本と旅とそれから 夜の国のクーパー/伊坂幸太郎

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夜の国のクーパー/伊坂幸太郎

最近、図書館で借りる本に困ることが多いなー。
本についてあまり情報を仕入れられていないからですね~・・・。
新刊本とか、賞を取った本は多少わかるんだけど、そうした本は人気が高いのですぐには借りられません。ちょっと対策を考えないとね。本は生活必需品ですから。
「夜の国のクーパー」

夜の国のクーパー/伊坂幸太郎(東京創元社)

で、こちらはちょっと前に予約を入れておいたのが回ってきたもの。

・・・いかにも伊坂作品らしい、何とも形容しがたい雰囲気のお話です。
ファンタジーのような。何だか童話でもあるような。いったいこれは何、みたいな。伊坂作品をまったく読んだことがない人がいきなりこの1冊を手に取ったら、どんな気がするでしょう。全然ダメって人もいそうな気がする・・・。

伊坂さんのデビュー作、「オーデュボンの祈り」って、こんなふうじゃなかったかしら。雰囲気がとっても似ているような――「オーデュボン」の方の記憶がかなり薄れてしまってはおりますが^^;。
登場人物にも、雰囲気がよく似た人がいたと思うんだけど――「クーパー」の方は複眼隊長という、ミョーな名前のキャラです。「オーデュボン」では・・・あれは殺し屋だったっけ?無口で渋くて腕の立つ男。いたよね。最初の方ではいかにも脇役然としているんだけれど、最後の方では一撃で物語世界における勝負を決める、みたいなキーマンぶりを発揮するという・・・。

架空の世界の話かと思えば、ちょっとだけ現実世界とつながっている。
でも基本はどこか別世界らしき、わけわからん設定の世界で繰り広げられる、ヘンテコリンな物語です。
などと書いていて、そんな書き方はないだろう、ホントにそんなんだったら、そんなヘンテコリンな物語を400ページにもわたって読んだ自分って何なんだよ、とセルフで突っ込みたくなりました。

てか、最近、自分の文章表現がかなり低下して稚拙になってきている気がするのですよ。あ、もちろん、もともと大したことないでしょ、っていうのはおいとくとして、ですよ。
ジョークじゃなく、ほんっとにそんな気がひしひしとする。まずい。これは恐るべき事態だ!
(ここで常に、「アルジャーノンに花束を」の後半部分が思い浮かんで、ますます冷や汗モノなんです。)

うぅむ、まあ、その話はとりあえずのけといて、ですが・・・(モヤモヤは濃ぉ~く残りますが)。

これはアレですね、映画の「ビレッジ」とか「トゥルーマン・ショー」と、同種と言えないこともないでしょう。つまり、世界が全部作り物だった、というハナシ。
――すいません、これって究極のネタバレですね!まあ、「夜の国のクーパー」を読む前にこの感想文を読む人がいるともあんまり思えないから、いっか。

なんとまあ、物語の舞台となる「国」に暮らす人々は、長年にわたって小さな世界に満足していることか。わたし個人の話ならば、まあ彼らと大差ない程度のトラベル欲求しかないと言えるかも知れませんが、世の中には私などものの数にも入らぬほどの好奇心旺盛な人々がいっぱいいるものですからね。この「国」にはいないの?過去を振り返ってもいなかったの?そこがちょっとウソっぽいですね。

物語の展開が知りたくて先を読むのか、と問われれば、ハテなぁ、という気もします。
戦争に負けたこの「国」はどうなるんだろう、とか、クーパーって本当は何なんだ、クーパーの兵士たちは本当はどうなったんだ、といったことが知りたくは、まあ、あるんですが、それよりも何だか、この、緊迫感のあるんだかないんだかわからないような伊坂調の文章が、不思議に心地よくてついつい読む、って感じです。
読み終えて別に感動するっていうんでもなくて――でも、だからといって読んだことを後悔するかっていえばそんなこともないし。

非常に上質な時間潰しでした、と言ったら、伊坂さんに失礼――なんでしょうねー^^;。


webcitron01.gif


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  1. 2013/04/20(土) 22:00:00|
  2. 2013
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コメント

愛する本がまたひとつ増えました。
そして読んだ後、とても優しい気持ちになりました。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
  1. 2014/01/11(土) 15:35:38 |
  2. URL |
  3. 藍色 #-
  4. [ 編集 ]

藍色さん、

楽しい時間が過ごせてよかったですね!
不思議な小説でした。
TBいつもありがとうございます。私も送らせて頂きます。
  1. 2014/01/11(土) 22:46:51 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

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