本と旅とそれから 三四郎はそれから門を出た/三浦しをん

本と旅とそれから

三四郎はそれから門を出た/三浦しをん

なんだ~、このタイトルからして、どちらかというと古典的な文学作品についていろいろ語ってあるエッセイ集かと思っていました。
たとえばピカソが「実はバッチリ、デッサン描けます」とか「印象派っぽい絵も描いていたことあります」というみたいに、ふだん独特の口調で今どきの本や漫画のことばかり書いておられる三浦さんが、ちょっとあらたまった文体で、漱石や太宰やその他文豪の名作をバシバシ語る、って感じかと思ってたわ~。
「三四郎はそれから門を出た」

三四郎はそれから門を出た/三浦しをん(ポプラ社)

違いました。本書には、漱石も太宰も出てきませんでした。
もちろん、だからといって三浦さんが漱石や太宰を読んでないってわけじゃありませんが。

この本は、三浦さんが広い意味で「本について」書かれたエッセイのあれこれを集めた1冊です。例によって、漫画も多数含まれます。


それにしても、「ドラえもん」について、あんなにじぃぃ~んとくる文章が書けるものとは知りませんでした。さすがじゃのぅ。

取り上げられている作品の一部は読んだことがあり、「これがそんなに感動するかなぁ」と首をかしげたものもあれば(例えば「海辺のカフカ」)、「でっしょー!これよいよねェ!」とこくこく頷いたものもありました(例えば「指輪物語」や「春になったら苺を摘みに」)が、本読みとして何より気になるのは、まだ読んだことのない本。

以下に、本書で紹介されていた未読の本で、今後できれば(=図書館にあれば)読んでみたいと思った本を、今後のためのメモとして書き留めておきます;
「泳いで帰れ(奥田英朗)」、「さらば勘九郎(小松成美)」、「おしまいの噺(美濃部美津子)」、「虚無への供物(中井英夫)」、「双調平家物語(橋本治)」、「少年トレチア(津原泰水)」
とまあ、こんなところでしょうか。

「虚無への供物」は、篠田真由美さんの建築探偵でも何度か話に出てきてました。ミステリーの古典らしいのですねぇ。読みたいものです。「双調平家物語」は、すごい長編のようですが・・・。

誰かが「良い」と言って(書いて)いた本を借りて来て読む、というぐらいが私にとっての他力本願読書ですが、三浦さんはやはりプロの本読みなので、他力本願ぶりもはるかに上手。
電車で隣に座った人が読む本を盗み見し、問答無用でそれを読む、なんてことをされてます。でもそれでかなり面白い本に巡り合ってるからいいわねー。ってもたぶん、その方式でどーしよもない本も読むハメになっておられるんじゃないかしら。エッセイネタになっていないってだけで^^;。


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  1. 2012/04/10(火) 22:00:01|
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