本と旅とそれから 「源氏物語 千年の謎」

本と旅とそれから

「源氏物語 千年の謎」

「源氏物語」01


今年の1本目。
・・・は、たまった映画館のポイントを使って見たのです。「源氏物語」。
源氏モノといえば、最近では吉永小百合さんが主演したのがあったわね、とググってみましたら、2001年の作品だったのですね。早くもひと昔前のこととなっていました。
もしかすると、あの作品の方が話題としては大きかったのではないかと思いますが、当時はほとんど見に行こうという気にはならなかったっけ。
「源氏物語」02


それがなぜ今回は年明け早々見に行ったかというと、今回の光源氏のファンだったから――というわけでは別にありません。そもそも私は若手俳優さんについてエラく疎くて、今回の映画に登場した人たちのこともあんまりわかってないのです・・・^^;。
今回の光源氏は生田斗真さんという方。単に美男というだけでなく非常に貴族的なお顔立ちで、そのあたりがキャスティングの理由でしょうか。ちなみに、2001年の作品では、天海祐希さんが光君を演じられたのですねぇ・・・雰囲気的にはわかる気もしますが、かなり宝塚な世界になったのでは・・・。


「源氏物語」03


今回見に行ったのは、多部未華子さんの葵上を見てみたかったから。
昨年秋に京都に出かけた時、京都駅構内でこの映画の宣伝をしていたのです。それで、登場人物たちの写真パネルがたくさん展示されていたうち、多部さんの葵上が大変魅力的に見えました。

(▲)の写真もそうですが、葵上という役柄上、大抵の場合、憂鬱そうな、よく言えば憂いをふくんだ表情で登場するのですが、なんかよいのですねぇ。可愛らしい。
源氏というと大和和紀さんの「あさきゆめみし」のイメージが強くて、その中の葵上は、美しく高貴だけれど気位が高く、線の非常に細い神経質そうな女性、という雰囲気だったんですよね。

でも、多部さんの葵上は、まだまだあどけない雰囲気。つんけんしてるというよりは、戸惑い脅える少女といった感じで、いやー、チャーミングでした。


「源氏物語」04


こちらは田中麗奈さん演じる六条御息所。
迫真の演技でした。怖いったらなかったわ~。

ご存知のように、六条御息所は恋敵を二人も呪い殺しちゃうんですが、今回の「源氏物語」は、この六条御息所がらみのエピソードがメインです。なので、「源氏」としてはごくごく序盤の部分だけが取り上げられており、紫の上が出てくるところまでいきません。

紫式部(中谷美紀さん)と藤原道長(東山紀之さん)、それに安倍晴明(窪塚洋介さん)といった現世の人々が登場する場面も多くて、圧巻は六条御息所(の生霊)と安倍晴明の対決シーンでしょうか。
すでに葵上にかなり思い入れながら見ているワタシなどは、「たっ、たのむ晴明、未華子ちゃんを助けちゃってくれっ!」的ノリで心中声援を送っておりました。

で、1回目はお願いかなって、晴明が生霊を退散させ、無事夕霧誕生のはこびとなります。
しかし、2回目はあろうことか晴明が六条御息所に哀れをおぼえたらしく、立ち去ってしまうおかげで未華子ちゃん、じゃなかった葵上ははかなくなってしまうのでございます(T_T)。

(・・・って、基本的に「源氏物語」にある通りですので、ネタバレぢゃないですよね?)


「源氏物語」05


キャスティングは、まあどの役も、それなりに合っていたかと思いますが・・・田中麗奈さんは、六条御息所を演じるには若々しすぎたと思いますけどね。光源氏より年上には見えませんでしたけど。

(▲)は、真木よう子さんの桐壷更衣/藤壺女御。
もう少し華やかな雰囲気の人の方がいいかもな~、とも思いました。ちょっと存在感が薄かったかしら。

中谷美紀さんは、平安時代の女官のおっとりした喋り・・・ということだったのだと思いますが、それが花街の太夫にも通じるようにも思え、いまにも「おさらばえ~」と言いそうな気がしました・・・。

窪塚さんの安倍晴明はよい感じでした。浮世離れしてて。
晴明というと、「陰陽師」(この映画も2001年なんですね。こちらは映画館に見に行ったっけ)の野村萬斎さんがすぐ浮かぶのですが、野村さんの、鋭くキレる晴明と違い、窪塚・晴明は、常にどこか遠い、現世とは違う世界を眺めているふうで、逆に異世界ではパワーに溢れて動いているようでした。


「源氏物語」06


さて、この(▲)女人はどなたでしょうか。ヒントは前ボケの白い花です(ボケててわからない?)。

全体の感想は、そうですねー、「源氏物語」に興味のある方ならば楽しめるのではないかと思います。少なくとも、源氏物語ミュージアムの「橋姫」のように退屈することはなかったです^^;。
たぶんこうした映画には必須であろうと思われる、四季の情景の美しさなんていうのもそれなりにあるし、平安装束も美しいし(衣ずれの音というのは、結構鋭い音なんだなぁ、などと思ったり)。

でも、一条天皇がいきなり袂から笛を取り出して吹き始めるのはヘンだった(天皇を演じていたのは東儀秀樹さん)。

ロケ地を「あそこでしょう!」と思いながら見るのも楽しかったです。圓教寺と勝林院と平安神宮はすぐわかりました――「平安神宮の創建は明治28年」と覚えたばかりのワタクシには、そこに平安装束の皆さまがいるのは少々違和感があったものの・・・。藤原道長邸になっていたあそこは、もしかして平泉の毛越寺だったのかなぁ。エンドクレジットに名前が出ていたのですが、毛越寺を最後に訪れたのはもうはるか昔のことなので・・・って、あれ、毛越寺って、庭園だけで建物は残っていなかったんだっけ?もしかしてあれはセットか?ぶつぶつ・・・。

私は結構よかったと思います。


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  1. 2012/01/08(日) 22:30:00|
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コメント

源氏物語と花街の事は、覚えようとしても何故か全く頭に入らないわたしです(/_;)
第何帖の何とかの話しときた日にゃ、もうお手上げです~。
こうゆう映画でも見て、もっと興味を持ったほうがいいんでしょうね~。
最後の問題も、まるっきり分かりません(゜o゜)
  1. 2012/01/08(日) 23:47:54 |
  2. URL |
  3. belfast #-
  4. [ 編集 ]

生田君❤素敵~♪

私の知り合いも観にいったらしく、真木さんは、役と合ってないといってました。彼女はやっぱり、お竜役があってたかと。

さすがMIKIさんですね、撮影場所がわかるなんて^^


私も今年初めての映画行きましたよ~。
また、アップします

  1. 2012/01/09(月) 22:31:39 |
  2. URL |
  3. tomate11 #MJIT/aOk
  4. [ 編集 ]

belfastさん、

私は、どちらかというと文学系の方が馴染みがあるんですけど、歌碑やら作者の墓やらがどこにあるか、というような話は、また別次元の話ですからね~。覚えられないですよー。

「源氏物語」でしたら、大和和紀さんの「あさきゆめみし」をどうぞ。
大の男が少女マンガなんか読めるか!・・・というのでなければ~^^;。
最後の女性は、夕顔の君どすえ。
  1. 2012/01/09(月) 22:57:51 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

eikitaさん、

言われるまで全然気づかなかったよ、真木よう子さんて「龍馬伝」のお龍だったか~!
ほんっと、俳優・女優およびタレントさんたちに疎い私です。

撮影場所、平安神宮は、昨年春に何十枚となく写真を撮ったスポットだったし、圓教寺は「ラスト・サムライ」で印象深かったし、勝林院は京都でも大好きな場所のひとつだしねー。
ほかにもいろいろなところがあったみたいなんだけど、エンドクレジットがあっという間に通り過ぎてしまったのでした。
eikitaさんの今年の1本目は何だったのかなー?
  1. 2012/01/09(月) 23:02:23 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

「いまにも『おさらばぇ~』と言い出しそうな式部」でぷっと吹き出してしまった。あっはっは。

晴明と対決ということは、CGも駆使ってことだね。見に行きたいと思ってるんだが、行ければそのシーンも楽しみにしよっと。

多部未華子ちゃん、私も大好きなんだけど、「鷹の爪」のよしだ君に似てる気がしてしまうのよね(いい意味で)。ファンの方には叱られそうだけど、目元のかわいいところが。
あさきゆめみしの、子供時代の葵の上が雀と遊んでるシーンを懐かしく思い出したよん。
  1. 2012/01/10(火) 09:18:51 |
  2. URL |
  3. しの #2nAugjbc
  4. [ 編集 ]

しのちゃん、

そうそう。CG六条御息所が怖いんだ~。ぶるぶる。
しのちゃん怖いのダメでしょー。見られないよ。結構怖いもん。

>「鷹の爪」

何のことかわからず、ググってみたらWikiに記述があったので読んでみたのだけど、読んでもまだ何だかよくわからんかった!
・・・が、とりあえずアニメだということはわかり、画像を見てみたら、わはは、確かに多部未華子さんに、目が似てた。

源氏モノって、ところどころに、高校の古典の教科書に出てくるような有名セリフが見つかって面白くもあるよね。
雀のシーン(紫ちゃんじゃね)もそうだし、夕顔と初めて会う場面なども、今回の映画でも、「をを、教科書にあった通りのセリフ」とニヤニヤしました。
(近日中にメール返信するから~。)
  1. 2012/01/10(火) 22:08:57 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

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