本と旅とそれから ミュシャ展≪国立新美術館≫

本と旅とそれから

ミュシャ展≪国立新美術館≫

ミュシャ展


先日、国立新美術館で開催中のミュシャ展に出掛けてきました。
混んでいるだろうとは思いましたが、やっぱり混んでいましたですよ^^;。
ちょうど、草間彌生さんの展覧会も同じ美術館で開催されていたのですが、かなり終わりに近かったこともあってか、こちらがすごい人出。入場券売り場は共通なので、もう、チケット買うまでかなり並ばされました。
さて、私がミュシャの作品の中で一番好きな作品は(▼)ということになってます。
「百合の中の聖母」。清楚で神々しい一方で、とても華やかな作品です。


ミュシャ展
「百合の中の聖母」


「ということになってます」ってヘンな言い方ですけど。
高校生の頃だか大学生の頃だか、今となってはひとくくりに「大昔」ですが、その頃、美術鑑賞友達の間で、「最近の展覧会で見たミュシャの絵のどれが一番好きか」を語り合ったことなどありまして。その時、これが私の一番だ、と断言したような記憶が。何年か、これの絵葉書を本棚に飾っていました。

当時、おそらくは日本で初めてミュシャの大規模な展覧会が東京で開催され、その後20世紀末にかけてアールヌーボーの展覧会が続いたのです。ミュシャ展にはその頃、二つくらい行ったかしら。

当時、仲間うちで一番の美少女にしてアーティストだったKさんが、「私は『イヴァンチッツェ』」。と、当時の私には渋いチョイスだなーと思わせる一枚をさらりと選んだことを、今だに印象深く覚えています。


ミュシャ展
「イヴァンチッツェの思い出」


当時も今も、アルフォンス・ミュシャといえば、サラ・ベルナールの演劇ポスターや、「四芸術」、「四つの花」といった、「これぞアールヌーヴォー!」といった感じの華やかで装飾的な絵がすごく人気の中、モノクロの「イヴァンチッツェの思い出」。あまり大きい絵でもないのですが(「百合の中の聖母」は大きい作品です)。
絵そのものよりも、それをミュシャ作品中一番好きだと言った彼女が、私にはアートに思えたものです。

ちなみに、「百合の中の聖母」も「イヴァンチッツェの思い出」も、残念ながら今回の展覧会には来ていません。

では今回の目玉は何だったかといえば、それはもう、「スラヴ叙事詩」!
全20作を、チェコ国外では初めての一挙展示ということで、どれほどの混雑であろうとも、絶対に行く、と決めていましたが、それにしては出掛けるのが遅くなってしまいました。

もう最近は、展覧会にはあまり出かけなくなってしまったのですよね。特に東京では。どこも混んでいるものですから。今、ブリューゲルの「バベルの塔」も来ているでしょう。あの絵も、すごく思い出深いもので、大好きなのですが、うーむ、1枚だとなかなか腰を上げる気になれない…。


ミュシャ展
「スラヴ叙事詩:スラヴ民族の賛歌」


展覧会では、入ってすぐにもう、どーんとスラヴ叙事詩が並びます。
大きいものだと6×8メートルにもなる巨大な作品群。助かるのは、これだけ大きいと、少々混んでいても、作品に近づいて見ようとする人がいないので、鑑賞しやすいこと。

ものすごい迫力です。大きさからくる迫力もありますが、とにかく、何ともいえない迫力なのです。ワインとか香水とかの宣伝ポスターをお洒落に描いた作品とはまるで異なる作品世界が広がっていました。
あれほど巨大な絵ですから、どこかに空虚な部分がありそうなものですが、それがない。特にこれといったモチーフが描かれていないところにも、そこに絵筆を載せた時の画家の力のようなものを感じました。


ミュシャ展
「スラヴ叙事詩:原故郷のスラヴ民族」


これだけ巨大な貴重な絵を、どうやって運んだのだろう、なんて余計なことまで考えてしまいました。飛行機には乗らないだろうな、船かな、時間かかるだろうな、すごい保険かけるんだろうな、とか。絵の近くに立った人が、勢いよくくしゃみなどすると、絵にかかってしまうのではと心配になったり。
ガラスは全然はめてないし、写真撮影OKという部屋まであってびっくり。絵も撮ってよいのです。といっても、どう撮るにしろ、人が多すぎると思いましたけど。

後半は、ポスターサイズの作品がずい分展示されていましたが、こちらは人の多さに負けて、さらりと眺めるだけとなりました。まあ、昔じっくり見たし。
その後、ミュージアムショップで、ほんのちょこっとした物を買ったのですが、そのお会計にまた長蛇の列に並ばなくてはならなくて大変でした。でも、草間彌生さんのミュージアムショップ会計の列よりはずっと短くてすみましたけれど。草間彌生さんのって…水玉のグッズとかかしら?

ともあれ、「スラヴ叙事詩」見られて幸せでした。1枚ぐらいは、以前に見たことあったのですが。全部いっぺんってすごいです。何かこう、「一生ものの鑑賞体験」て感じ。さすが国立新美術館。すごい展覧会でした。


►国立新美術館HPはコチラ



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  1. 2017/05/19(金) 22:00:00|
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