本と旅とそれから 洛中の桜②≪本隆寺、大報恩寺、立本寺≫

本と旅とそれから

洛中の桜②≪本隆寺、大報恩寺、立本寺≫

本隆寺01


さて、午後に入り、陽射しは強く気温は上がり、いかにも桜の開花が進みそうな中を、次に訪れたのは本隆寺――ああっ、京都ってとこは。
お菓子屋さんには「鶴」と「亀」が満ちていて、お寺には「本」と「妙」が満ちている(「法」や「満」も満ちておりますがのぅ)。
早いハナシが、どれがどれやら混同しちゃいます。ついでに、本隆寺にしろ立本寺にしろ、今回初めてにいやんに連れて行ってもらったのですが、どこにあったのか、いまだにほとんどわかってません^^;。
観光寺院じゃないんでしょうか?人、あんまりいませんでした。
大きな桜の木はかなり咲いていて、青空バックに綺麗でした。建物も堂々としてて。


本隆寺02


でも・・・広角でどーんと撮ろうとするとどうしても入ってしまうベンチに座るおじさんが、待っても待っても動いて下さらないの(T_T)。
eikitaさんがこそっと「あのおじさん、スマホ使ってはるし、これは無理ですよ~」と、慰め顔にささやく。
・・・うん。そうじゃな。スマホばかりか、地図まで広げ始めたものな。諦めよう。


本隆寺03


というわけで、本隆寺を後にし、「雨宝院、やっぱまだ全然咲いてないね」などと通り抜けして次に訪れたのは、メジャーどころ、大報恩寺、すなわち千本釈迦堂。
去年の秋は、こちらの仏様を拝みにやはりお邪魔し、年賀状のモチーフに使わせて頂きました。

が、春の主役はお庭にそびえ立つ桜――阿亀(おかめ)桜。
桜木に名前を残した阿亀さんという人は、このお寺の本堂を建てた大工の棟梁の妻でした。その建築工事中にこの棟梁がちょっとミスをしてしまい、それを阿亀さんのアドバイスで乗り越えるんですね。ところが阿亀さん、その事実が誰かに知られたら夫の恥だ、というので自害して果ててしまうのです。

え~~・・・。死ななくたっていいのにィ。黙ってればいいってだけで。
そもそも、何百年の後まで、こうしてその話が語り伝えられてるってことからして、阿亀さんの犠牲は実らなかったってことじゃないですかー(大体、「えっ、棟梁の奥さんが自害?なんで?」ってことで、かえって棟梁のミスが広く知られる原因になったんぢゃ・・・?)。


大報恩寺
阿亀桜


哀切な伝説にケチをつける私に、無言で苦笑する友人たち。

それはともかく、この一本桜は非常に有名なうえ、この日あたりが見事な満開だったため、桜の周りは観光客で大賑わいでした。で、ものすごく背の高い三脚を立ててカメラを据え、脚立に上がってカメラを覗いている方がひとりおられ、ここでもこの方が、もー、根が生えたように動かない~^^;。
しかも、この方が三脚を立てておられる地点が、おそらくこの時間に阿亀桜を撮るにはベストのスポット。
・・・ま、いっか。場所が場所だし、時間も時間だ。諦めましょ。

で、次。北野さんや平野さん(ここがまた怒涛の混雑!)の境内をクルージングした後、立本寺へ。


立本寺


ああ、咲いてる咲いてる。満開の少し手前ぐらいですね。
境内には、お花見を楽しむ家族連れがたくさん、敷物を広げてくつろいでおられました。
ここはおそらく、ご近所の方々に愛される身近なお花見スポットなんですねぇ。

門前で写真を撮っていたら、お年寄りの施設から団体で花見に来られていたらしき方々が出て来られるのに行き合いました。係の人が押す車椅子に乗ったあるおばあさんが、「ねえ、名残りの桜をもう一度見せて」とおっしゃって、係の人に車椅子を回してもらい、傾きかけた陽に照らされる桜を、しみじと見上げておられました。

名残りの桜。年を重ねて車椅子に乗るようになる頃、桜を見るというのはどんな思いがすることでしょう。
もしかしたら、これが人生で最後の桜になるかも知れないと、そんなことを思われたのかも――。

桜というのは、本当にいろいろなことを思わせる花です。

「そらはな」


京都・奈良旅INDEX 2012



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コメント

ほんまや・・・・
語り継がれているってことは、既に知られているってことですやん・・・

あのおじさん、全く気がつかなかったのでしょうね・・・
Mikiさんのおかげで、どこからどうまわったのか、よくわかりました(笑)

最後のエピソード、桜を通して、本当色々なストーリーがありますね。
私にとっても、今年はまた、思い出に残る桜でした。
  1. 2012/04/25(水) 22:17:08 |
  2. URL |
  3. eikita #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

eikitaさん、

あはは。
阿亀さんも、はるか後世にワタシなぞにケチつけられて、やってられないね~^^。

おじさんも、おそらくひと声かけたらどいて下さったんだろうなと思うんだけど、まあ、のんびりしておられたようだし、いっかなーということで。
実は私も、当日の夜に書いたメモに千本釈迦堂が抜けていて、撮影時刻を見ながら「たぶんココとココの間に行ったはず」って具合なんです^^;。小さいところにあちこち行ったからねー。

若い頃は、桜はただ綺麗でいい感じの花ってだけだったけれど、年を重ねるごとに、見ていて切なさがつのるようになりました。
  1. 2012/04/26(木) 22:03:31 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

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