本と旅とそれから 図書館の神様/瀬尾まいこ

本と旅とそれから

図書館の神様/瀬尾まいこ

なんとな~く読んだ1冊。タイトルがよさそうでしたしね。

多くの本読みにとって、図書館は聖地だったり遊園地だったりすることと思います。
いつもお世話になっている図書館や、思い出に残る図書館や。図書館というより図書室と呼んだ方が正しい小さな空間でも、大好きな場所だったり。
なんかこう・・・確かに神様いるかもね、なんて思ったりして。
「図書館の神様」

図書館の神様/瀬尾まいこ(マガジンハウス)

が、そうした図書館あるいは図書室への思い入れとは関係ないお話でした^^;。

でもしか的に高校の教職についたある若い女の子の、いかにも今どきのワカモノ的日々を描いた物語・・・とでもいいましょうか。
瀬尾さんご自身、「中学校講師」だったんですね。本書の作者紹介によれば。今もまだそうなのかどうかは知らないのですが。

ですからおそらく、主人公の教師としての心境などはかなり、ご自身の経験に基づいて書いておられるのではないかと思うのでした。

ひと口に「高校教師」といっても、いろいろなタイプがあるのでしょうねー。
ちなみに、主人公は国語の先生で、なりゆきから文芸部顧問にならされました。本当はバレー部の顧問になりたかったそうです。

熱血先生、とは対極にあるようなタイプで、最初のうちは読んでいて「なんなのよ、この教師は」と少々イラっときて、「あたしゃ瀬尾さんの小説は好きじゃないのかも」などと思ったのでした。
文学にまったく興味がなく、小説どころか雑誌や漫画すら読まず、日本人なら日本語がラク、という理由で国語の道に入ったような人物が国語の先生をしてる、というのは何とも受け入れがたかったのでした。
別に熱血でなくていいから、せめて本を読む楽しさを知る人に国語の先生になって欲しいんだけど。

ですが、遅まきながらこの若手教師、文芸部のたったひとりの部員にして必然的に部長の垣内くんと図書館で1年を過ごすうち、何だか本が好きになっていったようで。
・・・本が、なのかな。文学・・・でもなさそうだし。図書館が?本読みという行為が?まあ、そのへんです。

「図書館の神様」というこのタイトルは何なのか。
でもしか国語教師の主人公よりはるかに国語教師にふさわしく思われる、しかも人格的にもはるかに大人に見受けられる垣内くんを指すのでしょうか。
あるいは、この奇妙な取り合わせの教師と生徒が共に1年を過ごした図書館という空間には、物語中で特に言及されることはなかったけれど、何か彼らを見守る存在がいた、ということなのでしょうか。

語呂が似てるせいか、それはそれは綺麗だというトイレの女神様と同種の存在のようにも思えます。

最初はとにかくダレまくった感じがしてた主人公ですが、やがて段々変わってきます。
特に本人が奮起したり努力したというわけではないのですが、なりゆきまかせでも人は変わるってことでしょうかね~。若者の持つ可能性みたいなものがにじみ出るようで、ラストは爽やかでした。

主人公の弟がいいんだなぁ。可愛いというか・・・こんな弟いたら楽しそう。


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  1. 2012/01/30(月) 22:30:00|
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