本と旅とそれから 「インターステラー」

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「インターステラー」

INTERSTELLAR04


映画の感想文をひとつ。

久しぶりのSF、しかもスペオペ。
これを見に行こうと思ったのは、監督です。クリストファー・ノーランさん。
「ダークナイト」シリーズ(感想文は►コチラと►コチラ)や「インセプション」(►コチラ)を撮った方なのだとか。これどちらも見に行き、ひっじょーに面白いと思った作品でした。物語も面白いし、映像も美しく、時に驚異的。

なので、事前の期待も大きく映画館に足を運んだところ――
INTERSTELLAR01


素晴らしかった~~!!

壮大。とにかく壮大。
人間。孤独。宇宙。時間。未来。そして人のイマジネーション。
そのひとつひとつが大きく大きく描かれていて、見ていて心が揺さぶられます。
涙が止まりませんでした――(というのは気分的な描写で、実際はうるうるぐらいでしたけど)。
これこそ、TVではなく、映画館の大きなスクリーンと迫力のドルビーサウンドで見るべき映画です。


INTERSTELLAR02


冒頭の舞台は、未来の地球。自然が破綻しているようで、作物は育たず、人類は食料危機に瀕しています。このままでは人類絶滅――希望は宇宙にしかない。
そんな世界の一隅に暮らしているのが主人公クーパーと、彼の息子と娘・マーフ。マーフはずっと、自分の部屋に起きる不思議な現象に心惹かれていました。「誰かが私に何かを伝えようとしているような――」。しかし、その正体はわからぬうち、かつて優秀なパイロットだったクーパーは、人類の移住先を求めて、仲間と共に宇宙に飛び立ちます。後に残されるマーフは、父親に置き去りにされたと悲しみますが、クーパーを支えていたのは何よりも、子供たちへの愛、子供たちの未来を求める思いなのでした。

「スター・ウォーズ」や「スター・トレック」などの明るく軽快で、でもどこかで「これはマンガの世界だ」と感じさせずにはおかないスペース・オペラとは違い、、腹にずーんと響く深刻さをたたえた宇宙冒険物語です。もちろん、後になって考えれば、あちこちに「フィクション」が見えますが、でも、不思議なリアル感があります。

物語の大きな要素となっているのが、相対性理論。
ワタクシまったくわかりません。えーっと、移動の速度が究極的に上がっていくと、その移動する者にとっての時間の経過速度は遅くなる・・・とかいうのも相対性理論にあるんでしたっけ?
・・・ま、とにかく。わからなくても楽しめます。つまり、星々を渡って(これが"Interstellar")旅する者たちにとっての短い時間が、地球に暮らす者たちにとっては長い長い年月になることがある、ということ。

それがクーパーを焦らせます。わずかな時間すら無駄にできない。ぐずぐずしている間に、地球に残してきた子供たちは年老い、あるいは人類は絶滅してしまうかも知れないのです。
生れた瞬間から死に向かってゆく生物・人間にとって、時間とは何と残酷なものなのか。
その対極にあるのは、永遠の存在とも見える宇宙。

でも、人類はいつか時間をも、そして四次元、五次元という概念をも物理的に(って、書いててわかってません)把握することができるようになるのか。そして過去の我々に手を差し伸べ、絶滅から救い、おそらくはそれによって自らの存在をあらしめるのか――。


INTERSTELLAR03


永遠。限りある命の人間にとって、その概念は心を締め付けるような感覚さえ呼び起させるものだと思います。宇宙は永遠なのか?そして人類はいつか永遠さえその手の内に収めるようになるのか。

そんな気の遠くなるような思いの一方で、地球に縛られた人々は、破綻していく地球環境によって、じわじわと追いつめられていく。その苦しさ、やるせなさ。
「必ず帰って来る」と言い残して宇宙へ去った父・クーパーはその約束を守ってくれるのか。
クーパーが地球を後にした時に幼い少女だったマーフは、長じて科学者となり、かつて、なぜか自分の心を引きつけてやまなかった不思議な存在の正体に気付く。
それは「ひらめき」としか言いようのない、マーフの天才のなせるわざです。

このあたりのストーリー展開は、一歩間違えばウソくさい展開、白けた映像になってなってしまいかねないところでしょうが、それまでの渾身の物語の作り込みによって、見事にラストへと流れていきます。


INTERSTELLAR05


物語は、前半の展開が少々スロー。つまり、人類が絶滅へと向かっている地球の状況説明にかなりの時間が費やされています。ここらあたりで、人によっては退屈してしまうかもしれません。
ぞくぞくした展開になるのは、クーパーが宇宙へ旅立って以降。

そして、音楽。おそらく、神の存在を意識させようというバロック風の音楽が、すごい音量で宇宙の映像に重なります。無限と永遠の支配する宇宙を漂う、塵というほどの大きさすら持たない数個の人々。
その儚さ。ちっぽけさ。その感覚に、悲しいのかどうかもわからないのに涙がわきます。

Mr. Christopher Nolan。天才~。

►「インターステラー」公式HPはコチラ


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  1. 2014/12/08(月) 22:00:00|
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