本と旅とそれから 「GODZILLA ゴジラ」

本と旅とそれから

「GODZILLA ゴジラ」

GODZILLA01


ふっふっふ。ゴジラ。
3Dもありましたが、例によってワタクシは2Dで鑑賞。
映画館は夏休み中の子供たちで大賑わいでしたが、彼らのお目当ては各種アニメや(おそらく)「トランスフォーマー」あたりだったとみえ、字幕のGODZILLAに集まったのはほとんど大人ばかり。
にしても、懐かし~!
今回の映画公開と、そもそも今年はゴジラ生誕(?)60周年ということで、日本版ゴジラのシリーズ中、何作品かがNHK・BSで放映されました。作品の内容以上に、ノスタルジーにかられてそのうち数本を録画して鑑賞♪

これまで、私が大きなスクリーンで見たことのあるゴジラは1984年の、沢口靖子さんのデビュー作だった「ゴジラ」だけ。「ぴあ」の試写会に当たったのでした。会場は有楽町マリオンの上の映画館だったのですが、映画でゴジラがそのマリオンをぶっ壊すシーンがあって楽しかったのが記憶に残っています。

今回NHKで放映されたものを幾つか見て、つくづく、昭和に作られたものの方が見応えあるなーと思いました。平成のものは「ウルトラマン」的な子供向け怪獣映画になってしまっていて。最初の10分ぐらいで見るのをやめてしまったものもあったんです。

その昭和ものの中でも出色だったのが、シリーズ第1作となった「ゴジラ(1954年)」と、「モスラ対ゴジラ(1964年)」。
特に「ゴジラ」は、怪獣ゴジラの存在が明らかになるまでの、「海からやってくる怪物」としての不気味さが、ラヴクラフトの怪奇小説みたいに恐ろしく、素晴らしかった~。
デジタルリマスター版のモノクロ映画だったのですが、それがまた。コワくてよい(≧∇≦)ノ彡。

モスラはね~。あの設定が。絶海の孤島・インファント島の守護神である巨大な蛾(の怪獣)と、それをあやつる双子の妖精。あの完璧にシンクロしたザ・ピーナッツの歌と喋りは印象的でした。
昔は何だか奇妙に思えたし、あの歌も変に思えたけど、今は――年月が隔たったせいか、「昔のものを見る」感覚というか、見ていてもふつうの感覚。




以下、ネタバレありますので、ご注意下さい。
さて、アメリカ版「GODZILLA」。
こちらも、主役ゴジラが登場するまでがひっじょーに長い。
まずは、敵役の怪獣が出てきます。そうしたものが登場することは前宣伝で知っていたのですが、どういう素性(?)のものかは知らなかったため、軽く混乱。・・・まあ、日本版のゴジラものでも、新しい怪獣が登場するたびにそうしたことはありましたが。

そうして登場した敵役は、MUTO(ムートー)と名付けられるんですが・・・ヘンな名前(今Wikiを見たら、MUTOとは、Massive Unidentified Terrestrial Organism(未確認巨大陸生生命体)の略なのだとか)。これもまた、たとえば「モスラ」なんていう名前は、巨大な蛾(英語で「モス」)だからモスラってことでしょうけど、英語圏の人にはヘンな名前に思えるのかも知れません。ちなみに、そもそも「ゴジラ」というのは、ゴリラとクジラを組み合わせた名前だそうですが、これをGODZILLAと英語表記すると、GOD(=神)を冠した名前となり、その破壊神的なキャラクター設定に幸いしたというようなことを聞きました。

で、このMUTOというのが、かなりカマキリ。特に前脚の感じや、羽根を広げて飛翔する(オスのみ)様子がカマキリで、全然可愛くありません。


GODZILLA02
右がムートー


じゃあゴジラはというと、私には、頭と体の比率や、動きの感じが、シロクマを思い起こさせました。
特に、咆哮する時の頭の動かし方が「そういえば、シロクマというのも、子グマの時はヌイグルミみたいでも、大人になると獰猛な動物だってことだねぇ」という感じ。

日本版と同じく、口から放射能も吐きます!・・・日本版では口から吐くのは放射能だったと思うけど、ハリウッド版もそうかどうかは未確認。ちなみに、私のゴジラその他の怪獣に関する知識は、小学校1年生ぐらいの頃(白亜紀?)に買ってもらった怪獣本にあった情報がほとんどです。そういえば、あの雑誌で絵を見ただけで、映像で見たことがまだないゴジラの子供「ミニラ」。いつか見てみたいものです。

おっと脱線。
で、その口から吐く放射能(みたいなもの)がすごい破壊力。オス&メス二頭のMUTOに押され気味だった格闘が、一気にゴジラに傾きます。何でもっと早くあれを使わなかったんだ、と疑問がわかぬでもありませんが、それはウルトラマンのスペシウム光線や、ヤマトの波動砲と同じ理屈なのでしょう。


GODZILLA03


日本版オリジナル「ゴジラ」では、ゴジラはひたすら恐ろしい存在、破壊を具現する存在。後の作品で正義の味方的になっていくのとは違い、決して人類を助けてくれるものではありませんでした。
今回のハリウッド版では、MUTOが昆虫的な冷血で不気味な存在であるのに対し、GODZILLAはどこか血の通った雰囲気を漂わせます。ちょっと似てるような気がしたのが、ジブリの「もののけ姫」に登場した山犬神(三輪明宏さんが声を当てていた)。
人類の敵である怪獣と戦うためなら、ウルトラマンだって街を破壊しまくってましたからね。

MUTOが乱したこの世のバランスを取り戻すためにGODZILLAは来る、そして戦う、と予見するのが、渡辺謙さん演じるDr.芹沢。オリジナルの「ゴジラ」の精神が活かされているのがわかったから、ハリウッド版への出演を受けた、とNHKのドキュメンタリーで語っておられましたが、正直なところ、彼の役どころは中途半端な気がしました。もっとこう、ゴジラの母国(?)である日本の専門家ならではのキラリと光る言動が欲しかったところです。

人間の中で主役となるのが、アメリカの若き海兵隊員・フォード。
映画の最終盤、彼は、核爆弾をロサンゼルスの街から遠ざけるため、これを船に積んで海へと乗り出します。それを、核をエサとするMUTOが追いかけてくるのですが、あわやというところで、GODZILLAが。来てくれるに違いないと思っていたら、やっぱり来てくれた、というところです。

とはいえ、人間ドラマは、怪獣たちの引き立て役でしかない印象。
GODZILLAの咆哮は凄まじい。ドルビーサウンド全開って感じです。あれ、生で聞いたら(つまり、映画の登場人物たちはってことですが)耳が壊れるんじゃないでしょうか。

すでに続編の制作が決まったとか。でもって、続編にはモスラみたいなのも出てくるとかこないとか。
双子の妖精は・・・出て来ないかな~^^;。

►映画「GODZILLA」公式HPはコチラ
関連記事
tag: 
  1. 2014/08/16(土) 22:00:01|
  2. MOVIES
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/1748-70652d1d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

おお、遂に観たのだね!

あの後、録画した「ゴジラ」を鑑賞したら、LM君の言う通り、エンディングテーマ曲も何ともモダン(表現が古い(汗))。で、確かにゴジラは徹底して不気味な未知の巨大生物。冒頭部分の船内シーンもすごーく不気味。はじめて「エイリアン」を観た時を思い出した。
何と言っても、宅麻伸さんと田中健さんが若い!
堺の出身者としては与謝野晶子以来のスーパースターに違いない沢口靖子ちゃんは(同じ中学に通ってた友達によると、毎日遠方から見学者が詰めかける程の評判の美少女だった)、ちとかたい感じだけど、デビュー作だもんね。
ラストシーンでは、ゴジラをみつめる科学者の表情から、人間の理不尽さを思わずにいられなかったけど、その精神を引き継いでいると渡辺謙さんは考えて今回の役を演じたってことなのね。

続編かぁ。ザ・ピーナッツ以外に思いつく双子といえばリンリン・ランランだけど、双子は起用されるかな?
  1. 2014/08/20(水) 20:22:59 |
  2. URL |
  3. しの #2nAugjbc
  4. [ 編集 ]

しのちゃん、

しのちゃんが見たのは、私がかつて劇場で見た1984年版の「ゴジラ」だね。私は今回それは録画し損ねてしまったんだけど、制作年を見ると、あれは「ゴジラ生誕30周年」記念映画だったのかもね。
今年はさらにそれから30年か。ひぇ~、歳月人を待たず~。
元祖の1954年版の「ゴジラ」(モノクロ)が、これまたおどろしくて怖くて面白いので、おススメでっす。
エイリアンといえば、平成に入ってから作られたゴジラ作品のひとつに登場した敵役の怪獣が、そのエイリアンによく似ていたよ。
怪獣がくわぁ~っと口を開けると、その中からまたもひとつ口(みたいなものが)出て来るというもの。いかにもパクリっぽかった・・・。

やっぱ、1984年版もまた見たいかも。
  1. 2014/08/21(木) 20:55:56 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

おお、そうか!
確かに84年版のはずだ。オリジナルのはまた雰囲気が違うんだろうな~。

里帰り中の昨日、両親を連れてハリウッドゴジラを観てきたよ。
で、LM君の言っていた通り、それがあるなら最初から使えばよかったのでは!?と思った次第。

主人公の父も渡辺謙が演じた博士も、科学者関係はそれほど出番がなかった感じ...主人公がかっこよかった♪

ゴジラって、あの体型なのに、どうやって超高速で泳げるのかな。
  1. 2014/08/25(月) 20:49:03 |
  2. URL |
  3. しの #2nAugjbc
  4. [ 編集 ]

しのちゃん、

>最初から使えばよかったのでは・・・

昔、子供向け雑誌か何かでこの万国共通(大げさ)の質問が取り上げられていて、「お答え」として、「最後の必殺技にいく前に、敵を弱らせておかねばならぬのだ」みたいなことが書いてあったような気がする。
幻想かも知れないけど。

>ゴジラはなぜあの体型なのに・・・

やはりそこは、ゴリラとクジラから名付けられた怪獣だからだろうか・・・。両生類なのか?とも思うけど、地上では二足歩行していることを考えると、そうとも言いにくいよねぇ。
  1. 2014/08/27(水) 00:14:07 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する