本と旅とそれから しをんのしおり/三浦しをん

本と旅とそれから

しをんのしおり/三浦しをん

年初・・・いえ、正確には昨年末から、全著作制覇を目指して読んできた三浦しをんさん作品ですが、いよいよあとは、初期の作品で未読のものを拾っていく段階に入りました♪
うちの図書館には入っていない本もあるんだけれど――リクエストを出して入れてもらうまですべきか・・・どうしましょっかねー。
「しをんのしおり」

しをんのしおり/三浦しをん(新潮社)

さて、その比較的初期の頃、2001年のエッセイ集。
まだ小説家として一本立ちされる前の三浦さんの、だからこそお気楽で明るくほんわかした日々が、何か今よりもパンチのきいた、愉快極まりない文章で綴られています。
漫画が好きなのも、ボーイズラブに耽溺しておられるのも、大酒呑みなのも最近と変わりませんが、若者の気楽さというか、天真爛漫さというか、そうしたものが読んでいて大変心地よく思えるのでした。


三浦さんの凡河内躬恒評(といってよいのか・・・)が爆笑。
(凡河内躬恒というのは、百人一首やら古今集やらにいっぱい歌が選ばれている(自分も選者のひとりだし)、平安時代の大物歌人でござります。)
大物歌人も、こんなふうに書かれてはどーしよーも・・・(≧∇≦)ノ彡!

この人たぶんラブラブのハニーになんていなかったよ(いたらすまぬ、みつねよ)。だって、みつね君の恋の歌って、ちっともやる気がないんだもん。「いちおう世の中では恋の歌を詠まないといけないことになってるから詠んででおくか、やれやれ」って感じの歌が並ぶ。

平成の人気作家にけちょんけちょんに書かれる平安の人気歌人。あはは。

それと、三浦さんはかなりの京都好きでもあるようです。
これまで読んだエッセイにも京都に出かけた話がちょくちょく見られたので、たぶんそうだろうなと思っていましたけど。
銀閣寺の「プッチンプリンみたいな山(向月台のことです)」に感心し、実はコンクリで固めてあるのでは、と友人たちと議論する三浦さん。三十三間堂に並ぶ千一体の仏像を目にして、「今にも第九を歌いだしそうだ」と感じる三浦さん。そして、夜、ライトアップされた清水寺を訪れ、アベック(死語)の多さに闘志を燃やす三浦さん。
いいなぁ。京都旅行の楽しさが伝わってまいります!

この本、先日遊びに来ていた姪っ子MM(小学五年生)に一部朗読してあげたら、大変ウケました。

もっと最近のエッセイも大変面白い三浦さんですが、初期のものは初期のもので、そのゆる~いところが何ともよいのです。最近のものは、やはりどうしても「仕事が忙しい」って話が多くなっているので。

きっと、三浦さんご本にとっても、読み返して、懐かしいような、切ないような気持ちになるような、そんなエッセイなのでは、と、僭越ながら推測した次第です。


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tag: 三浦しをん 
  1. 2012/08/16(木) 22:00:01|
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