本と旅とそれから 輝天炎上/海堂尊

本と旅とそれから

輝天炎上/海堂尊

大きなビルの何台もあるエレベーターは、なぜだかいつの間にか同じぐらいの階にかたまってしまう――という話を聞いたのはもう何年も前のことなので、今はもうそんなことはないのかも知れません。

・・・いえね、図書館で予約した本って、予約を入れた時点では予約待ちの順番もばらばらで、多くの場合結構待たされて、予約を入れたことすら忘れてしまうことがよくあるのですが、これが、順番が回ってくるというとなぜだか、まとまって回って来るんです!
人気の本だから貸出しの延長は不可、返却期限を1日でもすぎると図書館から督促の電話がかかってくること間違いなし。焦ります!とりあえずの1冊目、読了。
「輝天炎上」

輝天炎上/海堂尊(角川書店)

同じ物語世界で展開するお話なのに、出版社が複数だったり、主役としてのスポットライトが当たる人物が違っていたりで、微妙にシリーズが異なる、海堂作品。
角川から出ているドギツイ装丁の本書は・・・「螺鈿迷宮」の続編に当たると同時に「ケルベロスの肖像」とコインの裏表のような関係にあたる作品です。


それに、気づかなかったのですが、出版年月順でいうと、本書より前に、ブラックペアン・シリーズの続編があるんですね・・・?Amazonで見て早速図書館に予約を入れました。

しかし、本の数が増え、物語がどんどん展開していくにつれ、登場人物も増え、あれこれと固有名詞も増え、「えーっと、このヒトは誰だったっけ?」と首をかしげることが多くなってきました^^;。記憶がアヤシイことに加えて、そもそもの「読み」がいい加減だったりするので、「えっ?この人、死んだんじゃなかったっけ?」なんてことまで起きる・・・ああ、情けない。

ただでさえ、「螺鈿迷宮」のラストってわかりにくいし~・・・。
「螺鈿」は、大事をとって二度読んだのになぁ。アノ人ばかりでなくコノ人まで死んでいなかった、というのは――本書を読んで初めてわかる、というのでよいのでしょうか?自分の読み加減に自信が持てまへん(T_T)。

「螺鈿」に続き、今回の主役にして主な語り手は天馬大吉クンです。「ケルベロス」では、ぐっちーに生意気な口をきく、ちょっと意地悪っぽいキャラになってましたが、本書ではそんな彼の行動の裏にどのような経緯があったかなどがわかって、再び天馬クンに親しみが持てます。
物語世界における日時としては、「ケルベロス」とほとんど同じなのかと思います。それを、「ケルベロス」はぐっちーの視点から、本書は天馬クン(と、一部別人)の視点から描いているんですね。

アノ人ばかりでなくコノ人までが生きていた。アノ人とアノ人が何と兄弟姉妹だった。さらにアノ人とアノ人が親戚関係だった。といった驚きといいますか、「ちょっと繋げすぎじゃないでしょうか?」感のわく展開でした。
多作な作家さんって、人にもよるのかも知れませんが、自分の生み出した作品とはいえやっぱり、書いてから長い時間が経つと、細部や固有名詞を忘れたりするらしいですね。TVで言ってました。
海堂さんはどうなのだか。何だか、緻密な手元資料を持っておられそうです。

本書は・・・事件の展開が「ケルベロス」で大体わかってしまっているので、その点でのわくわく感はほとんどありませんでした。面白いのは、天馬クンの青春物語と活躍、それとアノ人コノ人の動向――なのですが、ワタシ的にはやっぱり白鳥&田口コンビ、あるいは世良さん速水さんあたりが活躍してくれないと、ちょっともの足りない気分です。

えーっと、プリティ清川って、「光の剣」の佐々木小次郎の清川さん?「マドンナ・ヴェルデ」の?
うーむ、やっぱりハンドブックでも買おーかしら?でも、あのハンドブックが出て以降、もう何冊も本が出てるしなー。うろ覚えのままどんどん物語が進んで行くのが、ちょっと不安です^^;。


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  1. 2013/09/07(土) 22:00:00|
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