本と旅とそれから 半夏生とクチナシの庭≪両足院≫

本と旅とそれから

半夏生とクチナシの庭≪両足院≫

両足院01

今回の京都行きは、以前の記事にも書いたように、「紫陽花を愛でる」が第一の目的でした。
が、京都に着いてまず最初に向かったのは両足院――建仁寺の塔頭のひとつです。こちらは、ふだんは非公開ですが、半夏生の花が咲く(といいますか、葉が白くなる)季節には毎年公開されます。
せっかく公開期間中に京都を訪れるので、今回初めてうかがうことにしました。
それにしても、歩き始めてすぐに陽射しの強さに驚きました。これが梅雨の明けた7、8月ならわかるのですが、まだ6月ですから・・・最高気温33度とかでしたからね~。




さて、10時の開門直後に両足院の門をくぐると、受付の方が「今ならまだ静かですよ」と、穏やかな笑顔で迎えて下さいました。最初は、拝観だけでお茶はいいかなと思ったのですが、半夏生のお庭を散策するにはお茶を頂くしかないとわかり、お茶券も購入。
お茶室がお庭の奥にあるので、そこへ行く途としてお庭をどうぞ、ということなのですね。

それにしても、門をくぐってすぐに気付いたのですが――クチナシの香り!
私は、見て美しい花はもちろん好きですが、香り(好みの香り限定ですけど)の強い花はさらに好きなので~~す (≧∇≦)ノ彡。沈丁花とか。金木犀とか。水仙とか。フリージアとか。ジャスミンとか。

クチナシの香りって素敵ですよね。清涼感があって、上品で。「はんなり」と言ってもよいかも。
境内のあちこちにそのクチナシが白い花をたくさん咲かせており、もうもう辺り一帯が、その香りに包まれているのです。
これまで、クチナシは香りがよいけれどアオムシがたくさんいる、というトラウマ的記憶があった私なのですが、さすがに京都のお寺に咲くクチナシにはそのような心配もなく、ただただ、白い花と、その馥郁たる香りを楽しむことができました。


両足院02


さて、方丈でまず、お寺の方に簡単なご説明を頂きました。
その中で私にとって一番興味深かったのが、両足院と塩瀬総本家のつながりでした。塩瀬とは、あのお饅頭の塩瀬でござんす。

両足院の開山・龍山禅師が中国(元)での留学を終えて帰国する際、禅師を慕って共に日本にやって来た元の人・林浄院という人物が饅頭というものを日本に伝えました。やがてその子孫が、三河の塩瀬村へ移り、姓も塩瀬に変え、その後江戸へ出て、塩瀬を創ったのだそうです。
いわばこのお寺は「饅頭発祥の地」・・・。

ほおぉ~~!と、感心した後、お庭へ(他にもあったろう!忘れたがナ!)。

半夏生という植物は、花が地味なのでその代わりに葉が白く色を変え虫を招く、ということだそうです。お寺の方の話では、まだ上の方の2、3枚が白くなっているだけで、もう1週間もすれば、お庭の色彩ももっと白くなるだろうとのことでした。
でも、これだけ半夏生をメインモチーフにしたお庭というのは初めて見たので、興味深かったです。




さらにお庭の奥へ進み、お茶室へ。
上らせて頂いたのは、ウワサの(?)水月亭のお隣に立つ臨池亭。
お茶室といっても、お作法はまったく気にしなくてOKですよ。
運ばれてきた白いお饅頭(塩瀬かな?訊かなかったけど・・・)の銘は「半夏生」。白いお饅頭には、両足院の紋である星と半月の焼き印があり、中の餡は薄緑色。ひゃー、風流。旨し!

サーブして下さったのは、藪内流かと思いきや(作庭が藪内宗家なので)、古田織部の流れをくむ織部流の方々。京都の茶道というと、三千家プラス藪内ぐらいしか認識してませんでしたが、そりゃ外にもいろいろあるのでしょうね。武家の茶道ということで、お作法も少々違うところがあります、とのお話でした。

しかし、肝心の水月亭については、特に説明をうかがわなかった気が・・・。犬山にある国宝・如庵の写しということなんだけど・・・。如庵も大昔に訪れたことがありますが(明治村の近く)、こちらはさらに記憶がなく・・・。
いかんなー、クチナシの香りと半夏生の風景ばかりに気をとられていましたです^^;。

お庭をひと巡りして、両足院を後にしました。
その後は、祇園白川方面へぶらぶら。


祇園白川
(一応撮ってはみたものの)


しかし、ショボショボと雨の降る気温23度ぐらいの東京から、いきなりあの強い陽射しの中にやって来るのはかなりキツかった!照りつける太陽の下、白川の畔まで歩いて行ってはみたものの、そもそもまだ紫陽花は盛りには早かったようです。
咲いていた花も、元気ナシ。花は何とか上を向いてましたが、葉っぱはフニャ~としてしまって――一応カメラを向けてはみましたが、花も私もヤル気いまひとつ、という感じでした。

そのあたりで、初日の午前中は終了です。

クチナシの香りはありませんが、両足院のお庭の様子を、よかったら「そらはな」で。

「そらはな・半夏生とクチナシの庭」


京都・奈良旅INDEX 2013



去年桃を買った福島県の果樹園から
今年もどうですか~、と葉書をもらいました。
福島の桃は旨いぞぅ^^!

「東北関東大震災」支援クリック募金



関連記事
tag: 2013年初夏・京都 
  1. 2013/06/25(火) 22:00:00|
  2. 旅する
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/1587-75732655
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

こんばんは。
両足院には、先週土曜日に行く予定でしたが
その前に行った場所で、たまたま会った知り合いに人だらけだと聞いて
行くのを断念したんですよ。
半夏生は綺麗だったそうですけどね。
機会があれば、平日にでも行ってみますね~。
  1. 2013/06/25(火) 22:57:25 |
  2. URL |
  3. belfast #-
  4. [ 編集 ]

こんばんは。
紫陽花の京都を訪れたと聞き、アップを楽しみにしてました。
INDEXのページで今回行かれたところのラインナップを見せていただきましたが、
この時期に行くなら外せないところを完璧に押さえてはりますね。
両足院、東林院、三室戸寺、三千院、善峰寺、岩船寺・・・
続きを見せていただくのがわくわくしてきました~^^
  1. 2013/06/26(水) 23:19:42 |
  2. URL |
  3. kyoto-omoide #z5igG316
  4. [ 編集 ]

belfastさん、

をわ~、混んでいるのですね、両足院。
今頃は、半夏生的にはすごくよい状態でしょうね。
私がうかがった時は、ちょっと早め、ぐらいでした。
桜や紅葉のシーズンではなくても、土日はやはり混むのですね。

でも、あれ?belfastさんはすでにもう両足院に行かれていませんでしたか?
belfastさんのブログで両足院の記事を読んだような気がしてたんですが・・・うぅ、記憶がすご~く、ぐっちゃぐちゃ(T_T)。
しかし、この日は暑かったです。
  1. 2013/06/26(水) 23:59:43 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

kyoto-omoideさん、

なんか、褒めて頂いた気がして、嬉しい・・・。

後でまた書こうと思いますが、今回一番期待していたところは岩船寺だったんです。
が、紫陽花的にはちょっと早すぎて、ショボンでした。
東林院は、拝観の栞をすでに持っていたので二度目だったのですが、前回の訪問について、マッタク記憶がありませんでした^0^;。
この日は午後から雨になってしまい、そうでなかったら妙心寺はやめて、嵯峨野に行きたかったのです。うっく。
ダラダラ続くと思いますが、またおいで下さいね。
  1. 2013/06/27(木) 00:04:02 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する