本と旅とそれから 京都ごはん日記/いしいしんじ

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京都ごはん日記/いしいしんじ

たいっへん時間がかかりました、本書を読了するまで。
図書館から借りて、途中でいったん返却し、すぐにはまた借りることができなかったためほかの本を読んで待ち、また借り、今回は貸出し延長ができたので延長し・・・。ようやく。

単行本の二段組みで、改行も少なく字がびっしりだったこともありますが、日記というスタイルなので、物語的なものがなく、日々の短い記録の連続だったため、のめりこむということもなかったからでしょうか。
「京都ごはん日記」

京都ごはん日記/いしいしんじ(河出書房新社)

いしいしんじさんもこれまた京都大学ご出身のインテリだったか。
森見さんやら万城目さんやらいしいさんやら。
大阪出身で京大に学んだのなら、京都にある程度の土地勘があるのもうなづけます。
松本の家を引き払ったのち、いしい夫妻が居を構えたのは京都。
・・・ちっ、羨ましい限り。


どっか、川端丸太町辺りらしき、いしいさんの町屋。
本書を読んでいて、むしょうに羨望にむずむずしたのを、最初は、いしいさんが京都に移住して面白おかしく日々を過ごしておられるからだと思っていました。
が――どうもそれだけではなさそうで。

巻末には、本書に登場する数々の店、そして多くの人々のリストが何ページにもわたって掲載されています。店の名前はともかく、人の名前の方はすべていしいさんの頭の中に入っているのでしょう。
社交的な、というのはいしいさんのような人のためにある形容詞。

仕事関係、プライベート関係、とざっくり分けるにしたって、そもそもいしいさんの仕事って・・・。
本業はまあ小説家なんでしょうけど。ワープロに向かって物語を紡ぐことを仕事の主体とする一般的なイメージの小説家とは、いしいさんはずい分と違います。ステージの上で即興で小説を書くなんて、そんなパフォーマンスがあるんですね。
だから、いしいさんの小説書きは、舞台パフォーマンスでもあり、また小説は劇団の舞台の原作にもなる。なので、仕事関係の知人・友人は、文壇の同僚というようなものとは全然違っていて、様々な分野で活躍する、よく言うクリエイティブなお仕事の皆さま。

一方、プライベートといえば、親戚とか近所の人々ですが。
いしいさんは実に家族や親戚関係を大事にされておられるようです。年末年始は家族が全員集まって楽しく過ごす。大阪の親戚と年末を過ごした後、今度は東京で園子さんの家族と新年を過ごす。それぐらいならまあよくある話でしょうけど、その大阪と東京の双方の実家訪問がもう、頻繁。

加えて、いしいさんは京都の家の他に三崎にもふかぁ~く根を張っておられるし、京都の前の住まいだった松本で培った交友関係もキープしておられるので――とにかく顔が広いといいますか。
しかも、仕事なのかプライベートなのか判別がつかないような、音楽関係のお仲間もいろいろおられるし。外国人の友人もいて、そうした人々がしょっちゅう三崎や京都の家に泊まりにやって来るのです。

とにかく、なにもかもすべてが、広くて長~い。
よく、「来る者は拒まず、去る者は追わず」などと言いますが、いしいさんの場合は、去る者も追う・・・というか、いしいさんの元を去る人っていなさそう。それに、友人関係のメンテナンスを、ホント几帳面にされているので感心してしまいます。

そして、京都と東京と三崎の間をフットワーク軽く飛び回り、時々は旅行にも出かける。
今回は沖縄に行っておられました。直島とかも。
どこに出かけても仲間がいるし、新しい友人を作る。どこででも一緒に呑みに出掛けて話に興じる友人がいる。

小説家というと、時にスランプに陥ったり、書けなくて苦しんだり、人気作家ならば締切に追われてこれまた大変な苦労をするという話を聞いたりします。
この日記に描かれた毎日がそのままいしいさんの生活だと受け取るならば、いしいさんは締切なんかものともしていないようです。まあ、小説というよりもエッセイの締切の話ばっかり出てくるようですけど。
時には締切を忘れていて慌てる様子なども記されていますが、いつも、ちょっと頑張るだけで半日ほどでクリアされてしまいます。

才能ある人っていいわね~。
しかもマルチタレント。さらにいえば、仕事の才能だけじゃなくて、友人を作る才能も豊か。
でもってなお羨ましいのは、いしいさんは私と同じ24時間の1日をおくっておられるのにもかかわらず、私の優に十倍は活動しておられます。

羨ましいを通り越して、読み終える頃には呆れてしまったワタクシでございました。


webcitron01.gif


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