本と旅とそれから 「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」

本と旅とそれから

「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」

sherlock


好きな俳優は、と聞かれて思い浮かぶ人が特にいないような気がしていましたが、もしかするとこのベネディクト・カンバーバッチさんはそれかも。作品はともかく、この俳優さんが出ているなら見るか、って気になるということで。

この映画って、あまり宣伝などしていなかったように思うのですが――私がこの映画を知ったのは、えーっと、NHKのニュースか何かで、シャーロック・ホームズの話題を取り上げていて、そこでちょろっと映画のシーンが映ったのだったかな・・・。そうそう、それで、カンバーバッチさんと、マーティン・フリーマンさんが映っていたけれど、この二人はてっきり「現代版」ホームズ&ワトソンだと思っていたのに、いでたちが「クラシックな」ホームズ&ワトソンだったので、「あれっ?」と思ったのでした。


sherlock


それで映画サイトを見てみたら、同じキャストでオーソドックスなホームズの映画が作られたのだと(その時はそう思ったわけです)わかり、公開終了前に滑り込みで見てきました。

面白かったかどうか、という結論からいくと――私には、面白かったです。
カンバーバッチさんのファンで、フリーマンさんもそこそこ好きで、TVの現代版を見ていて、ホームズものが(ポワロもの同様)好きなので楽しめたのかな、という気もします。
と、奥歯にものが挟まったような言い方をするのも、この映画も、現代版のTVシリーズ同様、ストーリーが一部大変複雑になっていてわかりにくいところがあるのですよね。現代版と密接に関連しているので、現代版を見ていないとわけがわからないところが結構多いだろうと思うのでした。さらに言うと、現代版の方をかなりいい加減に見た私には、ところどころ理解があやふやだったのです^^;。


sherlock


ほんっと、何であそこまでフクザツにするかなー。現代版とオーソドックスなヴィクトリア朝時代版と、つなげたければ最後にちょろっと、じゃだめなのかしらねー。現代版のホームズは麻薬常習者(当人は、自分でしっかりコントロールして使っている、と主張)という設定になっているため、ヴィクトリア朝時代の情景から、はた!と目覚めて現代に戻ってみれば、それが果たして麻薬の見せた幻覚なのか、あるいは何やら不可思議な現代版ホームズの精神の宮殿とやらに広がる別世界なのか、ぐるんぐるんしてよくわからないのでした。

オーソドックスなシャーロック・ホームズの一エピソードとしての「忌まわしき花嫁」の部分は、いかにもゴシック・ホラーぽくて、薄気味悪くて面白いのですが。カンバーバッチさんのファンとしては、単に彼がフツーにホームズを演じてくれるので十分という気もするんだけれど・・・。ジェレミー・ブレットさんのホームズ(▼)に十分張り合えると思うのですが。


sherlock


ちなみに私はジェレミー・ブレット=ホームズも大変好きです。テレビ版はたぶん全部見たし、再放送も何度か見たように思います。そういえば、昨年末頃、カンバーバッチ現代版ホームズとジェレミー・ブレット・ヴィクトリア朝版ホームズの、同じ原作エピソードに基づいて映像化されたものを見比べる、なんていうのをNHKでやってましたね。面白かった。

ただおそらく、このひねくれていると言ってしまいたいような複雑なストーリー展開というのが、現代版ホームズの真骨頂なんでしょうね~・・・。で、今回の映画は、カンバーバッチ&フリーマンのコンビに、正統派ホームズ&ワトソンもちょっとやらせてみたかった、ファンもそれをちょっと見てみたかった、という気持ちをかなえたスピンオフということになるのでしょうか。
終わり方も、「映画はちょっとした脱線ですよ、このあとTVはまた新シリーズが続きますけど、そっちはそっちでよろしくね」って感じでしたもの。

それにしても、現代版のモリアーティって、ターミネーター並みにダイハードですねえ。不死身かぇ?


sherlock


今回の映画には、最初と最後にオマケがついています。
最初は、いかに現代版ホームズの舞台装置がこだわりを持って作られているかを自画自賛するもの。監督さん(だったかな?)がいかにも、「これだけこだわって作って、見た人がそれに気づいてくれなかったらもったいないから、あらかじめ説明しておきます」という感じであれこれ説明します。
最後は、脚本家にして製作総指揮も兼任するマーク・ゲイティスさんが、俳優陣にインタビューする形でのメイキング映像になってます。それを見て今回初めて知りましたが、このマーク・ゲイティスという人は、ドラマにも登場してるんですね。シャーロックの兄のマイクロフト・ホームズ役(▲)で。


sherlock


いずれにしても、今回もまたしみじみ、「やっぱりシャーロック・ホームズをちゃんと読もうかなぁ」と思いました。実際に読むかどうかは別の話ですが、原作がしっかり頭に入っていれば、現代版ももう一段深く楽しめそうなんですもん。
ホームズにしろポワロにしろ、寒い日に、暖かい部屋で、好きな飲み物など飲みながら時間を気にせず読む、というシチュエーションにぴったりだなと思うのでした。

►「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」公式HPはコチラ

関連記事
tag: 
  1. 2016/03/27(日) 22:00:00|
  2. MOVIES
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トラックバック

トラックバック URL
http://lazymiki.blog110.fc2.com/tb.php/1872-470716e5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する