本と旅とそれから ピスタチオ/梨木香歩

本と旅とそれから

ピスタチオ/梨木香歩

ううぅぅっ、さぶいですね。
こんな季節は、外へ行くよりおうちで本読み・・・といっても、そうもいかず、結局電車の中なんかで読むことが多いのですが。

昨年は呆れたことに、横文字の本を一冊も読みませんでした。あっちゃー・・・。
そのせいもあってか、例年よりは読んだ冊数が多いのですが、某検定前のひと月ほどは小説を読むのをやめていたため、その分は・・・てまあ、冊数にこだわるわけではないんですけど^^;。

さて、今年の第1冊。
「ピスタチオ」

ピスタチオ/梨木香歩(筑摩書房)

筑摩書房の本を読むのって何だか久しぶりな気がします。
・・・特に意味はありませんけど。
梨木さんの本も、昨年は1冊しか読んでいないかしら。
この作家さんの小説というのも、ホントに独特の植物系の香りがします。筋立てのがっちりした物語というのではなく、さらさらしているというか・・・サラダのようというか、軽めの和食風というか。


実のところ、本書については、いまひとつよくわからない感覚があって――特に、後半。
主人公が、仕事と私的な用事を兼ねてウガンダ(あの、アフリカの)に行ってからの話が、ちょっと馴染めないような気がしました。
現地の土着医療の話で、呪医とか精霊なんていうのが出てくるようになると、うーむ、理解が及ばない。
主人公の棚(職業がライターなので、これはペンネーム)も、そうしたものをどこまで信じようか迷うようではあるのですが。

日本にいて考えると「ありえないでしょー」と思うようなものでも、アフリカの、しかも都市から遠く離れた場所では、信じられなくもないのかな、と思いますが。
が、まあ早い話が、あんまりそゆのに興味がないんですもの、私。
前半の、飼い犬の病気に心を痛め、獣医とのやりとりに苛立ちを募らせる棚の姿の方がずっと感情移入できるのでした。

本の最後に、アフリカでの体験をもとに棚が書いた短編小説が添えられているのですが、これはちょっとしんみりくる物語でした。これも、アフリカみたいな雰囲気の世界を舞台にしているので、現実的な雰囲気はまったくなくて、まるで童話のようです。

この、現実味の薄い、半分フェアリーテールのような雰囲気が梨木さんらしさのひとつでしょうか。


webcitron01.gif


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  1. 2013/01/10(木) 22:00:00|
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