本と旅とそれから 十二神将と、静かに≪新薬師寺、志賀直哉旧居≫      (2007年初夏・京都)

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十二神将と、静かに≪新薬師寺、志賀直哉旧居≫      (2007年初夏・京都)


6月4日(月)
▲新薬師寺 国宝・本堂

地図のないガイドブックしか持たない私たち、奈良ホテルの方のご意見も聞き、大体のルートを決めました。
すでにかんかん照りの一日となることが明らかになってきた、よいお天気の午前中。
まずは、新薬師寺へとやって来ました。

人が少ないですね・・・。お寺に着いても、人の姿は本当にまばら。
ここ新薬師寺の「新」とは、「新しい」ではなく、「あらたかな」という意味なのだそうです。
境内は広いというほどではなく、静けさの中に、奈良時代の建物である国宝の本堂がこれまた静かに建っています。

中に入れば、そこには薬師如来像をぐるりと円形に囲んで、十二神将の立像が人間を見下ろしています。十二体の彫像のうち、十九世紀半ばの地震で失われた波夷羅大将は昭和に作り直されたものですが、それ以外はすべて国宝指定。なお、それぞれの神将は十二支に対応していて、自分の干支に当たる神将は、いわば自分の守り神。それでいきますと、私の干支辰年がこの波夷羅大将に当たるんですよね~。ちょっと残念。

多分、このお寺の十二神将の中で最も知られているのが、500円切手にもなっている伐折羅(ばさら)大将。
十二神将というのは、四天王以上に恐ろしげなお顔をなさってますが、大抵の場合、躍動感のあるポーズで、個性的であったりもして、非常に魅力的です。

本堂の片隅で、小さなテレビにビデオが流されていました。どこかの大学の先生が、この伐折羅大将像に、その完成当時の色彩を甦らせようというプロジェクトのお話。
CG使いの説明が大好きなしのちゃんと一緒に、ひと通り見てみました。


▲before                    ▲after

一見、毒々しいような極彩色ですが、でもどうやら元々はこういう色だったようです。
ご本尊が金色に輝き、それを取り巻く十二神将がすべてこのような鮮やかな色を煌めかせていたのだとしたら・・・このお堂の中は一体どんな空間だったことでしょうか。
きっとそこには今となっては思いも及ばないような信仰の世界があったのでしょうねぇ・・・。

□      □      □

などと思いつつ、新薬師寺を後にして、再び静かな道を歩いて、やって来たのは志賀直哉旧居。古い建物好きとしては、是非立ち寄りたいところです。
昭和3年築。志賀直哉自身が設計したものだそうです。
▲書斎

志賀直哉唯一の長編作品「暗夜行路」が完成したのはこの書斎。
――「暗夜行路」・・・なぜか気に入って、何度か読みました。内容的には別に共感するようなものでもなかったと思うのですが・・・。そういえば、主人公(志賀直哉自身がモデル)が初めての子供に法隆寺から一字取って「隆子」と名付けるものの、病気ですぐに死んでしまうというエピソードがありました。「苦しむためにだけ生まれてきたような子供であった」というような文章があって、可哀相でたまらなかった覚えがあります・・・。
▲書斎の窓から
外はカンカン照り、屋内は薄暗く・・・。

▲食堂

直哉自身による様々な工夫や、ユニークなアイディアが取り入れられていたりします。
とはいえ、部屋数は多いものの、何となくちまちまくねくねした間取り、という印象。
その中でどーんと大きな空間を占めていたのが、食堂とサンルーム。
▲サンルーム

当時はここがいわゆる文化人たちの社交場になったのだそうです。
「立派なおうちだよ・・・。」「やっぱお金持ちだったんだね・・・。」などと、もう少しマシな感想はありませんか?みたいな会話を交わしつつ、春日大社に続く道へと足を向ける私たちでありました。

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  1. 2007/07/16(月) 21:30:00|
  2. 07初夏・京都、奈良
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コメント

No title

十二神将、好きですねー。
最近、書店でお寺もしくは仏像シリーズの
月刊写真集が出てるじゃないですかー。
確か、新薬師寺もありましたよね!?

すっごく怖いの!でも本当は怖い系仏像が1番好きです。
まだ行ったことないので、次回時間があれば
是非行きたいです。

それから志賀直哉先生は奈良にも御宅があるのですね。
(よく知らなくてスミマセン)
広島県の尾道にも、旧居がありますが
ここよりずっと質素な印象ですねー。
  1. 2007/08/15(水) 22:09:00 |
  2. URL |
  3. chiyomi #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

◈chiyomiさん、
ああ、出てますね、そういう月刊の本。
実は私、もう何年も前に朝日新聞社が週刊で発行した「日本の国宝」という本(というか、ムックみたいなものかなぁ・・・)を全巻揃えたんですよ。
今でも本棚の大きなスペースを占領してくれちゃってるんですが・・・。
2年ぐらい、毎週買ったかなぁ。
で、それにばっちりいろいろ出ております。

きっとchiyomiさん、新薬師寺お好きだと思います!十二神将はよいですよね(^0^)

志賀直哉、尾道にも住んでいたんですかー!
こちらこそよく知らなくて・・・。
でもやっぱり志賀直哉は短編ですねー。
  1. 2007/08/16(木) 22:19:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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