本と旅とそれから きみはポラリス/三浦しをん

本と旅とそれから

きみはポラリス/三浦しをん

うちの図書館の予約枠は、どうしてたったの5冊なんですかねぇ。
大人気の本を2、3冊入れて、来月発売の本(あさのさんの「東雲の途」でーす。まだ発売になってない本でもリクエストいいですってー。・・・って、前にもやったことあるような気がするかも?)入れて、数日中に取りに行こうと思ってる本を確保するため1冊入れたらそれでおしまいじゃないですか。

ほかにも買って欲しい本あるのに。てか、あれって何で他の人がまだリクエスト出してないんだか。
狭山市の本読みさんたちよ!もっとアクションだ!狭山市駅前であんなに大規模な造園工事することないから、図書館にもっとバンバン本を入れてもらおうよ――ささやかなお願いぢゃないかー。
「きみはポラリス」

きみはポラリス/三浦しをん(新潮文庫)

などと文句めいたことを言う一方で、三浦さんの本をあれこれ借り込んでいるワタシです。あるものは活用させてもらわなくちゃね。おほほ。

何だかメジャーっぽい題名だったので(←この感覚は、自分でも説明不能)借りてきました。が、読み始める前に背表紙の説明を読み、「最強の恋愛小説集」とあったので、「あちゃっ、いくら三浦さんの作品でも、これは選択を誤ったか」と思いました。


私は恋愛小説が結構苦手です。たとえば江國&辻さんの「冷静と情熱のあいだ」などは、特に江國さんの方は、読み始めてすぐに、途中でやめちゃおうかなーと思いました。まあ、読みましたけど。
「マディソン郡の橋」ぐらいになると、リアリティが薄れるのか、ボロ泣きできたんですけどね。

ですが、この三浦さんの1冊は楽しめた――というのでしょうか、よかったです。
11の短編が収められていますが、描かれている恋愛はかなりバラエティに富んでいます。

笑えたり、しんみりしたり、「むむ」と思ったりと、カラーも様々なのですが、どれも最後に「じぃ~ん」ときます(その程度にバラつきはありますが)。

設定も登場人物も主題である「恋愛」の形も、実にさまざま。
「さまざま」の幅が、かなり広いです。ふつうに男と女の恋愛を描いているものもありますが、ふつうじゃないのもいくつもあって。むしろその変わった設定の物語の方がパワーが大きいように思えます。

「捨松」やら「文蔵」やら、時代劇の登場人物かと思うような登場人物たちの名前は何ゆえでしょーか。
・・・この文蔵の登場する1編は、収録作品中でも特に短いものでしたが、しんみりしました。
巻末解説で中村うさぎさんが書いておられることとも似ますが、この文蔵と少女の短い道行を描いた「冬の一等星」があったので、この短編集に「きみはポラリス」という名が付けられたのじゃないでしょうか。
収録の11編の中には、「きみはポラリス」という題の作品はないのですが。

ポラリス、おそらくは北極星のことで、それはつまり旅の道しるべ。
夜、方角に迷ったら北極星を探せ。暗い中、進むべき道がわからなくなった時、空を見上げて探すのが北極星。人の心の中にも、そんな北極星のような存在があって、悩んだ時、心細くなった時その姿を思い浮かべる。
それはすぐ目の前にいる人のこともあれば、思い出の中にだけいる人のこともある。

非常に何といいますか、大きいんですね、心の持ちようみたいなものが。上手く言えませんが。
おおらか、みたいな感じもするし。

ホント、「じぃ~ん」とするお話がたくさん入ってました。


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tag: 三浦しをん 
  1. 2012/01/30(月) 22:30:01|
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