本と旅とそれから 「ウォール・ストリート」

本と旅とそれから

「ウォール・ストリート」

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1987年に公開された映画「ウォール街」から20年以上を経て制作されたその続編。
「ウォール街」では、最後にSECにインサイダー取引を摘発されて刑務所送りになる(んだったと思うのですが・・・)ウォール街の大物ゴードン・ゲッコーが、8年だかの刑期を終えて出所し、さらに数年が経過した時点での物語です。
前作「ウォール街」は、結構ワクワクしながら劇場で見たので、ヒジョーに懐かしい思いで見に行きました。
でも、ある程度のPRはされたものの、前作と比べると今回はかなり地味な公開でしたよね・・・やっぱり、バブル経済がはじけた直後と今とでは、経済の沸騰感が違うからかしら。

私もかつてそれなりに会社勤めをしたんですが、その業種は金融でした。で、まだその金融勤めの最中だったので、物語が今よりも身近に思えたような記憶もあります。


Wall Street02
「ウォール街」(1987年)

(▲あらためてこのポスターをじっくり見て、タイトルの"WALL STREET"の活字、
ウォールストリート・ジャーナル紙のタイトルと同じ字体にしてあるのに気付きました。凝ってたんだなぁ。)


当時、金融マンは黄色いネクタイをするのが流行ったのですが、前作の中では、その黄色いタイを締めたチャーリー・シーン氏演じる主人公に、ゲッコーが「安っぽいネクタイはやめろ」みたいなことを言うシーンが印象に残ってます(前作は、劇場で1回見たっきりなんですが)。
字幕の監修は野村證券の人だったっけ・・・(どーでもいいけど)。

結論から言ってしまうと、今作はもうひとつインパクトが弱かったなという印象です。
リーマン・ショックを絡めての、金融マンたちの愛憎劇ということなのですが、同じ金融の世界を舞台にした物語としては、比較的最近「ハゲタカ(►感想コチラ)」が素晴らしかっただけに、つい比べると、何だかスマートすぎる。
カッコいいのが何より、という感じの欧米スタイルなのかも知れませんが、高そうなスーツを汗と涙に濡らして地面に這いつくばるような「ハゲタカ」の世界の方が、ずっと感動的でした。


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まあ、同じ金融とひとつにくくっても、「ハゲタカ」と「ウォール・ストリート」は微妙に分野が違うんですけど――何というか、「ハゲタカ」はお金が人間を見せるけど、「ウォール」はお金が数字を見せる気がする・・・。

「ウォール」で描かれる人間劇は、ひとつは主人公ジェイコブとその恩人の話。ビジネスで陥れられ自殺を遂げた恩人の仇を討つべく、ジェイコブが彼を陥れたウォール街の大物を破綻に追い込むというもの。
そしてもうひとつはジェイコブの彼女・ウィニーとその父・ゴードン・ゲッコーが仲直りを果たすまでの話。

刑務所で8年を過ごしたゲッコーは、果たして善人に変貌したのか、それとも・・・てことですね。
最初は、時々ドラマなどで見かける、前作で極悪人として登場したキャラが、次作では主人公の味方として登場し、かつての悪の技を正義のために役立てる、というパターンかな、と思ったのです・・・が。あとはナイショ。


Wall Street04


マイケル・ダグラス氏は、ますます貫録出てきましたですね。以前より葉巻が似合う気がしますよ。
思えば、金融などというお堅い業種がドラマの舞台になり得るのだなぁ、と私が初めて認識したのが、大昔にNHKでやっていたアメリカのTVドラマ「マネー・チェンジャーズ」という銀行マンの話だったのですが、それの主演が、マイケル氏の父・カーク・ダグラス氏でありました。

小学生・・・ぐらいだったのかなぁ、当時の私は。
話が少々難しすぎたのか、断片的に見た記憶しかないのですが、このドラマでいわば敵役の銀行マンを演じていたのがクリストファー・ブラマー氏。「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐しか知らなかったので、ちょっとショックだった覚えが。しかも、悪事が露見したプラマー氏演じる某銀行頭取は、ラストで自分の銀行のビルから飛び降りて自殺するんだったような。音楽も重厚で良かったなー。

で、カークとマイケルのダグラス父子は、非常に外見が似ているのですが、身にまとう雰囲気は全然違うのね。
父・カークが正統派の貴公子タイプだったのに比べ、息子・マイケルは最初からbad guyって感じがプンプン。あまりに顔が似てるんで、違いを出さなきゃやっていけなかったのかしら、なんて思ったり。

・・・ちょっと脱線しちゃいましたが。
そういえば、今作のパーティー場面で、前作でゲッコーに翻弄された主人公がちょっとだけ顔を見せるんですが、これを演じていたのがチャーリー・シーン氏。この人もいわゆる二世俳優なんですよね。
お父さんはマーチン・シーン氏。こちらはさほど外貌は似てないかなぁ。一時は、お父さんの方はもう引退で、息子が大きくなるか、と思わせたんだけど、チャーリーの方はその後いまひとつパッとせず、むしろお父さんの方が返り咲いたような。私が大好きなアメリカのTVドラマ「ホワイトハウス」では、マーチン・シーン氏が主役(のひとり)のアメリカ大統領を演じていて、名演だと思います。

・・・一層脱線してしまいましたね^^;。


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長々書いてしまいましたが、最後にちょっとだけ、ゴードン・ゲッコーの娘・ウィニーを演じたこの(▲)方。
キャリー・マリガンという女優さんだそうですが、とても可愛らしくて魅力的でした。
超ショートの髪もピッタリで、ほんっとに色が白い。それに、表情が豊かで、思わず見とれました。

いずれにしても、今の出来事を題材にした映画ではありますが、何となくノスタルジックな要素ばかりを感じた作品でした。きれいにまとまりすぎていた、とでもいいましょうか・・・。

►「ウォール・ストリート」オフィシャル・サイトはコチラ(音声あり)。


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  1. 2011/03/31(木) 22:30:00|
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