本と旅とそれから スリジエセンター1991/海堂尊

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スリジエセンター1991/海堂尊

うぅぅ~、最後が~、最後が悲し~・・・。どう悲しいかはネタバレなので書かずにおきますが・・・(T_T)。
「ブラックペアン1988」、「ブレイズメス1990」に続く第三作目。どうやらこの三冊で「バブル三部作」というものが完結するとのことです。

もしかするとワタクシ、ぐっちー&白鳥シリーズより、この三部作の方が好きかも・・・ってくらい、このバブル期の佐伯外科教室を舞台にした3冊が好きですわ♪
「スリジエセンター1991」
スリジエセンター1991/海堂尊(講談社)

スリジエ・・・ってどっかで聞いたことある言葉のような、と思っていましたが、フランス語で桜の意味だそうです。この桜というのが、最後の「悲しい」に、切ない色合いを添えております。うぅ。

「ブレイズメス」では認識してませんでしたが、Dr.天城って非常にハンサムな方らしいですねっ?俳優さんを充てるとしたら誰かしら~。年齢的にはどのくらいの設定なのかな?40歳くらいだろーか?
・・・ダメ、私の頭の中の俳優さんリストってすごく限られているので、見つけられまへん。


映像化の話にそれますけど、来年、「螺鈿迷宮」がTVドラマ化されるそうですね。伊藤淳史&仲村トオルのお二人が、ぐっちー&白鳥を演じるあのシリーズです。楽しそう^^。
一方、先日NHKBSで映画版の「ジェネラル・ルージュの凱旋」をやっていて、見始めたのですが、30分ほどで挫折しました。まだ阿部さん演じる白鳥が登場する前でした。どうも私はあの竹内結子さんのぐっちーとは生理的に合いません。彼女のぐっちーを見ていると、そもそもこの人が医師になれたということに納得できないんです。ただのアホにしか見えなくて・・・まあ30分しか見てないので、それ以降にいいシーンがあったのかもしれませんけど。
堺雅人さんのDr.速水は見たかったのですが、それでもあのぐっちーはダメ^^;。

小説の方に戻ります。

高階講師、後の高階病院長がミョーな役回りです。
医師としての高邁な信念とか正義感とか将来構想に基づいて活動しているのでしょうけど、病院内の権力闘争に熱心なだけじゃない?みたいに見えてしまうことが時々あって。彼が、佐伯教授やDr.天城といった私の贔屓のキャラたちの邪魔をするからそう見えるんでしょうけど。
(1作目から贔屓の佐伯御大はともかく、いつからDr.天城がワタシの贔屓キャラになったかって?そりゃー、本書で彼がエラい二枚目だと知れてからですよ、もちろん。)

まあしかし、高階講師がいかにして後のタヌキ病院長としての属性を身につけていったか、その足跡が見られて、ちょっと感慨もあります。Dr.世良も、後年ド派手なバイクで極北市に登場するその萌芽がここにあったかと思うと、しみじみ。ホントなら、彼にはDr.天城と共に、ちょっと違う道を歩んで欲しかったけれど(T_T)。

今回は、Dr.天城とDr.世良の師弟愛みたいなものに涙させられましたわ~。

そうそう、一方で、後年のシリーズでは尊大でうるさいばっかりの古参教授というイメージの黒崎助教授が、本書ではちょっと違う人でした。悲しいかな、外科医としての腕前は、優秀だけれど凡庸の域を出ず、なのに権勢欲だけはひと一倍、という属性は同じなのですが、彼の佐伯教授への尊敬の念は本物ですし、自分の患者さんの回復を願う心も誰に劣るものでもない。そうした人間として称えるべき資質が彼にもたくさんあったんだ、ということが随所で描かれていました。

佐伯教授と黒崎助教授の間にも、これまた強く麗しい師弟愛があったのでした。黒崎助教授というDr.は、不器用で要領の悪い人で、そのせいか、小細工や陰謀めいたことを弄する人間を嫌う傾向が強いようなのですが、佐伯教授はその辺のところもちゃんと理解していて、一方で彼の良さも評価し、愛しているんですね。
佐伯教授が、Dr.黒崎とDr.高階を比べて、忠誠心と医師としての能力が必ずしも一致しないのが残念だと嘆くシーンが印象的でした。

バブル三部作とやらはこれで完結ということですが、Dr.世良にはもう少し物語がありそうな感じ?
そして、「ブラックペアン1988」で隠された不発弾が最新刊で爆発してしまった、現在の桜宮市を舞台にした物語の今後も気になります。タヌキ高階も、ヘタすると塀の中ってことになってしまいそうなんですが・・・。

webcitron01.gif


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コメント

一連のシリーズの原点がここに集約されている感じで、寝る間を惜しんで読みました。
最後はちょっとせつなかったです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
  1. 2014/05/07(水) 12:39:18 |
  2. URL |
  3. 藍色 #-
  4. [ 編集 ]

藍色さん、

後年の彼らを知ったあとでこの三部作を読むと、いろいろ興味深いものがありますよね。
最後は悲しかったです~。

TBありがとうございます。
私も送らせて頂きます。
  1. 2014/05/08(木) 00:03:55 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

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