本と旅とそれから お友だちからお願いします/三浦しをん

本と旅とそれから

お友だちからお願いします/三浦しをん

エッセイ集。ご本人曰く、常日頃書いておられるものと比べ、「よそゆき仕様」なのだとか。
ん~・・・そうですね、多少そうかも、ですかね。下ネタとか、酔って醜態ネタとかはなかったかな。いつものようなスカっと(ブハハっと?)笑えるエッセイばかりでなく、ふかぁ~く頷いて「うんうん、そうだな!」と思う話も多かった。
「お友だちからお願いします」

お友だちからお願いします/三浦しをん(大和書房)

三浦さんのエッセイは、三浦さんご自身の日々の生活をネタにしたものがほとんどなんだけれど、その点、昔は「駆け出しの物書き」の生活が描かれていたものが、現在では「超売れっ子作家」の日々が語られていることになります。その割には庶民的な雰囲気があふれているのですが、推測(邪推かも)するに、庶民的に読めるよう、三浦さんが意図的にいろいろ工夫しておられるんじゃないかしら。


今回のエッセイには、それまでのひとり暮らしのアパートから、新しい家(詳細は語られず)に引っ越したことが触れられています。
三浦さんは、蔵書(主に漫画)が増えて手狭になったから、と書かれており、その後も本(や漫画)は彼女の居住エリアを侵食し続けているようですが、面白おかしく書かれている文章を読みつつ、やっぱり大物作家にふさわしい、書庫や書斎を備えた立派な新居なんだろうなぁ、と推察いたしました。思い浮かぶのは、京極夏彦さんのスゴイ書庫の様子です(以前TVで見た)。

三浦さんは、年齢的にいうと、私より12歳もお若い。まだようやくアラフォーにさしかかったあたりです。なのに早くも「寄る年波」的記述が増えてきたのが見てとれます。まあ、私も30代後半には盛んにそういったフレーズを使っていたと思うけれど。
ふと、三浦さんが50代、60代、70代になった時、どんな文章を書かれるのだろう、などということが思い浮かびました。何だかとっても楽しみ。三浦さんと私が同い年まで生きると仮定すると、私は彼女の最後の12年分の作品を読めないことになるので、できれば彼女より12年長生きしたいものじゃ。その点、三浦さんは私より不摂生の度合いが大きいようなので、希望はあるかも。

そう、ここのところワタクシ、軽くダイエットモードなんです(感想文と関係ないけど~)。

ただ、ちょっと残念な気がするのは、三浦さんの人気作家ぶりをよくよくわかっているだけに、彼女が「ヒマだ」とか「貧乏だ」といったことが書かれていたとき、それをそのまま信じられないんですよね。さっきも書きましたが、どうしても「庶民的な雰囲気を出そうとして書いておられるんだろうな」と思ってしまう。
昔は、セレブに憧れ、カッコイイ芸能人を遠くから眺めていた三浦さんも、今や憧れられる存在。俳優たちも向こうから寄ってくることでしょうから。

・・・いけない。読み返して、いかにもひがみっぽい!というか、いじけた感じ!の感想文だわ。
まあ、どれだけ大物の作家になっても、有名人気取りにならない三浦さんとその著作が好きです。


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  1. 2013/08/15(木) 22:00:01|
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