本と旅とそれから ビロウな話で恐縮です日記/三浦しをん

本と旅とそれから

ビロウな話で恐縮です日記/三浦しをん

日記とエッセイの違いってあんまりないような気がします。
日付がついてるかどうかってぐらいじゃない?
読む方の私にしても、日記だろうがエッセイだろうが全然かまいませんし。

ところで、さっきウィキを見て知ったんですけど、三浦しをんさんのお父様って、千葉大の名誉教授なんですってー。なるほど、頭のよい家系なのね!・・・というようなことを考えるのはいかにも俗っぽい行為なのでしょうが、アカデミックな肩書きに弱いワタクシなんですもの。
「ビロウな話で恐縮です日記」

ビロウな話で恐縮です日記/三浦しをん(太田出版)

初期のエッセイには、この先どうなるかはまだ未知数の新進作家の生活が綴られていたものですが、直木賞を獲られたあとの日記(ブログだそうですが)である本書は、いかにも売れっ子作家らしく、次々押し寄せてくる締切から逃げたりかわしたり立ち向かったりしながら、それでもオタクの道を雄々しく歩んで行こうとする三浦さんの日々が記録されています。


が、相変わらず笑えるよぅ。
この作家さんのこの軽妙な語り口って、ほんっと楽しくて好きだー。
で、それが彼女を取り巻く友人や仕事仲間たちにまで伝染(if not汚染)するというのが面白いような困ったことなような。どっちにしろ笑えます。

担当編集さんたちも、次々みょーちきりんなあだ名を付けられていくし。
「黒だきゃーも氏」やら「ミンクとスカンク氏」やら「パンイチ氏」やら。
編集者という職業は、察するところ、作家を「のせ」ていい作品をどんどん書かせることが仕事でしょうから、三浦ワールドの拡充に寄与できれば、彼らも本望というところなのでしょうねぇ。

でも、ひとに読ませる日記やエッセイには面白おかしい日常が綴られていても、ひとには言わぬ苦労も重ねておられるのだなぁと思わせられるところもありました。

お正月を、自宅でのんびり箱根駅伝のTV中継を見て過ごした、というくだり。
本書のまさに冒頭部分ですが。
もう寒い芦ノ湖(箱根駅伝往路ゴール地点)に行かなくていいんだ、録画したビデオを何回も見てデータを取ったりしなくていいんだ、こうしてテレビでのんびり見ていられるなんて、何ていいんだ~♪と、ほくほくする三浦さん。

つまり、「風が強く吹いている(感想文►コチラ)」を書くため、5年もの間、そうしたことを毎年なさっていたようなのですね。

ああ、やっぱりなぁ。
エッセイに書かれているようなヘラヘラした毎日(そう読む私が悪いのか?)をおくっておられるばっかりじゃ、あの傑作が書かれるわけないもんね。
そうわかってはいるけど、ついついあの爆笑エッセイに騙されてしまうんでした。

いいんだね、騙されてもね。楽しければね。
そんな感じでした~~^0^

webcitron01.gif


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tag: 三浦しをん 
  1. 2012/06/08(金) 22:00:00|
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