
正直なところ、万城目さんの著作だというのにこれほど印象が薄いとは――びっくり。
本書は、ちょっと前に一度借りたのですが、五つの短編のうち、二つ目の最初の辺りまで読んだところで、返してしまいました。そしてそのことをまったく忘れてしまっていたのです。
その後、今回また借りて来て、今度は読み終えましたが、読み始めるまでは初めて手に取る本だと思っていたのですよね…うーん、自分の記憶力の減退を、またも痛感。
悟浄出立/万城目学(新潮社)中国関連の、物語や歴史上の人物や一場面を取り上げて万城目さん流に描き出した短編集。
最初が「西遊記」、続いて「三国志」、項羽&虞美人、四編目が私にはわからなかったのですが、おそらくは何かの中国の歴史上の有名人なのでしょう、そして最後が司馬遷。
「西遊記」も「三国志」も大好きだし、中国の歴史モノは全般的に好きなのですが、短編だからということもあるのか、何だかどれも印象が薄いというか軽く感じられたというか・・・。一番印象に残ったのは何だったかと考えると――四編目かしら。オリジナルが何の物語なのかがわからない一編。
秦の時代の役人のお話なのですが、話の筋ではなくて、役人たちが、年中書類を読んでいるせいで、年をとると目が悪くなってしまうために、書類で顔でも洗うように顔に近づけて読む、ということ。書類といっても、当時はまだ紙が開発される前なので、竹簡なのですが。紙がまだないぐらいだから、メガネもないか。
今、自分にメガネがなかったらまともに生活していけないだろうなと思うので、昔の人の苦労がしのばれるというだけのことで、別に中国のことでなくとも、この物語のことでなくともよいのですけれど。
あまりにも印象に残らないので、感想文もあまり書くことがないのですが、せめて「読んだ」という記録ぐらいは残しておかないと、またしばらくしたら借りて来て読もうとしてしまいそうなので、一応^^;。

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万城目学
- 2016/11/09(水) 22:00:01|
- 2016
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読んだこと自体を忘れてしまう!?なんじゃそりゃ~(笑)。
そう言えば、このヒトのエッセイを最近読んで爆笑したよ~。
- 2016/11/25(金) 00:12:10 |
- URL |
- しの #2nAugjbc
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なんじゃそりゃ~、と、実は笑えぬのダ!
もうほんっと、記憶力、どーにかしてくりょ。
まあ、万城目さんのエッセイは確かに笑えるよね(≧∇≦)。
- 2016/11/26(土) 10:08:23 |
- URL |
- lazyMiki #Dud4.962
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