本と旅とそれから 乙女なげやり/三浦しをん

本と旅とそれから

乙女なげやり/三浦しをん

ずんずん進む、三浦しをんさん読書。
またエッセイですよ。読む前から何だか笑える。

表紙だってなにコレ。てか、タイトルからしてなにコレ。
まえがきによれば、このタイトルは新潮社の担当編集さんが付けたのだそうですが、三浦さんは、この「なげやり」という言葉の「勢いのある脱力感」が、本の内容にピッタリだと気に入っておられるとか。
「乙女なげやり」

乙女なげやり/三浦しをん(新潮文庫)

三浦さんのエッセイの題材は彼女の日々の出来事や思索(?)なので、読めば読むほど読者は三浦しをんという女性について情報を蓄積していくことになります。
・・・まあもちろん、どのあたりまでが真実で、どの辺からが脚色なのかは判別が難しいところではありますが、少なくとも、起きてもいないことを起きたと書いたりはしておられぬはずです。


で、今回もまた「をを!ワタシもですよ、しをんさん(←馴れ馴れしいかな~^^;)!」と思う事柄が多々みつかりました。

たとえばねー。
三浦さんが手に出来た皮膚病に戸惑うくだり。
私もまったく同じ皮膚病になったんだよ!で、「これって手に水虫が出来たのかっ?!」と心配したことも同じ。その後皮膚科を受診して、原因が汗(というかまあ発汗不全とでもいいますか)とわかって拍子抜けするのですね。

あと、萩尾望都さんを少女マンガの神と崇めていることとか。
あれほどの物語を考え、かつあれほどの絵の才に恵まれた人がいるなんて、とひたすら感心するあたり、ほんっとそうなのですねぇ。

その一方で、当然ともいえますが、共感することばかりではなく、「うーむ、これはまったく理解できない」と思うこともあれこれありました。

ちょっとがっかりだったのが、どうやら三浦さんがスモーカーだとわかったこと。
三浦さん自身、もしかしたらそのことをあまり読者に印象付けたくないのではないかと思わせる書きぶりではありますが。
健康にどうとか、良いとか悪いとかいうのとは別に、どうもワタクシ、タバコを吸う女性の姿に自分との距離の遠さを感じるのですね。タバコを吸う人ならライターをいつも持ってるわけでしょ。喫茶店とか入るというと、まずは灰皿を取ってから席に座るんでしょ。そうした一連の動作が、何か馴染めないというか。

ま、いいや。別に三浦さんに実際に会うわけじゃなし。

あとは、三浦さんの漫画好きが、半端なものではないらしいとわかってきたこと。
コンスタントにすごいペースで買っておられるようで。
まあ、作家というのは書籍全般をガンガン買う人たちではあるらしいんですけど(そりゃそうでしょうね)。いやー、だからプロの物書きさんって図書室みたいなの持っておられるという話をよく聞くんですかね。
すごいものだ~。

三浦さんはそのプロの物書きって人だから「ありかな」とも思うんですが、彼女の友人たちの中にも、負けないくらいの漫画好き(にして漫画持ち)がおられるようで、こりゃさらにびっくり。
わかるような気もする一方、そんなに「モノ」をためこんで困りませんか、と思うのでした。

そして今回も、電車の中で読んでいて「ぶっ!」と吹き出しそうになる箇所が多々ございました。
いきなり「チンカップ」なんて名称を出さないで下さい。困るぢゃないですか、電車の中で。
家で読んでいる時はいいんですけどね。思いっきり吹いたりニヤニヤできて楽しいし。

三浦さんのこうしたエッセイを読んでいると、ついつい自分でも、しょーむない日常をネタにエッセイ(のつもりの文章ってことですが)を書いたりしてみたくなるのでした。


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  1. 2012/02/29(水) 22:30:01|
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