となく解けましたが、「なぜ金鳥(本当は大日本除虫菊、というような社名のようですが)?」は相変わらずわかりまへん。

それにしてもruksakさん、さすが切手好き!
そうそう、奥村土牛の「醍醐」、この記事を書く前に私もじっくり眺めました。
綺麗な絵ですよね、淡い色彩で・・・。
実物はどこにあるんでしょう、見てみたくなりました。
  1. 2007/05/21(月) 23:58:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

なるほど、行列はこんな風におこなわれるんですね。
青空の下の醍醐寺の桜がうらやましいです。
私が行った時は、あいにくのお天気でした。
キンチョウの会長が秀吉をやってるって、何か理由があるんでしょうか?
醍醐にある企業なのかな?
  1. 2009/04/02(木) 12:20:00 |
  2. URL |
  3. hiroko #79D/WHSg
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No title

To hirokoさん、
この日はホントに、降るような桜の下・・・でした。
しかし、人の数も多くてね~~!
とにかく、花も人もすごい量でした。

そうなんですよね。
キンチョーと醍醐寺の関係って何なんでしょーか・・・。
  1. 2009/04/02(木) 21:42:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

奥村土牛の「醍醐」の色紙絵を、今、自室の床の間に飾っています。
今年はモデルになった本物の桜を見ることができました。
しかし、「金鳥」の会長、やりますね。
面白いものをみさせていただきました。

TB返しさせていただきますね。
  1. 2009/04/07(火) 23:23:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

To よしりんさん、
をを、あの絵、切手サイズしか見たことはないのですが、美しいですね!
まさにこの季節、自分の部屋に飾りたい絵です。
太閤花見行列、混んでましたよ~。とてつもなく。
でも、そう、何か面白いもの見たなって気にはなりました。
桜ももう、降るようでした・・・って、これはよしりんさんのご記憶の方がずっと新しいですね!
  1. 2009/04/07(火) 23:46:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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