本と旅とそれから 三匹のおっさん/有川浩

本と旅とそれから

三匹のおっさん/有川浩

どうも私は、1月、2月という寒い季節には「試練」と遭遇することが多くなるのか、それを乗り越える助けに本が欲しくなるようです。
昨年はまさに、暗闇を導く光のように(←大げさ!)、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」に出遭うことができたのでしたが、今年はあれほどの力に満ちた物語を残念ながらまだ見つけられていません。

・・・「試練」の方にはしっかり遭遇しちゃったんですけどね~^^;やれやれ。
「三匹のおっさん」

三匹のおっさん/有川浩(文春文庫)

実は、この後に感想文をUPする予定の「幻想郵便局」の方を先に読み始めたのですが、あまりにもふんわりと軽すぎてパワー不足、どーんと元気が出る類の本ではないとわかったので、とりあえず明るそうな本を手っ取り早く調達してきた、それが本書です。

結論からいえば、明るくてパワーはありました。読んで気が晴れます。
「風が強く~」のような、奮い立つような感動はありませんが、読んで、読み終えて楽しかったです。


思えばこれも高齢者がらみの物語。
還暦を迎え、まだまだ老け込むつもりのない「おっさん」三人(じーさんと呼ばれることを拒否)が、秘密裏に町内の自警団を結成し、身に付けた武道の技や工学スキルを活かして難問を解決していくおハナシ。
東野圭吾さんの「浪花少年探偵団」あたりとちょっと似ている感じ。素人さん大活躍、ですね。
ですから、いかにも作り話的な都合の良さもあるのですが、それはですから、フィクションですし。

有川浩さんって、道徳観念がすごく強い方なのかな~。これまで読んだ小説では、程度の差はあっても常にこの道徳観が感じられたんですが、今回は、なんだかその道徳観がおっさんの姿をとって主役を張っているかのようです。
でも、昨今の60歳男性って、どんな道徳観を持っているんでしょうね。物語に登場する彼らの姿は、私の感覚では、60歳より70歳ぐらいの感じなんだけれど。ちょっと古風すぎるんじゃない?60歳にしては。

えーっとつまり、60歳っていうと、なんかすでにあんまり自分と遠い感じしないんですよね^^;。
でも、物語の中のおっさんたちの道徳観は、ものすごく健全で古臭くて、自分とは世代の違う人々のものだという気がするのでした。
でも、古臭いといっても、だから嫌かというと、そうでもない・・・ような・・・。

いややっぱりでも――実際にあの道徳観を押し付けられたらたまらないかな~・・・やっぱり。


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  1. 2013/01/27(日) 22:00:01|
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