本と旅とそれから ベラボーな生活/玄侑宗久

本と旅とそれから

ベラボーな生活/玄侑宗久

2002年から2006年にかけて、朝日新聞の購読者向けPR月刊誌に連載されたエッセイをまとめたもので、私は連載当時、ホントに大好きで、毎月楽しみに読んでいました。
だから、再読ですね。
ベラボーな生活

ベラボーな生活 禅道場の「非常識」な日々/
玄侑宗久(朝日新聞社)


ひと月分が単行本で3ページ、全編で150ページちょいの1冊。平易な文章のうえ中身も興味深くかつ笑わせてもくれるので、あっという間に読めてしまいます。
昨今は、読んだ本の内容を片っ端から忘却している私にしては非常に珍しいことに、今回再読する前に、まだ結構内容を覚えているな、という感覚がありました。

玄侑さんはもともと福島県のお寺の生まれです。このエッセイではその実家のお寺でお勤めに入る前の、京都・天龍寺の道場での修業中に体験したり考えたりしたことを綴っておられます。

面白いのダ~。

といっても、玄侑さんは明るく書いておられるけれど、警策(座禅の時に、肩をピシリと叩くアレ)を30連発、なんて、聞くだけで痛そう。たぶん、素人の座禅体験なんかの時とは、叩く力なども段違いじゃないかと思うのです。実際に玄侑さんがくらった30連発は、途中2回警策が折れたそうですもの。

座禅のこと、托鉢のこと、食事のこと、そのほか雲水さんたちの修行の日々のあれこれ。
寒くても暖房なんてないし、眠くても居眠りひとつできない。ひもじい。だのに、どのページにも、清々しさと感謝と喜びが満ちている。質素な食事しか食べられない(でも、量はあるらしいです)けれど、だからこそ、与えられる野菜のひとつひとつ、豆腐の耳までもがありがたい。

・・・豆腐の耳っていうのが面白いんですが。店売りのために切った後の残りの部分を言うらしいんです。それを、近くの豆腐屋さんからもらうそうで。天龍寺の近所のお豆腐屋さんて・・・嵐山or嵯峨野のお豆腐屋さんでしょ。切れっ端といっても、さぞかし美味なんだろうなー。
(咄嗟に思い浮かんだのが、クラブハリエのバウムクーヘンの切れっ端をエサに育てられるというブタのことだった私はとんだ罰当たりです。)

笑えるうえに、知的好奇心も満足するし、雑学も増えます。たぶん。

こゆエッセイを書く方の小説が「アブラクサスの祭」って、解せぬ~^^;


webcitron01.gif


My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

関連記事
tag: 玄侑宗久 
  1. 2010/09/23(木) 00:00:00|
  2. 2010
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/1168-ca544bfe
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する