本と旅とそれから 「シン・ゴジラ」

本と旅とそれから

「シン・ゴジラ」

「シン・ゴジラ」


そしてゴジラ。
何かない限り、私はゴジラ映画を見に行ってしまうのでした♪
にしても、最近の様々な批評を見ると、結構評価が高いようですね、「シン・ゴジラ」?

ストーリーはかなりシンプル。ゴジラが現れて神奈川~東京辺りを散々に破壊し、人間がそれをくい止めようと必死になり、やがてこれまた必死に編み出した対策でゴジラをやっつける――という、それだけ。それに絡めた人間ドラマのようなものは、ほとんどありません。
なのに、俳優陣はかなり豪華。


「シン・ゴジラ」


・・・豪華なんだけれど、印象がちゃんと残るのは、主役で内閣官房副長官の長谷川博己さんと、アメリカの大統領特使の石原さとみさん、あとは防衛大臣の余貴美子さんぐらいかなぁ。まあ、ゴジラ対策グループ(正式名称はもっと長い)のメンバーが、ちょこっとしか出なくてもキラッとしてたりしますが。
竹野内さんや高良さんはいまひとつ影が薄かったような・・・。

ゴジラはちょっと気持ち悪い。グロテスクです。
最初に姿を現して鎌倉あたりに上陸したあと、いったん海に戻ってまたやって来るのですが、この一回目に上陸するときの姿がキモチワルイ。まだ二足歩行になっていなくて、四足というか、お腹でズリズリと前進するような生物で・・・。最初は、別の怪獣なのかと思っちゃいました。爬虫類というか両生類というか――なんか、体中を覆うひだの間から液体がにじみ出ているような・・・常にズルズルぬめぬめっていうか。
そして、目がコワイ。死んだみたいな目っていうのでしょうか。狂った目、かも。
これが、しばらくして再度上陸して来るときには、進化して、お馴染みのゴジラスタイルになるのです。

昔の、主に子供向けだった頃のゴジラって、結構可愛げがあって、表情も人間みたいな雰囲気があったでしょ。モスラと共演の頃なんて、双子の妖精(ザ・ピーナツの)が怪獣語を通訳してくれると、それが口語的でますます人間みたいだったものです。人間と意思疎通すらできそうでした。


「シン・ゴジラ」


でも、最近のゴジラはもう、まったくの異質な生物。
本当のところは、こんな巨大な生物が、察知されることもなくいきなり出現するっていうのもどーなのかしらと思いますが、大型旅客機がまるまる行方不明になるなんてことも実際にあるのだから、やっぱり海っていろいろなものを隠しているのねえ。

それに、しっぽがずい分長いなーと思いました。長くて、ちょっと細いような。従来のゴジラは、口から放射能(?)光線を吐くんだけど、今回のゴジラはしっぽの先端からも光線を発射する。破壊力×2って感じ。2年前のハリウッド版「GODZILLA」(感想文►コチラ)でも、ゴジラはなかなか口から光線を吐かないのですが、今回も、自衛隊にボコボコに攻撃されてようやく「びゅわ~」。
おかげで、東京中心部(虎ノ門あたりかな?)は焼け野原です。

この映画の前に見た「X-MEN:アポカリプス」では、エジプトのカイロが破壊され尽くしたのですが、今回は東京。フィクションの中ではありますが、いやいや、遠慮ってものはナシですか。


「シン・ゴジラ」


ちょっと鼻につくように思ったのが、自虐テイストといいますか、現代日本の、特に政治家やアカデミアなどの権威に対する皮肉なトーン。総理大臣は優柔不断だし、有名学者たちは慎重すぎて自分の意見を言おうとしない。地位の高い人ほどそんなふうに描かれていて、逆に下級官僚たちは懸命に頑張るし、実際的。閣僚でいえば、余貴美子さんの演じる防衛大臣だけがちょっとキリッとカッコよかった。それも、ほかの大臣たちと一緒に、ゴジラの口からの一閃で消滅しちゃいますが。
作者(プロデューサーということになるのかな?)の現実への批判なのかも知れないけれど、娯楽作品には要らない味付けのようにも思いました。

石原さとみさんが、アメリカ大統領特使役で、日系アメリカ人ということなのですが、彼女の演じる役はちょっとステレオタイプな描かれ方だったかなぁ。英語と日本語のちゃんぽんで、何かというと両掌を上にあげるWhy?のポーズでスカしてる美人。見ていて何だか恥ずかしくてニヤつきそうになりました。

配役といえば、エンドクレジットを見ていて、最後に目立つように野村萬斎さんの名前が出ました。作中に萬斎さんを見た覚えがなかったので、「ナント、見落としたか?!」と思ったのですが、あとで調べてみて驚きました。
萬斎さんがゴジラだったんですね^^;。
「それって、萬斎さんが着ぐるみに入っていたってことですか?」などと思ったのですが、さすがにそうではないようで。何やら、ゴジラのハイテク映像を作成するに当たって、萬斎さんの動きを融合したのだとか――よくわかりませんけど。

なんだかしみじみ、日本人はこれからも何度でもゴジラ映画を作るんだろうなあ、なんて思うのでした。

►「シン・ゴジラ」公式HPはコチラ

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  1. 2016/09/16(金) 22:00:04|
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