本と旅とそれから まほろ駅前番外地/三浦しをん

本と旅とそれから

まほろ駅前番外地/三浦しをん

あ~、面白いだろうと期待してましたが、期待に違わず楽しかった♪
「まほろ駅前多田便利軒」の続編・・・的なもの。
前作に漂っていた大人の童話的雰囲気が、さらに色濃くなったような。その分リアリティーは薄くなったと思いましたが、一層ほのぼのと、心温まる気持ちになるのでした。
「まほろ駅前番外地」

まほろ駅前番外地/三浦しをん(文藝春秋)

さすがにもう飽きてきたよ、という気になるまで三浦しをんさんを読もうと思っております。
でも、どんな順番で読むかはまったく決めていないので、まあ何となく、適当に(基本、いつもこれですが^^;)。

この、多田便利軒を中心にしたまほろ市での物語は、今後も続いていきそうな感じです。今から大変楽しみです。


多田便利軒というところは、サービス提供者である多田くんの誠実な人柄ゆえか、はたまたその助手・行天くんの常識離れしたインパクトのゆえか、一度商売で関わり合いを持った人たちが、その後も何らかの形で彼等とのつながりを保っていくことが結構あるようなのですね。

ちなみに、うちにも時々「便利屋」と称するところのチラシが入っていることがありますが、でもって、仕事内容など多田便利軒と同様のように書かれているのですが、お願いしたらどんな感じなんだろうなぁ。
多田便利軒についてもそうだけど、どーいった料金体系になってるんですかねえ。

それはともかく、今回気になったのは星良一だ。
まほろをビジネス圏とする弱小ヤクザグループのリーダーの若者であります。
・・・この人の人物像はものすごく無理があるのか、あるいは人間とは案外こうしたものなのでしょうか。
二面性というんでしょうかね。優しさと残酷さを併せ持つ――人の顔を平然と引き裂こうとする男が、高校生の女の子や猫には親切。

それともうひとつ、星くんとその母親の関係。
息子がまさかヤクザ稼業に勤しんでいようとは夢にも思わぬ、お気楽極まりない母親と、何くわぬ顔で会社員のふりをする息子。同じまほろ市に暮らしていて、まああり得ないシチュエーションですよねえ。
この人はヒジョーに不安定だ。いつかどこかで破綻するに違いない。そうなったら悲劇しかあり得ないなぁ・・・だって、すでにかなりホントに悪いことしてるし・・・。
ところで、星くんが毎朝ジョギングしてる公園は、何年か前に私が蓮を撮りに行ったところかしら・・・。

ラストの1篇では、多田くんに新しい変化が訪れる兆しがちらりと見え、行天くんには何やら新たなモヤモヤのタネが見え――ふふっ、まほろ市はまだ面白そうですぅ。


webcitron01.gif


My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

関連記事
tag: 三浦しをん まほろシリーズ 
  1. 2012/01/30(月) 22:30:02|
  2. 2012
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/1391-d41f3396
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

お~、続編的、なものが出たのね。じゃあさっそく読もう。(700頁超の京極氏はもうちょっと後になるかなあ)
星クンね、前作でも気になる登場人物でした。

ちっとも関係ないけど、Googleのトップページが若沖の作品風になってて笑ってしまった!
  1. 2012/02/08(水) 22:39:53 |
  2. URL |
  3. しの #2nAugjbc
  4. [ 編集 ]

しのちゃん、

いいよねぇ、三浦しをんさん。
ブログUPはまだだけど、先日は「風が強く吹いている」を読んで、毎ページボロ泣き(心象風景的な表現スが)しました。

一方で、「南極。」は、ええ、ハッキリ言ってワタシにとっては時間のムダでございました。
ナンセンスギャグを好む人でなければ、そもそもあの本を読む意味がないんだなぁ・・・。

Googleトップページて・・・私も以前見たことのある、結構派手なアレのことだろーか。
にしてもっ。ああ早く京都で花見したいのである。
  1. 2012/02/10(金) 22:01:07 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する