本と旅とそれから キャロリング/有川浩

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キャロリング/有川浩

宮部みゆきさんの「希望荘」を読んだすぐ後に読んだ本書。何となく比べてみてしまうのですが、似た感じもするな、と思います。
やっぱり、宮部さんの方が少し重み、重厚さがあるなとは思いますが、有川さんも、本書などは特に、ライトな感じはしなくなってきたなと思います。

キャロリング

キャロリング/有川浩(幻冬舎)

「キャロリング」は、クリスマスに倒産することが決まったとある会社に勤める主人公・大和(やまと)と、別居した両親と3人でクリスマスを過ごしたいと切望する少年・航平を中心にした物語。
この大和は、父親の暴力と母親の無理解に辛い少年時代を過ごした若者。さらに言うと、物語に悪役として登場するヤクザのアニキも、決して恵まれているとはいえない過去を持っています。

辛い運命に負けるな、というのが全体的なメッセージかしらね~。
「不幸を比べ合っても仕方ない」とか、「自分が不幸なら他人に何をしてもいいと思ってるのか」といった、自分の不幸に溺れてはいけないと諭す言葉がしばしば出てきます。

あ、でもこの辺が宮部さんとは違う有川さんらしさでしょうか、この、性善説。
誰も死なない。本書は、冒頭にラストのシーンをまず見せるというスタイルになっていて、大和殺されてしまうのか?!というそれは場面なのですが、読んでいくうちに物語の雰囲気がわかってきて、彼が死ぬわけはないな、とラストが読めてきます。
どんな困ったちゃんにも良いところがある。どんな悪者にも良心はどこかに隠れている。
そんな信念は、美しくても現実的とはいえず、そのために有川さんの小説は、どこか大人のファンタジーなんですね。

楽しく読めました。

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