本と旅とそれから 矢上教授の午後/森谷明子

本と旅とそれから

矢上教授の午後/森谷明子

この本は、「光圀伝」を中断して家を空けたとき、出先に持って行った1冊。読むとすれば夜だろうと思っていたんだけれど、翌日の資料に目を通したり、同僚と飲みに出たりで何だか時間が見つからず、結局読み始めたのは帰りの西武線の中ってことになったのでした。

図書館文庫本棚で手に取ったときは、文庫版カバーに書かれた「あらすじ」が面白そうだと思ったんだけど・・・ん~、とりあえず「我慢して最後まで読んだ」って感じになりました。
「矢上教授の午後」

矢上教授の午後/森谷明子(祥伝社文庫)

森谷明子さんといえば、つい最近初めて読んだ作家さん。「深山に棲む声(感想文は►コチラ)」という、私の目には一風変わった雰囲気のFTでした。
本書については、どこぞの大学の教授を探偵役にした現代モノのミステリらしかったので、まあそんなに変わってるってこともないんじゃないかな、と予測。ガリレオシリーズも探偵は大学の教授(准だけど)だしね。あー、でも、森博嗣さんのミステリにも大学の教授の探偵いたっけ。あれはちょっと変わってたかも。少ししか読んでないけど。


で、身もふたもなく結論を先に言ってしまうと、あんまり変わってはいなかったけど、あんまり面白いとも思えなかったのでした。
中央線沿線のどこかにある某大学のオンボロ校舎を舞台に起きる殺人事件を、ミステリマニアの日本古典文学の教授(正しくは非常勤講師らしいですが)が解き明かすというものなのですが。

一番の難点に思えたのは、キャラクターかしら。
共感できない、というより、キャラクターの印象がどれも薄くて。こういうのを「キャラが立ってない」というのかも知れません(自信ないけど)。
主な登場人物は、舞台となる大学の教授陣か学生たちなのですが、苗字だけで表記されると、そのうちどれが誰の名前だったか、その誰が何だったか、すべてぼんやり判別がつかなくなってきます。
「えーっと?この人は院生?それとも助教だったかな?てか、男女どっちだったっけ?」てな具合。
まあ毎度のことながら、私がぼんや~り読んでるってこともあるんでしょうけど・・・^^;。

様々な偶然が重なりあうことで、東京郊外の大学キャンパスの一角にある建物が、出入り不可能、通信も途絶した密室状態になる――というこの設定がまず、いかにも作り物っぽく思えてしまうんです。描かれ方によっては納得できるのかも知れないけど、少なくとも今回私にはウソっぽく思えてしまいました。

その中で、何階には何があって、エレベーターがいつ何階に上がってからまた何階に下がって、屋上のレイアウトはこうで、といった描写があちこちにありますが、どうにも興味をひかれない。ので、読むのが面倒臭い。
閉鎖された建物の中で人が殺されるのですが、その殺人事件のほかにも、その建物では数日前から小さな不可解な事柄が起きていた。その大小の事件の絡め方なんかも・・・うーん、こじつけに見えるんですけど。

途中でやめようかしらと思ったときにはもう半分ぐらい読んでいたし、比較的余白の多いレイアウトだったのですぐに読めてしまえそうだったので一応最後まで到達しました。
・・・が、うーむ、森谷明子作品はもしかして苦手かも。とほほ。


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  1. 2014/03/14(金) 22:00:02|
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