本と旅とそれから 金曜日の本屋さん/名取佐和子

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金曜日の本屋さん/名取佐和子

ハルキ文庫って何だろう。発行所は角川春樹事務所ですって。角川書店と違うのかしら。よくわかりませんが。

「みつばの郵便屋」さんに続き、非常に軽い物語の2冊目。
ですから、軽いのは別によいのです。「みつば」は楽しめました。本書については、軽いのでやはりすぐに読み終えてしまいましたが――うーん、いまひとつ、でしたかね~…。

金曜日の本屋さん

金曜日の本屋さん/名取佐和子(ハルキ文庫)

何だかちょっと、本書の文章が合わない、と、いう感じ。
そうそう、本書は本屋さんのお話。郵便と並んで本屋も私の好きなモチーフです。
だから読んでみたわけですが。

ずい分と都心から離れたとある駅の駅ナカにある小さな書店が舞台。店名は「金曜堂」。
小さな書店といっても、ここにはちょっとした喫茶スペースも併設されています。
しかも、これがいかにもフィクションという感じなのですが、この書店の地下には、かつて地下鉄工事が途中で中止になって残された広い空間があり、そこに大きな書庫があるのです。

設定としては――う~ん、どうかなぁ。何だか中途半端にファンタジーといいますか。

で、何が気に入らなかったかを挙げてみるとですね。
まず、主人公。金曜堂で新しくバイトを始めます。大学生で、あれこれと背負うものもある青年です。なんだけど、この青年が、なんかすぐに涙を見せるんですよ。「このぐらいで泣くんじゃないっ」と、叱りつけたくなるんですけど。
でまたこの彼が、書店の店長・槇乃さんに恋心を抱くのですが、その様子がいじいじしていて、読んでいてイラッとくるのです。

それと、主人公を取り巻く書店の面々が、ちょっとありがちなキャラクター設定なのです。
明るい店長に、超美形で無口の喫茶担当、口もガラも悪いオーナー。ちなみに、三人はみな高校のもと同級生ということで、みな若者です。
なんかこう、三銃士とダルタニヤンといいますか――どこかで見たような組み合わせだ、あまりにもマンガ的にキャラが立ちすぎている、みたいな。

さらに、本書は4つの短編が連続する構成なのですが、それぞれの短編に一冊の本がモチーフとして取り上げられているのですが、最終の4話目に取り上げられているのが梨木香歩さんの「家守奇譚」。自分でもものすごく好きな本なだけに、登場人物たちが口々に褒めるのが、何だかイヤなんですけど~。
引用などもかなりあって、いくら何でも他人さまの小説に依存しすぎじゃないかと思ったりも。

「家守奇譚」は「家守奇譚」で読んで自分で感動するから、あなたはもっと自分の物語で読者を感動させたらどうですか、て感じです。
本書の作者と梨木さんの文章にかなりの差を感じてしまうだけに、「家守奇譚」に手を出すな、みたいに思っちゃうのかしら。

ちょっと気が合わなかった1冊でした。

webcitron01.gif


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