本と旅とそれから 東雲の途(みち)/あさのあつこ

本と旅とそれから

東雲の途(みち)/あさのあつこ

とはいえやっぱり読書感想文も続きます。
発売前から図書館に予約を入れたけど、予約待ち順は2番。ふっ、狭山市のどこかに、私よりさらに一歩このシリーズを好きな本読みがいるのじゃな!

で、その誰かさんの次に借りて、もう、す~ぐに読んでしまいまひた^^。
「東雲の途」

東雲の途(みち)/あさのあつこ(光文社)

相変わらず面白かったです。
・・・ただ、シリーズが進むにつれ、少しずつ登場人物たちの角が丸くなってきてるというか、アクの強さが薄れてきているというか、そんな気がするのでした。
悪くすると、個性が弱くなってきていると言えないこともないように思え、ほんのちょっとではありますが、心配なような・・・。


ここのところ次から次へと読んでいる三浦しをんさんの好きそうな(?)関係の主人公二人。
お互いがヒジョーに気になってしょーがないんですねぇ。何かにつけて互いのことを思い出す。もう、シリーズの最初っからそれはそうなんですが、最近は二人ともそれを認めてるらしい、どうやら。
察するに、信次郎が清之介を好きな度合より、少し多めに清之介は信次郎が好きなんでは・・・。まあ、清之介の方が信次郎より感情表現がひねくれてないのでそう見えるだけかしらー。

といっても、別にこの二人がアヤシイ関係にあるとかいうんじゃなくてですね、まあ言ってみれば、非常に高次の友情を互いに感じているとでもいうか――考えてみれば、そうした濃いぃ男の友情関係というのは、結構あれこれの小説に描かれているような気も・・・。
・・・んー、でもやっぱりこの二人の場合、「友情」というのはちょっと違うのかなぁ・・・。

それぞれが面白い人間で、それが二人いて微妙な関係を作り出すからさらに相乗的に面白い。
それがこのシリーズの一番の魅力ですねっ♪

今回は、仔細あって清之介が生まれ故郷の遠国に旅をする、それになぜだか伊佐治親分が同行するという展開になるんです。旅に出る時点で本のページ数の半分は越えているので、もしかして「次巻につづく」となるのかと思ったんですが、後半は割にさらっと話が進んで、最後にさっさかまとまってしまいました。その旅の部分は信次郎が登場しないので、実はかなりもの足りない感じがしたのです。
あたしゃ、小説の登場人物としては、人当たりのよい清之介よりも、ひねくれ同心(ただし超優秀)の信次郎の方が好きかもです。実際に会って話をするなら清之介に決まってるでしょうけど。

一度、遠野屋の座敷で、ウワサの(?)茶菓の接待にあずかってみたいものです。
できれば、加賀の干菓子より、どっか遠野屋さんご近所のお店の生菓子がいいな。

それにしても、今回、いわば清之介にとって前科のような生国のしがらみがかなり取り払われるので、彼のパーソナリティの影の部分が薄れてしまうんじゃないかしらとちょっと心配。
影あっての清之介。信次郎の方は・・・狂気?伊佐治親分が「欠落」とか「異形」とか呼ぶものですね。それがないと信次郎らしくない。

二人がそれぞれの魅力を保ったまま、シリーズが続いてくれたら嬉しいです。


webcitron01.gif


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tag: あさのあつこ 弥勒シリーズ 
  1. 2012/03/19(月) 22:30:02|
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