本と旅とそれから 吉野葛・盲目物語/谷崎潤一郎

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吉野葛・盲目物語/谷崎潤一郎

たぶん、この本は再読だと思うのですが。
「盲目物語」の方は記憶があるので、「吉野葛」の方も読んではいるのでしょうが、記憶がない・・・ので、こちらについては初めて読むのも同然というわけです。

先日、白洲正子さんの「かくれ里」を読んだのですが、この中には白洲さんが吉野やその近くの葛城方面を旅するエッセイがいくつも収録されています。そしてその中に、谷崎の「吉野葛」のことが引用されています。
「吉野葛・盲目物語」

吉野葛・盲目物語/谷崎潤一郎(新潮文庫)

「吉野葛」は、谷崎が、友人と二人でこの吉野を旅した時に出遭ったことやその友人から聞いた話をエッセイ風に綴った物語です。私はてっきり、描かれている通りの旅を谷崎が実際にしたうえでこれを書いたんだと思っていたんですが、白洲さんによると、「吉野葛」に描かれている旅の後半部分は谷崎の空想の産物らしいのですね。
白洲さんはそれで、想像であれだけ書くとはさすが谷崎はすごい、と感心しておられるわけです。

私は、「かくれ里」を読んだ後で吉野山をちょろちょろ歩き、その後この本を読んだんですが、一番の感想は、吉野山のお花見観光コースを歩いただけでは、吉野を深く堪能するには全然足りないということと、吉野というところは歴史と伝説のあふれる場所で、ぼんやりと表面をなでているだけではまったく頭に入って来ないということでしょうか。

ついでに言えば、吉野の地理もほとんどわかってませんナ。
飛鳥から稲渕の方にさらにずーっと行けば吉野の方に行くらしいとか、吉野の山をさらに行くと(南の方に?)熊野につながってるらしい、ってぐらいです。それすらも違うかも。

この「吉野葛」や白洲さんのいろいろな吉野地方を題材にしたエッセイなどを読むと、写真も花見も抜きで、じっくりと歴史を訪ねてこの土地を歩いてみたい、などと考えたりします。
さすがにひとりでは物騒じゃないかと思うし、体力的にも厳しいかも知れませんが・・・。
前に世尊寺に行ったとき、ハイキング・グループみたいな人たちを見かけたんですよね。あゆのがいいんだな~、地元の人たちなんでしょうねー、羨ましいことです。

「盲目物語」は、目の見えない按摩師が、織田信長の妹・お市の方の側に仕え、後にその波乱の人生を思い出として語る物語です。昨今人気の、浅井三姉妹も出てきます。次女・初の夫となった京極高次は実は長女・茶々が好きだったんですってさ。ホントかどーか知りませんが。

それにしても、歴史上の人物の中ではかなり人気の高いと思われる織田信長ですが、私はどーにも好きになれません。時代劇というと、カッコいい俳優さんが演じるのでつい見惚れますが・・・。
まあ、時代劇に出てくる武将なんていうのは、どれも理解できないんですけどね。

最近は、このお市の方&三姉妹のストーリーも何度も描かれているため、内容的には特に目新しいものは見つからないのですが、それでも、漢字や仮名が意図的にごちゃごちゃに混ぜてある、喋り言葉の文章に、何となくひきこまれて読み進んでしまうのでした。


webcitron01.gif


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  1. 2011/12/25(日) 22:30:01|
  2. 2011
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