本と旅とそれから 禁断の魔術/東野圭吾

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禁断の魔術/東野圭吾

ガリレオシリーズ最新刊。最新・・・といっても、予約を入れてからずい分経っていますが。
ついでに言うと、読んだのもちょっと前。すぐに感想を書こうと思ったのですが、その頃私のPCは絶不調状態で、ただワードで日本語を打っているだけで内蔵ファンがぎゅるんぎゅるん回り始めて暴走しそうになるのでした。

そこで、真面目な私(そんなところで真面目でも、何の得にもなりゃしないのに)は、手書きで感想文をしたためておいたのであります。なんの意味があるんだか。
「禁断の魔術」

禁断の魔術/東野圭吾(文藝春秋)

まあ、それはともかく(以下、当時の手書き^^;)。
四つの作品から成る中編集。前作も中編集だったため、今回は長編かしらとの期待があったのですが、それについては裏切られました。でも面白かったらからよしとしましょう。

シリーズのいつもの調子ですが、特に印象が強かったのは、ラストの「猛射つ(うつ)」。


クールであまり外に感情を見せない湯川先生が実は感情豊かな人なのだということが、シリーズではこれまでにも何度か垣間見られてきましたが、この作品でもまたそれが認識されました。
「容疑者Xの献身」などもそうでしたが、湯川先生はかなり情けに篤い人なのですね。

今回は、小さなきっかけでほんの二週間、師弟関係を結んだ若者のために、ガリレオ先生が奮闘します。そもそも、その小さなきっかけというのからして、見ず知らずの人に対してそこまでするかなー、と思うようなことなんだけど・・・。某高校のある学生が、物理部存続の危機に、OBに助けを求めたところ、応えてくれたのが湯川先生でした。

ちなみに、湯川先生は高校時代はバドミントン部でした。でも、物理を愛する若者が助けを求めている、というシチュエーションが、湯川さんを動かさずにはいられなかったものとみえます。その学生はしっかりした優秀な若者で、その後、湯川先生が奉職する帝都大に合格し、先生を喜ばせます。
しかし、その彼を思いもよらぬ不幸が襲う・・・。

善良で努力家で、才能も豊かな若者が、なぜこんな理不尽な苦境に立たされねばならないのか。その悲しさ、口惜しさ、怒りにつき動かされた湯川先生の活躍が迫力です。
「たとえ二週間とはいえ彼は僕の教え子だ」と語る湯川先生ですが、想像するに、すべての教え子にこうも熱くなるわけではないのでしょう。この学生・古芝クンには、湯川センセの心の琴線にふれる輝きがあったということなのかしら。とっても物理というか科学者としての豊かな才能が感じられたのかなー。

彼があのまま帝都大で勉学に励んでいたら、どれほどの技術者(本人が、研究者より技術者志望だったのです)に成長しただろうかと思うと悲しい。湯川先生もすごく悲しかったことでしょう。だから本気で発射スイッチを握っていたのだろうと思います(いちおう、ネタバレ回避努力してます)。

もちろん、クライマックスシーンのマイ脳内映像は、福山雅治さんのカッコいい姿です。それでうっとり。


webcitron01.gif


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tag: 東野圭吾 ガリレオシリーズ 
  1. 2013/03/25(月) 22:00:00|
  2. 2013
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「禁断の魔術ガリレオ8」東野圭吾

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  1. 2014/03/08(土) 14:16:37 |
  2. 粋な提案

コメント

おそらくこれでシリーズはひとまず完結なのでしょうが、
作者のネタが再びたまるまでの小休止であってほしいです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
  1. 2014/03/08(土) 14:47:07 |
  2. URL |
  3. 藍色 #-
  4. [ 編集 ]

藍色さん、

面白いシリーズですものね~。
という一方で、東野さんがまた新たな魅力的な主人公を生み出してくれるかも、みたいな思いもあります。
いつもTBありがとうございます。
私も送らせて頂きます。
  1. 2014/03/10(月) 22:40:56 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

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