本と旅とそれから 本屋さんで待ちあわせ/三浦しをん

本と旅とそれから

本屋さんで待ちあわせ/三浦しをん

三浦しをんという作家さんも、多作ですね~。速筆というんだろーか。
次々本が出ますね。で、人気作家だから、図書館に予約を入れてもそうそうちゃっちゃと回っては来ません。じっくりと待つ。
・・・といったような作家さんたちの近著で、私の図書館の予約枠はいつもほぼ満杯(T_T)。
「本屋さんで待ちあわせ」

本屋さんで待ちあわせ/三浦しをん(大和書房)

この本は、書評集です(本を手に取って初めて知ったけれど)。
世の中には、文芸評論家みたいな、書評を生業としている人たちもいて、たぶんそうした人たちにとっては本を読むことがお仕事。つまり、彼らはプロの本読み。
一方、作家さんというのは、ものを書くのがお仕事。な、はず。だけど、あちこちで目にするところによれば、彼らは、読む方もどうやらプロなんですね。

そういえば、権威ある文学賞の選考委員は大方が作家さんです。書くことに優れた人というのは、読みも深いんでしょうか。・・・たぶん、そうなんでしょうね。
そのうえ、彼らは読む量がハンパじゃありません。年間、500冊ぐらい読んじゃうらしいですよ(って、数字はウロ覚えでっす。大沢在昌さんの話だった気がするけれど、とにかく、1年の日数よりかなり多かった記憶です)。
まあね。お仕事ということならば。

本書も、三浦さんがお仕事として読売新聞の書評欄に書かれたブックレビューなど、収められています。
まえがきのところに、その書評欄に取り上げる本をどのように選び、誰がレビューを書くのかを決めるプロセスが紹介されています。

お仕事として本を読み書評を書くとなると、常に自分の趣味や好みや気紛れだけで取り上げる本を選ぶわけにはいかなくなるのは当然でしょうが、それにしても様々な本の書評が収録されています。
同じくまえがきに、三浦さんは、レビューのために取り上げる本を選ぶ際、ピンとこなかった本を取り上げて文句をつけることはしない方針だ、と書かれています。
まことに共感する姿勢です。

読んだ本の「感想文」を書いているぶんには、読んだ本がつまらなかったらそう書くけれど、たとえば、誰かがブログで取り上げて「面白かった」と感想を書いておられる本について、もし自分が面白いと思わなかったら、私はあえて「そーですか?あたしゃつまらないと思いましたケド」とコメントはしないことにしています。もしかすると、「そこのところはよくわかりませんでしたが」ぐらいは書くかも知れないけれど。
もちろん、反対意見を面白いと受け止めてガンガン議論していくことを是とする方も多いと思います。イエスマンしか意見を言うな、ってわけでもありません。

ただ、いいなと思う何かについて、同じように肯定的な感想を持った人と、そうした思いを共有する方が、そうでない場合より楽しいと思えるということです。
話がそれましたが、なので、本書に収録された書評は、どれも褒めた書評ばかりです。

主力紙の書評欄という舞台だからか、文体は、三浦さんにしてはかしこまったというか、少々、三浦さんらしさの薄まったものになっている印象でした。他の書評欄でもちょくちょく目にするような気がする定型文的な表現も見られるような気がして、その点はちょっともの足りない気もしました。
最後には、新聞書評欄とはまったく関係ない、三浦さんの個人的な趣味にはしった熱烈礼賛レビュー(BL関連・・・)も載せられていましたが^^;。

――と書いたのはちょっと前のことだったのですが、今日さっき朝日新聞の読書欄を見たら、三浦さんのブックレビューが目に入りました。取り上げられていた本の題名は「立身出世と〇半身」(≧∇≦)ノ彡。
・・・書名検索にヒットしないために一文字伏せてみましたが、言うまでもなく〇は「上」じゃありません。
最初、評者名を確認せずに読み始めましたが、すぐに三浦さんだとわかりました。三浦節炸裂。
この本を読もうとは思わなかったけど、やっぱり書評は面白かったです。


何冊かは書名を書き留め、1冊は、空きのほとんどないワタクシの図書館の予約枠を使って予約しました。偶然にも、また遊廓小説^^;。

紹介されているのは、ほとんどまったく読んだことも存在すらも知らなかった本が多くて・・・。いくら三浦さんが称賛されていても、読む気のおきない本もいっぱいあります――少なくとも、今のところは。でも、書評は読んでいてなかなか興味深いんですよね。

ホントは、読売新聞みたいなものすごく不特定多数の人向けではなく、もっとずっと三浦さんの個人的趣味で選んだ本のレビューの方がいいんだけれど。BLは抜きで。


webcitron01.gif


My Favorite Books(お気に入りの本のブクログ)
BOOKS INDEX(作家別感想文一覧)

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tag: 三浦しをん 
  1. 2013/06/09(日) 22:00:01|
  2. 2013
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