本と旅とそれから 山あり愛あり/佐川光晴

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山あり愛あり/佐川光晴

ちょっと前に、たまたまテレビをつけたら、書評番組だか情報番組の本紹介コーナーだかのエンディングのところが映り、たまたまこの本の話をしていました。それが何だか良さそうだったので、タイトルをメモしておいて借りてきたものです。

山岳小説なのかなと思っていましたが、そうでもありませんでした。
「山あり愛あり」

山あり愛あり/佐川光晴(双葉社)

正直なところ、もっと壮大な話なのかと思っていました。というか、大きな山に登る話がからんでくるのかと思っていたのですが、山の話はいわば背景で、本筋は、主人公の生い立ち・・・というか、母子物語でした。まあ、現実的なお話といいますか。

面白かった・・・とは思いますが、特に感動したわけではない、かなぁ。


山岳小説というジャンルが成立するくらい、山に登るという行為は劇的なものがあるし、それに感動したり共感したりする人は多いのですね。私は山にはほとんど興味はありませんけど、山登りの話を読むのは結構好きです。

この本の主人公が大変リアリティのある人物像に描かれているなと思うのは、彼が元銀行マンで、山登りをこよなく愛し、ヒマラヤまで行ったことまである経験を持っていながらも、現実は山から遠ざかり、いつかまた山に戻るのだとずっと思いながらも、日常のあれこれに阻まれて、今のところ山は彼の心の中にあるだけの存在となっているあたり。

つらい時にはいつも思い浮かべるほど山を愛していながらも、目の前のほんのささいな出来事に邪魔されて、その愛する山に行くことができない――現実とはかくも強力な存在なのですねえ。
でも、出かけることはできなくとも、その存在は常に彼を支えてくれる。何か、わかる気がします。

この主人公は母親と絶縁状態にあるのですが、身の回りには貴重な人間関係をいくつも作り上げています。おそらく、もともと人に愛されるタイプの人間なんですね。
そういった人間は、結局何をしても最後はうまく収まるんだと思いますが。羨ましい。

面白かったけど、期待よりはさらっと終わった感じです。


webcitron01.gif


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  1. 2013/04/30(火) 22:00:02|
  2. 2013
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