本と旅とそれから 悶絶スパイラル/三浦しをん

本と旅とそれから

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tag: 
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

悶絶スパイラル/三浦しをん

いまさら何を、と自分でも思うことですが、三浦しをんさんって、デビュー当時(あるいは以前?)からずーーっとエッセイを連載され続けているのですね。そして何年かごとにそれを本として出版されている。
その1冊目が、先日感想文を書いた「極め道」。で、今回読んだのが、比較的最近のもの――といっても、出版は2008年だけど、エッセイが連載されたのは2005年から06年にかけて、なのか。

三浦さん30歳前後のエッセイらしいですが、というと、直木賞を獲られる直前、ぐらいでしょうか?
「悶絶スパイラル」

悶絶スパイラル/三浦しをん(太田出版)

人間おそらく誰しも、若いころは自分自身の好き嫌いもあまりはっきり把握できていなくて、周囲の影響や自分の気紛れであれこれ試してみたり迷ってみたりする。それが年を重ねるにつれ少しずつ絞られてきて、数が少なくなる分深くなってきて、ものによっては「極める」とか「こだわる」って感じになり、はたまた「オタク化する」というような状況に陥ることもある。


おそらく、というより確実に、三浦さんはマンガだけじゃなくふつうの本も山ほど読んでおられるに違いない。ですが、この太田出版から出ている一連のエッセイの中では、マンガ読みライフのことが全開で書かれているため、ものすごくオタクな感じになってます。
ふつうのマンガでも十分そうなのに、彼女はボーイズラブ(なんて言葉があることを、三浦さんのエッセイで知りましたが)という、かなり特異なサブジャンルを愛好しておられるため、オタクもかなり「臭う」のでした。

うーん、そう思うのはワタシの偏見あるいは差別ってもんなんでしょうか。てか、そうした傾向のマンガや小説だけを、ひとつのジャンルとしてまとめることないんじゃないのかなぁ~。

中に、「なんでもベスト5」なコーナーがあって、好きな漫画のヒーローとヒロインを5人ずつ挙げておられるのですが、奇妙なことに、計10人中、7人はよく知ってました。ヒロインの方に至っては、5人中4人が出てくるマンガを私はかつて持っておりましたよ。
あれだけ最近の漫画を膨大な量読んでおられる三浦さんだけれど、すごく好きな作品というのは、私がかなり熱心にマンガを読んだ頃の人気作品なんですね。

あ、まあ、私も常に最新の漫画を読んでいたわけではないから、結構時間的幅はあると思いますが。
池田理代子さんとか萩尾望都さん、大和和紀さんといった超ビッグネームはもはや漫画界の古典でもありましょうしなぁ。

といった感じで、結構ふむふむと読める部分があるかと思うと、「いや、それ、三浦さん、それはちょっとアブナイっていうか、アヤシイっていうかでしょう!」と思う話もなんだか多い。
洗いざらしのボサボサ頭にラフな服装&ゴム草履で新宿のパークハイアットのラウンジに出かけて入店を断られる話とか、おなかの具合が絶不調で、15分おきにトイレに駆け込まねばならない体調だというのに漫画を買いに出かける顛末などは、もはや私にはついていけぬ世界に思えます。

まあ、文章で読んでる分には、「へぇぇぇ~」ぐらいで面白いんですけど。
楽しそうですらありますが――いやしかし、ちょくちょくおなかが絶不調(描写が具体的なので、本当に不調なのだなとわかるのでした)だとあるかと思えば、それよりさらにちょくちょく、大酒飲んで外(自宅玄関前を含む)で夜明かししたの、部屋でバッタリ倒れてそのまま翌朝、みたいな話が出てくると、豪快というよりむしろ破滅的って感じがします。

年齢が上がってくると、視点も少しずつ変わってくる(話す相手の総数における年下の割合が増えるしね)のなんかも感じられて、興味深いというか共感できるというか、何やかんやで読み続けてしまう三浦さんのエッセイなんですけどね。

webcitron01.gif


My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

関連記事
tag: 三浦しをん 
  1. 2012/03/29(木) 22:00:00|
  2. 2012
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/1412-1b1028e6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。