本と旅とそれから ひなこまち/畠中恵

本と旅とそれから

ひなこまち/畠中恵

しゃばけシリーズ第11弾・・・らしいです!
前作「やなりいなり」は、自分の書いた感想文を読むところでは、どうやらワタシ的にはいまひとつだったようですが、今回はまたいつもの、のんびりほんわか楽しい、若だんなと妖たちとのお江戸の日々です。
「ひなこまち」

ひなこまち/畠中恵(新潮社)

某大名家に収めるひな人形のモデルにすべく、江戸の小町娘に番付をして、「ひなこまち」を選ぼうという、とある人形屋の思いつきから始まる騒動。
ま、その話はともかく、今回の若だんなご一行は、いつにも増してあれこれ楽しそうで羨ましい。
落語を聞きに行く。なかなか手に入らない甘~い蜜柑を炬燵で食べる。お寺に泊まりがけで花見に出かける。


何しろ、大店の一人息子なうえ、物知りで腕っぷしの強い(分別には少々欠けるけど)妖の兄やが二人もついているし、その他諸々の妖怪たちが、みんな若だんなを好きで取り巻いている。
つまり、大金持ちで、家族&友人&仲間に恵まれ、いつもちょっとした冒険に巡り合う。

これじゃあ、日々楽しくないわけないでしょう。
まあ、唯一の問題は、若だんな自身がものすごく虚弱体質だということですが・・・。
それだって、三途の川の畔まで行っても、何とか戻って来てしまう、強運と妖たちの助力があれば、そう問題でもないのでは・・・。

いつにも増して今回は、「みんな一緒に」の楽しさ、嬉しさが強く感じられました。
いつもは、「そんなことして熱でも出たら大変だ」と、若だんなの行動範囲を狭めようとする兄やたちが、おそらく何か微かな方針変更でもあったのか、しぶしぶながらも若だんなのお出かけを許してくれるんですよね。まあ、常に付添いで彼らも同行するんですけど。

私はどちらかというと、ひとりで気楽なのが好きな人間ですが、気心の知れた楽しい仲間たち限定だったら、きっと大勢でお出かけするのは楽しいことでしょう。

それにしても、関東の河童を束ねる大親分は禰々子(ねねこ)という名の女傑。佐助と喧嘩しても、容易に負けやしません。やがて、そんな佐助に業を煮やした仁吉を加えて、三人での大乱闘(短時間ですが)になるという、凄まじいワンシーンも現出する、とても楽しい一冊でした。


webcitron01.gif


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tag: 畠中恵 しゃばけシリーズ 
  1. 2012/08/16(木) 22:00:02|
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「ひなこまち」畠中恵

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コメント

前からこのシリーズは好きで全作読んでいます。
今回も若旦那と楽しくお付き合いできました。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
  1. 2013/09/10(火) 15:08:16 |
  2. URL |
  3. 藍色 #-
  4. [ 編集 ]

藍色さん、

ことさら読みごたえがある、という感じではないけれど、何だか和ませてくれますよねー。
知恵と力はやたらとあるのに(人間的な)常識がほぼゼロ、て感じの二人の兄やが楽しいです。

TBありがとうございます。
私も送らせて頂きます。
  1. 2013/09/10(火) 22:28:02 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

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