本と旅とそれから 名探偵ポワロ

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名探偵ポワロ

Poirot01


先日、NHKのBSプレミアムで、デビッド・スーシェさんがエルキュール・ポワロを演じたシリーズの、最後の5作が放映されました。一番最後に、ポワロの死が描かれる「カーテン」が放映され、終了後には「25年間ご覧いただき、ありがとうございました」とのメッセージが。
25年もやってましたっけか、このシリーズ。
確かに、もうずーっと見ているような感覚はありましたけど。何となく、年末近くの夜10時ぐらいの時間にやっていたというイメージが・・・(事実は違いそうです)。
Wikiを見たら、クリスティのポワロ作品は、このTVシリーズでほぼすべて映像化されているのだとか。


Poirot02


クリスティのポワロ。
もうそう聞くだけで、私には大いなるノスタルジーの感覚がわきます。クリスティを一番読んだのは高校、大学の頃かしら。大きな書店のクリスティ・フェアで、ハヤカワの文庫本が平積みにされていた光景が浮かびます。今はどうだかわからないけれど、当時のハヤカワ・ミステリ文庫では、クリスティ本の背表紙の色は赤で、装丁もおそらく同じ方が手掛けておられたのでしょう、何となくステンドグラスみたいな雰囲気の絵が華やかなイメージでした。

で、当時はかなり読んだはずなのですが、ほとんど記憶に残っていません。
実をいえば、読んで「すごく面白かった!」と思った作品はそう多くなかったように思うんです。有名な「オリエント急行殺人事件」なんかは確かにとても面白くて、これは何度か読み直したし、映像も2種類ぐらい見たと思うので、結構あれこれ覚えています。あと、「そして誰もいなくなった」も(これはブログを始めてから再読しました。感想文は►コチラ)。でも、あとは・・・。

そんな中、ミス・マープルのシリーズの「スリーピング・マーダー」と、ポワロ最後の事件の「カーテン」が、早川書房から同時に刊行されたんです。文庫ではなく、単行本で。・・・あ、何しろ大昔の記憶なので、正しくはないかも知れませんけど・・・。
で、ミステリ・ファンの友人たちと、競うように図書室から借りて読んだのでした。あの当時は、ハヤカワのミステリやSFの新刊本に話題作が多くって(「アルジャーノンに花束を」とかも、あの頃だったと思う・・・)、本に詳しい友人が読むのを追いかけてあれこれ読んでいたんだっけ。

そしてこの「スリーピング・マーダー」と「カーテン」が面白くって!
「スリーピング・マーダー」の方がぞくぞくするようなスリリングな面白さがあったように思いますが、「カーテン」には完全犯罪という、当時の私には初めて遭遇する概念が描かれていて、とても興味深いものがありました。

しかも、「カーテン」に登場するエルキュール・ポワロは、年老いて枯れ果てた姿・・・。
それまでさんざん「灰色の脳細胞」を駆使して事件を解決し、時として周囲の人間を小馬鹿にしたような言動さえみせていたあのポワロが・・・と思うと、何だかとても寂しかったのでした。

今回のTVシリーズでは、その「カーテン」が映像化されるということで、興味をひかれました。


Poirot03


今回は、「象は忘れない」、「ビッグ・フォー」、「死者のあやまち」、「ヘラクレスの難業」と「カーテン」の5作が放映されたのですが、最初の4作はいつものポワロ、そして最後に(▲)年老いたポワロの姿が描かれたのでした。車椅子を押しているのがヘイスティングス大尉ですね。

妙なことに、私がまず思ったのは、「ポワロみたいに年老いて死ねたら幸せだわね」ということ。同じ独り者の境遇なので、つい・・・^^;。(同じといってもその点だけで、その他については世界的な名探偵の名声を得、訃報が新聞の一面に載るようなポワロ様とは大違いなのが情けないところですが。)
死んだ後にまで、親しい友人であるヘイスティングスに手紙を残し、まるでどこかでその後のヘイスティングスの行動を見守っていたかのように彼を導く。死して後も名探偵。諸葛孔明みたいだな。

完全犯罪については・・・そうですね、原作を読んで、印象に残ったシーンが幾つかあった(「カーテン」を読んだのは高校生の時の一度きりだということを思うと、現在の記憶力と比べて当時の自分が宇宙人に思えますが)私としては、もう少しインパクト強くその完全犯罪ぶりを描いて欲しかったような気もします。

ただ、今回、「カーテン」につられて他の4作も録画してじっくり鑑賞してみて思ったのですが、クリスティ作品って、ストーリーもさることながら、雰囲気を楽しむものなんですね。
ただでさえ、ポワロの世界と今の世界との隔たりが年々大きくなってきて、物語世界は時代劇的な色彩を帯びてきています。そして、登場するのは着飾ったイギリスの上流階級の人々。そこに恐ろしい殺人事件が!・・・そんな世界にどっぷり浸かる1時間半が心地よい・・・。

ポワロのキャラクターというのがまた、ちょっとこうマンガ的といいますか。ちょこちょこフランス語の単語を差し挟んだりするのも、気取っているけどそれがまた個性的でよいとも思えるし。日本語版の熊倉一雄さんの吹き替えも昔からずっとこの方ですよね(たぶん)。「メルシー」とか「モナミ」とか、ヘンなんだけどよいのでした^^;。


Poirot04


犯人が誰なのか、どういうトリックなのかを知っていて見ても、楽しさが損なわれることはまったくない――まあ、古典的なミステリ作品なんてみんなそっか。ホームズものとかもね。
うーん、またちょっと「オリエント急行殺人事件」とか、読み直してみたい気が。

それにしても、25年!長いシリーズだったんですね~。

►NHK「名探偵ポワロ」HPはコチラ



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コメント

灰色の脳細胞ポワロ様、学生時代母とはまってよく見て&読んでました。あぁ懐かしい。ベタにオリエンタル急行ではまったのですが…。
今BSが映らないのですっかりご無沙汰ですが、マープルシリーズも含めお茶のシーンとか好きでした〜。
原作の映像化の時はどうしても俳優さんとイメージが合わなくて入り込めないのですが、ポワロはピッタリで大好きです。
  1. 2014/11/02(日) 08:56:11 |
  2. URL |
  3. gvilla #-
  4. [ 編集 ]

gvillaちゃん、

gvillaちゃんでも懐かしいのか~!
まあ、25年もやっていたというのですからねぇ。
ミス・マープルのシリーズは、やたらお茶のシーンが多かったような記憶が。

私は、ポワロというともうひとり、ピーター・ユスチノフさんが、彼のポワロの映画を2本見ているので印象に残っています。
でも、あの人は大柄で、そこがちょっとポワロっぽくなかったんですよね。
オリエント急行は名作だよね。あの雪に閉じ込められた空間で展開する物語の雰囲気がたまりません。
  1. 2014/11/03(月) 22:14:13 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

オリエンタル急行に憧れていつかは乗りたい!なんて騒いでたこともありますが、最近は「うーん、外国は遠いし危険もいっぱい。ななつぼしくらいで手を打つか、」なんて企画倒れなことを思っているミーハーなファンです。。
  1. 2014/11/04(火) 16:21:19 |
  2. URL |
  3. gvilla #-
  4. [ 編集 ]

gvillaちゃん、

ななつぼしというのは・・・九州周遊の豪華列車だったっけ。
関東の方だと、北海道へ行くカシオペアというところですか~。
(いや、ななつぼしの方がたぶん一層豪華。)

私は鉄道・・・というか乗り物に興味が薄いので、豪華列車にも豪華客船クルーズにも実はあんまり・・・。
でも、豪華乗り物を舞台にした小説&ドラマは好きで~す。
自分で乗る乗り物としては、電動自転車がいっちゃん好きよ~。
  1. 2014/11/05(水) 19:59:15 |
  2. URL |
  3. lazyMiki #Dud4.962
  4. [ 編集 ]

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