本と旅とそれから 米沢の郷土料理≪東北古いたてもの巡り・番外①≫      (2008年初秋・山形)

本と旅とそれから

米沢の郷土料理≪東北古いたてもの巡り・番外①≫      (2008年初秋・山形)




今回は、たてものを離れ、上杉伯爵邸で頂いた晩ご飯のお話をば。
(ああ、やっぱり言わせて。「今日はたてものじゃなくてかてもの!」・・・<(_ _)>ゴメンよぅ。
写真も、今回はすべてIXYです。
10月4日(土)
こちらのお店では、米沢牛のステーキや、しゃぶしゃぶや、鯉料理なども頂くことができるのですが、特長的なのが、献膳料理と名付けられた郷土料理メニューです。

前回記事に出てきた上杉鷹山は、貧しくて食べるものが十分にない場合のために、家来に命じていろいろと食べ物の研究をさせたらしいのですね。
詳しいことは知らないのですが、「食べられる植物」探しなどもしたようで。主食に混ぜて量を増し、お腹の足しにされたもの、それを「かてもの」と呼ぶみたい。

そして、この「かてもの」の精神から、現在の米沢の郷土料理が生まれてきたとか。
その豪華バージョンが、上杉伯爵邸の献膳料理ということでした。




これ、地ワインです。山形高畠ルオールの白。シャルドネです。
日本酒も地酒があって、どっちにするかすごーく迷ったのですが、ワインにしました。

この日、米沢に泊まるんだったら、もしかして両方飲んでしまったかも知れないんですが、夕食の後で、再び新幹線で郡山まで行って泊まることにしていたため、がまん。
新幹線で眠り込んでしまって、目が覚めたら東京駅だった、ということになったら笑えない。
(ハーフボトルですよ、念のため。)




私がお願いしたのは、献膳料理の月の膳(詳細はコチラ)。
(▲)に、ごはんとお味噌汁、TOP画像の米沢牛のお刺身と鯉の洗いのお皿が付きます。

ワインはね、美味しかったです。
最初にちょっと、苦手な甲州ワインっぽい香りがして瞬間アセりましたが、大丈夫でした~。






さて、お料理――献膳料理ですが、実は、一部名前が不明のものがありまして・・・。
というのも、お酒はこっちもじっくり説明をお願いしたんですが、お料理については、「献膳料理・月の膳でございます~」と持って来て下さって、特に説明がなかったので・・・。

別に不親切だったという感じではなくて、置いてあったメニューに結構詳しく説明が載っていたので、何しろひとりだし、食べながら読んでいたわけですよ。
で、「これってHPに載ってた気がするし」と、特にメモも取らなかったんですね。

でも、お料理は季節と共に変わります。
メニュー(やHP)に出ているものと、実際に食べたものが、一部どーも違うんですね。

たとえば、(▲)の右下。
メニューに該当しそうなのがなくて、食べながら、「なんだろー、なんだろー、植物性だということしかわからん・・・」とあれこれ考えたあげく後でうかがったら、アケビの皮でした。




そしてこちらが米沢牛のお刺身。
ふーん、こういうものなんですね・・・。正直、別に、「ほっぺた落ちそう!」とは言わないゾ。
もっと夢のようにトロ~リとしてるもんかと思ってました。

そういえば、ずい分昔、滋賀県に旅行した時、近江牛のお寿司(生の牛肉ののったにぎり)ていうのを食べた時も、そんなこと思ったような記憶が・・・。

もっとフンパツしてお高いのを頼むと、そういうトロ~リなお肉が食べられるのかしら・・・?

鯉の洗いは・・・ちょとホネっぽい(そういうものらしいですが)。
臭みとかは全然ありませんでしたけどね。






詳細は、上杉伯爵邸のHPに説明があるので省きますが、左下のごはん。
混ぜてある青物が「うこぎ」といって、これは垣根として植えられる木だそうで・・・その新芽が食べられる!というのが、鷹山公の研究で判明して、「かてもの」に加えられたとか。
思うに、今は白いごはんの中にちろっと混ぜてあるだけですが、昔、本当に困窮した人々のごはんは、この比率が逆だったんだろうなー、と、しみじみ。

右下はデザート。
「水羊羹か?」と思ったら、ぶどう羹で、美味しいつるんぷるんでした。
これに、コーヒーを追加してもらいました。



何しろ、米沢から郡山に行く新幹線が1時間に1本しかないもので、結果的にこのお座敷に2時間もひとりでいすわってしまいました!

あーやっぱり、日本酒も飲みたかった。
和食って、あんまりおなかにたまらないから、お酒の肴にぴったりだし?

お店の評判をネットで見てみると、可もなく不可もなく、ぐらいのものが多いかしら。
確かに、お料理だけを見るなら、そうかも。
ただ、私は結構、食べ物にしろ何しろ、ストーリー性を重視するタイプなので、この上杉鷹山サマご考案の「かてもの」料理は楽しめました。

そして、思い返すにやっぱりあの晩は、私があそこの唯一の客だったのでは・・・。
違うかもしれないけど、そう思っちゃおう。

上杉伯爵家の邸宅をひと晩独り占め。
と、いうことにしとこ。


上杉伯爵邸HPはコチラ

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tag: 
  1. 2008/10/16(木) 20:59:00|
  2. 08初秋・山形・福島
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No title

へぇぇ、「かてもの」ですか…
初めて知りました。
植え込みの木の新芽が食べられるかどうか研究した鷹山公に脱帽。

にしても、米沢牛のお刺身なんて…聞いただけで卒倒しそうですが(笑)
歴史ある建物で、しかも貸切(?)状態で、ワイン飲みながら「かてもの料理」を味わうなんて、いい旅してはるなー。
ストーリー性のあるお食事って旅をよりいっそう味わい深いものにさせてくれますね。

日本酒…後悔!?



  1. 2008/10/16(木) 21:31:00 |
  2. URL |
  3. bananan_bou #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

いやーおしゃれです。東北一人旅。
今年は秋に北海道行く予定でしたが、来年私の両親の金婚式のお祝いに
旅行でもと言う話なったので、とりやめにしました。そこで近場でもよいので
行楽の秋にどこかに行こうかと、二人で相談中です。信州?仙台?・・・山形も
いいな・・・
  1. 2008/10/16(木) 22:26:00 |
  2. URL |
  3. bullet4071 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

久しぶりにこちらに・・・

まるで日本酒のようなラベルのワインですねぇ~素敵。

そして羊羹が大理石のよう!と思ったらぶどう羹だったのですね。

米沢牛かぁ・・・・・・(遠い目)

むかーし昔、子供の頃に米沢牛のすき焼きを食べましたがそれはもう子供にも分かるぐらい美味しかったんですよ。
なのでもう私の中でその美味しさが更に美化されてとんでもなく遠い存在になってしまっています。
でもたまには食べたいなぁ・・と。

このビロンとしたアケビの皮?を食べてみたいです。
  1. 2008/10/16(木) 22:57:00 |
  2. URL |
  3. lazybug #79D/WHSg
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No title

献膳料理の月の膳、いいですね。
彩りがきれい。
撮りたくなるお料理です。
伯爵邸を独り占め、きっとそうに違いない。
なんて贅沢な旅でしょう!!
いいなあ。
  1. 2008/10/16(木) 23:19:00 |
  2. URL |
  3. よしりん #79D/WHSg
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No title

上杉鷹山って、地元ではかなり愛されてるっていうか、慕われてる感じしますよね。
ボクも恥ずかしながら知らなかったのですが、以前米沢を旅行したとき上杉神社に行ったりしてその存在の大きさというものを知りました。
HP見たら、上杉神社のすぐそばなんですね!
神社の横に、博物館みたいなでっかいキレイな建物があったのは覚えてるんですけど、その隣ですか~。いーなぁ、米沢牛ー。
  1. 2008/10/17(金) 01:00:00 |
  2. URL |
  3. angel-hokkaido #79D/WHSg
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No title

「かてもの」って言葉がすごくツボでした~♪
うんうん!
すごくちゃんと血となり肉になる感じです!
  1. 2008/10/17(金) 12:38:00 |
  2. URL |
  3. 花侍 #79D/WHSg
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No title

To ばななさん、
しかし、静かでしたよ~。
遠くにざわめきが聞こえるぐらいの感じがよかったかな・・・って、うるさいよりはもちろんよかったんですけどね。
まるまる2時間あったので(それ以前に着いて、あちこち写真を撮ったりもしてたし)、あんまりぱくぱく食べて何もなくなっちゃうっていうのもまずいので、すごーくゆっくり食べました。

うー、ワインはグラスでも頼めるということでしたが、日本酒はハーフボトルしかなかったから、今思い返すと、日本酒をハーフで頼んで、グラスワインを一杯ぐらいもらう、っていうのもよかったかも・・・。
  1. 2008/10/17(金) 21:41:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

To bulletさん、
旅行記だと、オシャレな感じがしますか?
じ~つ~は~、カメラをいじくり回してばかりの、そして、「あっ、暗いじゃん・・・」とか「うっ、また曲がったし!」とかつぶやいてる、ヘンなオンナひとりって感じだったと思います。
とほほ。

ご夫婦で秋のご旅行!すばらしー!
どこに行こうか、考えるだけでも楽しいですねぇ。
車で行かれるのでしょうか。
温泉と紅葉をダブルで楽しめるようなところを見つけられると楽しそう!
やっぱ、十和田どーですか~!
  1. 2008/10/17(金) 21:53:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

To Ayakoさん、
わー、こっちにも来て下さってどもども^^

そだねー、シャルドネって書いてなかったら、まるで日本酒ぽい。
HPのデザートは「くるみ羹」だったんだけど、私の時はぶどうでした。
私はフルーツ味が好きだから、こっちでもよかったです。

私が今まで食べたお肉で、美味しくて特に印象に残っているのって二つしかなくて、近江牛(炭火焼、だったと思う・・・)と神戸牛のステーキ。
神戸牛の方は、昔食べてすっごい美味だったのを覚えていて、20年近く経ってから一昨年しのちゃんと同じお店に行ったの。
そしたら代替わりしていて、残念ながら、先代の美味しさは再現されず・・・でも、それって、Ayakoさんのケースと同じで、思い出の中で味も美化されていたのかもって思います。
  1. 2008/10/17(金) 21:59:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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To よしりんさん、
そうかな!やっぱり独り占めですかね!
ひと晩限りとはいえ、Lady Mikiっすかね(貴婦人らしくないコトバ・・・)!

ひとりでお座敷にいたわけだから、ホントは誰に気兼ねなくデジイチでお料理を撮ることもできたんですけど、なんかもー、一日カメラいじってたら、最後は面倒くさくなってきて、IXYでかなり適当にパシャパシャ撮るだけですませちゃいました。
  1. 2008/10/17(金) 22:02:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

To angelさん、
そうです、上杉神社の近く・・・っていうか、あれは神社の敷地内ですよね?
前述のタクシー運転手さんによれば、上杉神社ってもとは米沢城だったそうで・・・(みたいなことを話しておられた記憶が)「天守閣なんて全然ない、ささやかなものですが・・・」てことでした。
その運転手さんが、「(来年の大河の主役が)なんでいきなり直江兼続かなって気がするんですよね、米沢っていえば、まずは鷹山公かなと思うのに」っておっしゃってました。
やっぱり、貧しい人を救うために頑張ってくれる人って、慕われるんですね~。
  1. 2008/10/17(金) 22:06:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

To 花侍さん、
「かて」ねー。生活の「かて」、日々の「かて」って感じしますのぅ。
しかし、生垣の新芽を摘んできてごはんに混ぜなくちゃいけないほどの困窮ぶりって、どんなにかつらいだろうなー、なんてしんみりしちゃいますよ。
諸国物産展を見つけては出かけていって、食べきれないくらいチーズケーキを買ってしまう私に言う資格はないけど・・・^^;
  1. 2008/10/17(金) 22:14:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

どれもこれも綺麗ですね!
本当に写真に収めたくなる程美しいです。lazyMikiさんがお上手なのもあると思いますが。
こんなのフランス人の友だちに見せたら行きたがって大変なことになります。彼らが日本語読めなくて良かった^-^;(安堵)。
ぶどう羹っておいしそうですね。
  1. 2008/10/18(土) 01:30:00 |
  2. URL |
  3. 木蓮 #79D/WHSg
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No title

独り占めはなかなかできないかもしれませんね。
奥にいわれが隠れているお料理はいいですよね。
ワタシ、お肉のお刺身食べたことないんですけど、お魚の刺身が食べられる人なら食べられるものですか。


  1. 2008/10/18(土) 10:37:00 |
  2. URL |
  3. ruksak #79D/WHSg
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No title

To 木蓮さん、
上杉鷹山がこうした料理を開発(というのか?)した頃は、まさか後の世に、これを観光客がありがたがって食べて、あまつさえ写真に撮ってひと様にお見せする、などとは思いもよらなかったですよねぇ~。
(・・・などといったことを、勝手にいろいろ想像しつつ食べたわけです。)

ああっ!私がフラ語ができたなら。フランス人の皆さんにも読んでいただけたのにー。
ぶどう羹、さらっとしてて、最後の口直しにグーでした。
  1. 2008/10/18(土) 17:58:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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No title

To ruksakさん、
まあ、あの晩も独り占めじゃなかった可能性の方が高いんですけどね。
何しろ広いお屋敷だったので、誰かいても気配は届かなかったかも・・・。
お料理もそうですし、本とか絵とか、目の前にある作品「だけ」がすべて、という見方ももちろんありますが、私は結構背景の話を聞くのが好きです。
「そう思って食べると(とか、見ると)、〇〇だよね~♪」と、すぐその気になります。

生の肉、というと、初めての時はもしかしてちょっとドキドキする・・・かな?
でも、お魚の刺身がOKだったら、たぶん問題ないと思います。
結構、ハマっちゃうかもー。
  1. 2008/10/18(土) 18:02:00 |
  2. URL |
  3. lazyMiki2 #79D/WHSg
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