本と旅とそれから 幻想郵便局/堀川アサコ

本と旅とそれから

幻想郵便局/堀川アサコ

初めて読む作家さんです。その点は非常にめでたい!

この文庫本を買ったのは、いつも立ち寄る書店で平積みになっていて、「読書メーター読みたい本ランキング1位」と帯に大きく書いてあったから(でも、読書メーターって何のことだか、まったく知らないんですが)。そして表紙がカラフルで綺麗だったから。そして、郵便局という場所が、書店や図書館と並んで、街中の私のお気に入りスポットだったからです。
「幻想郵便局」

幻想郵便局/堀川アサコ(講談社文庫)

で、まあもうひとついえば、「三匹のおっさん」にも書きましたが、気分的に凹むことがあったので、本を読んで自分にパワーチャージしようと思い、巷の人気も高いらしく、装丁も美しく、雰囲気たっぷりの郵便局を舞台にした小説を買ったわけです。

・・・幸い、その凹みからは現在何とか浮上できてますが、一時はちょっと・・・。最近ストレスに弱いんですよねー。年のせいですかねー。


ですが、自分へのパワーチャージということでは、「幻想郵便局」は特に役立ってくれていません。
残念ながら、感情移入できなかったんですよねー。ちょうど、梨木さんの「裏庭」を読んだときの感覚に似ています。「幻想~」は、「裏庭」のようなどっぷり異世界ファンタジーではありませんが、なんかこう、中途半端にファンタジーだといいますか。

この本も、「死」というものを扱っています。
主人公が働くことになった郵便局が、あの世とこの世の境目スポットだったという設定。郵貯の代わりに、この世における善行と悪行を記した功徳通帳なんていうのがあったり。
転居通知のように、あの世に旅立つ人がこの世に残す人々に通知ハガキを投函していくとか。
いやホント、物語は様々な形で「死」を扱う・・・。

私は、主人公の暮らすこの町のように、いつもの道が不思議な場所に通じているというような物語世界は大変好きなのですが、今回はどうしたわけだか、あまりよいと思えなかったのです。
何ででしょうかね。
もしかすると、主人公をはじめとする登場人物たちのキャラクターがあんまり好きじゃなかったのかも。

ファンタジー風でもメルヘン風でもある登場人物たちかと思えば、妙に凶悪な殺人事件が関連してきたりするし。うーん、なんかいまひとつまとまりのないお話に思えたのでした。
ところどこには、「いいな」と思える要素もあったんだけど・・・。

でもたぶん、機会があったら他の作品も読んでみようかと思います、堀川アサコさん。


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  1. 2013/01/27(日) 22:00:02|
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JUGEMテーマ:読書感想文    ◆  幻想シリーズ   冒頭のエピソードが、幻想郵便局に繋がっているなんて想像できない展開でした。   幽霊に...
  1. 2013/08/25(日) 23:59:42 |
  2. こみち

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