本と旅とそれから 薄妃の恋、胡蝶の失くし物/仁木英之

本と旅とそれから

薄妃の恋、胡蝶の失くし物/仁木英之

「僕僕先生」の続きです。シリーズ第2、3巻。
万能仙人の僕僕先生と、その先生に首ったけのぐーたら・弁クンの道中記ナリ。
当初はこの二人と、まるでペットの妖・第狸奴(だいりど)だけでスタートした道中、やがて天馬(これが、三国志に出てきた赤兎馬なんですが)が加わり、薄妃という名のの奇妙な妖が加わり、それから凄腕暗殺者と、ジャンボサイズ蚕の姿をしたお姫様が加わり・・・。
「薄妃の恋」「胡蝶の失くし物」

薄妃の恋、胡蝶の失くし物/仁木英之
(新潮社)


一行の様子は、「指輪」の旅の一行か、はたまた「西遊記」の三蔵法師ご一行か、という感じになってきました。
相対的に自分の存在感が薄くなる、と心配する弁クンの気持ちもちょっとわかります。


こういった、ユニークなメンバーによる道中モノって、あちこちで見かける気もするのですが、このシリーズはこのシリーズなりに面白いです。
3巻目から登場する殺し屋は、なかなかフクザツなプロフィールを持ったキャラクターでこれが味あるといいますか。どっかで見たようなキャラ・・・えーっとね、ガッチャマン・チームのコンドルのジョーとか。
腕がよくて優秀で、ゴーイング・マイ・ウェイで影があって、正統ヒーロー・タイプの主人公にコンプレックスを感じつつも魅かれている、みたいな。

でも、このキャラ・劉欣(りゅうきん)が登場したおかげで、物語にちょっと重みが出て深く(というのもちょっと大げさな感じですが)なったと思います。
それまでは、何ともフワフワと軽い一方だったお話に、殺すの殺されるのといった事件が起きたり、深刻な悩みが絡んだりすることになったので。それを良いと思うかどうかは読み手の好みかも知れませんが、軽いだけだと飽きてしまうだろうと思うんですね。

劉欣はこの先どう一同と折り合いをつけていくのか、彼の今後に興味がわきます。
薄妃の方も、熱愛に破れてもう死んだ方がマシだ、ってことになるんですが、こちらはたぶんそのうち浮上してきそうな感じ。

にしても、僕僕先生ってホントに女の子なのかな。
若手アイドルってものをちっとも知らないので、誰々のような、と言えないんですが、見るからに可愛らしい若い女の子の姿をしているのだそうで。
でも、何かといえば年齢性別を問わずに化けるし。

きっと先生の素性の話もこの先出てくるんじゃないかしら。

で、弁クンの一途な想いの行く末やいかに。
シリーズ続く~。

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tag: 仁木英之 僕僕先生シリーズ 
  1. 2011/09/11(日) 22:30:02|
  2. 2011
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コメント

こんばんはー!

ご無沙汰してます。
僕僕先生シリーズは2巻まで読んでいます。
正体不明の登場人物が多い物語ですが、一見普通の弁クンの正体もイマイチ不明?な感じがします。
というのも僧が弁クンの血(?)について言った言葉が、なんか意味深に思えたんですよね。(気のせい?)
3巻目に登場するコンドルのジョー、ちょっと楽しみだなあ。
  1. 2011/09/15(木) 23:49:34 |
  2. URL |
  3. のんびり猫 #2sQQXnjA
  4. [ 編集 ]

猫さん、

こんばんは^^
私の方でもちょいご無沙汰しちゃってました。

猫さんも僕僕先生シリーズ読んでおられたんですか~♪
私は、つい先日このシリーズ5巻目まで読み終わりました。
4巻目、5巻目と、どんどん話はシリアスになってまいりますよー。

あ、劉欣はね、外貌だけは、コンドルのジョーとはエラく違います。
ガイコツのようですと!
でも、味のあるキャラだす。
  1. 2011/09/16(金) 22:50:14 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

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