本と旅とそれから PK/伊坂幸太郎

本と旅とそれから

PK/伊坂幸太郎

何やかやとバタバタしてここのところあまり本が読めずにいますが、そんな時に限って、図書館に予約を入れて長~いこと待っていた本が、まとまって回ってきたりします。
まあ、そゆことになれば、なんとか読むものです。

久しぶりの伊坂さん、懐かしいような。軽かったです。面白かった。
「PK」

PK/伊坂幸太郎(講談社)

三つの中編から成っている1冊です。
この三篇が、ゆるくつながっています。多少ズレている感じのする部分もあるけど、気になりません。
性善説というか、ほのかな明るさが常に感じられる、「あ、これが伊坂作品だよね」って雰囲気――伊坂さんご自身はそれをあんまり嬉しく思っておられないみたいですけど(確か?)、私はそれが好きです。


ただ・・・インパクトは軽いかも、ですね。
読み終えて、何となく清々しく、何とはなしに明るい気持ちになれるのですが、この本のストーリーを誰かに教えようと思うと、「えーっと?」って感じ。
・・・私の読み方がいい加減とか、記憶力が情けないレベルって話は、もちろんあるんですが^^;。

きっと伊坂さんだって、明確なテーマを心に抱いて小説を書かれたのだと思うのですが――アバウト読者の私は、それをちゃんと受け止めてない。申し訳ない気持ちです。

ひとつには、伊坂作品にはほかにも見られることなのですが、時間というものの扱いが独特なのです。
現在の話だと思って読んでいると、ふと過去に戻ったり、あるいは過去に戻ったんじゃないかな、と思わせたり。近未来だったり、あるいは近未来じゃないのかな、と思わせたり。
あげく、タイムトラベルが可能になった場合の、パラレルワールドとかタイムパラドックスの話が出てきて、「さてところで、なんでそのような話をしたかと言いますとね」という具合に、理論が現実(いや、それもまた虚構なんでしょうが)に応用される展開になる。

ややこしくてわかんない、という感覚はないんですが、なんかこう、全体を振り返ろうとすると、煙に巻かれる心地をおぼえたり・・・。やっぱり、ものわかり悪いかなー、私。そんな気もします。

でもまあ・・・。この世には極悪人も冷血漢もいるんでしょうけど、自分に出来る限り、正しい道を選ぼうと真摯にものを考えている人だって、結構いるんだよという・・・。それを忘れたくないよね、という・・・。
そんなことを思ってほんわかしました。


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  1. 2012/11/11(日) 22:00:00|
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