本と旅とそれから 鋼の魂/仁木英之

本と旅とそれから

鋼の魂/仁木英之

僕僕先生のシリーズは、現在もうあと2冊出版されており、当初はそれを全部読んでから3冊まとめて感想文をUPしようと思っていました。でも、あれこれあって(←大したことぢゃーないけれど)それだとずい分時間がかかってしまいそうなので、とりあえずまず1冊分の感想をば。
「鋼の魂」

鋼の魂/仁木英之(新潮社)

久しぶりの僕僕先生ご一行の旅。シリーズ前作を読んだのが4年ぐらい前(感想文は►コチラ)なもので、これまでのストーリーやら登場人物やらについての、かなりの部分を忘却しております・・・(^^ゞ。
さらにここのところ、ちょっとだけ本読み意欲が下がっている感があり、読み始めた最初は、物語に入って行くのに少し時間がかかりました――最初のうちなかなか先生や弁クンが登場してこないっていうのもあってか・・・。


ほんわかした雰囲気はしゃばけのシリーズと通じるものがあるとも思えますが、お江戸が舞台のしゃばけと違い、僕僕先生たちは中国――唐の時代ですが――を旅しています。なので、人名も地名も漢字が手強い・・・。

ただ、しゃばけと同様、本シリーズの魅力は登場人物たちのキャラクターですね。
万能の仙人たる僕僕先生、その先生に首ったけの弟子・王弁(=弁クン)、もと胡蝶(皇帝直属の忍者集団みたいなもの)の暗殺者・劉欣、その劉欣を無邪気に慕う少女・蒼芽香などなど。
彼ら一行はいつも何やら明るくのんびりしています。周囲で戦争が起きたり盗賊が跋扈したりしても、彼ら、特に先生と弁クンは常に軽く漫才を展開しているのでした。

そりゃまあ、先生が仙人で、人間が何をしようが先生の力に及ぶものはない、という絶対的な余裕があればこそでしょうねー。強い者、実力のある者はいつも余裕があるってことです。

先生たちの童話的、牧歌的な穏やかさと、彼らの周囲に展開する人間社会のリアルな厳しさ。この妙な組み合わせが、僕僕先生シリーズのユニークさと言えるのかな。
終盤の危機一髪の場面に、形勢一発逆転がある展開は、劇的な物語にはお決まりといえます。手放しとまではいかないまでも、何かの形でのハッピーエンドが期待できるので嬉しい♪


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tag: 仁木英之 僕僕先生シリーズ 
  1. 2015/06/01(月) 22:00:01|
  2. 2015
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