
涼しくなった今になって振り返ると、何だか幻想世界のことにすら思えますが、先月、彼岸花を求めて明日香・稲渕で自転車をこいだ日は、ほんっっと暑くて、奈良県から京都府へと帰って来た頃には、私はへろへろでろでろ状態でした(旅行の日程は►
コチラをどうぞ)。
それでもしつこくまだ観光を続けたのは、どこにそんな根性があったのやら。
最初は迎称寺(こうしょうじ)に行ったんですけどね。真如堂のご近所の。
でも、目当ての萩はまだほとんど咲いておらずがっかり。ふてくされて「京都って、一発芸のお寺も多いよね(バチあたり)」と、そうしたお寺をあれこれ思い浮かべながらとぼとぼ歩いていたら、タクシーが通りかかったのでつい拾ってしまいました。
車に乗ればあっという間、やって来たのは京都御苑わきの梨木神社。

このお宮さんも、もう何度お邪魔していることか。きっとここも3年連続に違いない・・・のですが、萩の宮と称されるここ梨木神社で、「なるほど萩の名所!」と頷くだけの萩の花を見たことはそれまで一度もなかったのです。
毎年9月に萩まつりが催されているのに、その頃訪れても花はさっぱりで、まつりに合わせて飾られた俳句の短冊が、ほとんど花のついていない萩の枝にわびしく揺れているだけ、という状景を見ることばかりでした。
・・・これね、実は私結構フラストレーションたまってました。あらためて考えてみれば。
「いつ来ても(ちゅほどの回数じゃないんですが^^;)咲いてないじゃん!」と、だまされたような気になってたんですよね~。
ひとつには、私には咲く前(つまり蕾)の萩と、咲いた後の萩の区別がついていないということがあります。どちらにしても咲いていなければ同じようなものですが、早すぎたのか遅すぎたのかわからないとモヤモヤするんですもん。今じっくり考えてみると、これまではまだ咲く前の、蕾ばかりの萩だったんだろうなと思うんですが・・・。
自然相手とはいえ、毎年のこととなると――というのが、昨年までの話でした。

今年は、その前日に件の萩まつりが終わったところでした。そのタイミングでも、最初の印象は「やっぱりあんまり咲いてない・・・」だったのです。
が、お参りをすませてからちょっと気を取りなおして写真を撮り始めてみると、あれ?咲いてないってことはないのかな――というより、結構咲いているのかな?
なんとまあ、地味に控えめに咲いている花なのでしょう。自己顕示欲まるでなし。
ブログ記事では旅程を逆にたどっていますが、実際にはここ梨木神社の萩がこの時の旅行で最初にじっくり見た萩の花だったので、この後でほかのお寺や庭園でもっと華やかな萩を見て、つくづく「いろんな種類があるのね~」と感心することになるのでした。
それに、梨木神社のHPにもある通り、桜などのように一気に満開となるものでもないようで、境内のあちらこちらで開花具合にバラつきがあり、全体としては・・・7分咲き、というぐらいだったでしょうか。

前回こちらを訪れた時もそうだったという記憶があるのですが、時間的にはもう陽の陰ってくる夕方、写真を撮るには少々薄暗い感じではありました。夕暮れってホント、光が青くなる(?)のですねえ。でも、おかげでというべきか、人影はまばらで、ここでもまた好きなだけ撮影三昧してしまいました。
これで、萩の咲く萩の宮を見た、と満足することにしておこうと思います。
次回でようやく遡りの旅行記録も最終回――初日の美山行になります。
その前によかったら
「そらはな」で、梨木神社の萩咲く青白~い夕方の写真をどうぞ<(_ _)>。
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京都・奈良旅INDEX 2013
またも大雨、またも水漏れ(-"-;...
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2013年初秋・京都&奈良
- 2013/10/22(火) 22:00:00|
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