本と旅とそれから ゆめつげ/畠中恵

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ゆめつげ/畠中恵

これは「しゃばけ」シリーズではないのですが、語り口や主人公の気質に似通った点が多く、読む方も似たような心持ちで物語をたどれます。


ゆめつげ/畠中恵(角川文庫)

時は幕末、主人公は弱小神社の跡継ぎ息子・弓月。
実務能力に優れたしっかり者の弟に比べ、よく言えばのん気、悪く言えばやはりのん気の弓月には特に大それた志もなく、日々平和に過ごせれば・・・ぐらいの日常でした。
そこへ突如訪れた事件。


というのも、こののん気な長男坊には、「ゆめつげ」という特殊能力があったから・・・。

「しゃばけ」シリーズにも推理小説の色彩を帯びるエピソードが多くありますが、この「ゆめつげ」は、かなり色濃く推理小説。読み手が犯人探しを楽しめるか・・・というと、「ん~・・・」て感じなので、いわゆる「本格」推理小説とはいきませんが、でも謎解きが筋書きの重要な一部であることは確かです。

でも、「しゃばけ」ほどには、のほほ~んとしてはいないのですね。
弓月はのんびり屋ではあるものの、「しゃばけ」の若だんな同様、人柄はいたって誠実。
そして、超能力「ゆめつげ(鏡や夢の中に見る幻影で、未来や真実を占うというもの)」を行うことはその命をすり減らすことなので、繰り返し行うことで、弓月は次第に弱っていく・・・。
まさに、血を吐きながら占いをするのです。

それでもなお、読んでいて和むな~という気がするのは、これも若だんなと同じ、「おや、~~じゃないかい」って感じの弓月の柔らか口調と、苦境にあっても決して思いつめない彼の性格のお陰でしょうか。
なるようになる、なるようにしかならないよ、と達観したかのような。

川端康成作品に「ううう、難解!」と頭を抱えた後には、ホントほっとさせてくれます。
まさに「気晴らし」「気分転換」「ほっとひと息」を求める時のための一冊かと。




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  1. 2009/12/08(火) 20:36:00|
  2. 2009
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