本と旅とそれから 民王/池井戸潤

本と旅とそれから

民王/池井戸潤

先にテレビドラマを見てまして、その原作。
ただ、ドラマの方は、見たとはいっても全部ではなくて、半分ぐらい、かな。
民王
民王/池井戸潤(文春文庫)

テレビでは、父親&総理大臣が遠藤憲一さん、息子&大学生が菅田将暉さん、総理秘書官が高橋一生さんでした。それぞれがとてもキャラの立った人物たちで、とても楽しめました。

立場の全然違う二人の人物の中身だけが入れ替わってしまう、というお話で、父親の方は総理になったばかりで、なのに解散総選挙のタイミングをうかがっているという、政治的に難しい立場にあり、息子の方は就活真っ最中なのですが、ロクに漢字も読めずに遊び呆けているアホ大学生。

ちなみに、総理秘書官は極めて優秀で、でもどこか覚めたような雰囲気の持ち主。総理の信頼も厚く、スピーチはすべて彼が書いています。二人の中身の入れ替わりも了解しつつ、スピーチにある漢字が全然読めないアホ息子(外見は総理)に呆れかえります。

金田明夫さん
そのほか、周囲にもいろいろ面白い人物が出てきますが、狩屋官房長官がいい味出していると思いました。
テレビでは(◀)金田明夫さん――最近あちこちでお見掛けする名脇役。この俳優さん、ちょこっとユーモラスな今回の官房長官のような役柄の方が魅力的に思えます。
この官房長官が、ホステスとの不倫を週刊誌にスクープされて窮地に陥ったときに、アホ息子(外見は総理)がそれを救う、というところが物語のハイライトのひとつです。

でも――どうなんですかね。政治家って、たとえば女性問題などを起こす人物であっても、政治手腕に優れていれば、問題ないのか…どうなのか。大問題になったアメリカのクリントン元大統領とか、ほとんど問題にならなかったフランスのミッテラン元大統領とか、国によって考え方は違いますけど。日本にも、宇野 宗佑さんとかいましたが――でも、あの人の場合、政治家としての手腕がどうかわかる前に退陣してしまいましたっけね^^;。

私は、政治手腕の方がしっかりしていれば、プライベートの方は少々大目に見てもよいのでは、と思いますが(クリントンさんのファンだったし~)。ケースバイケースですかね。

原作とテレビドラマは、ちょこっと違うところもあったようです。一番違うのが、高橋一生さん演じる秘書官・貝原に関する部分。テレビの方が、貝原を大きく扱っていて、ちょっとヒネリがありました。総理親子の繰り広げる暑苦しいバタバタの傍らにあってひとりクールな貝原のキャラはとても魅力があって、人気も高かったようです。

菅田将暉さんの、「中身だけは総理」も楽しかったし。遠藤憲一さんの「中身だけアホ大学生」も。本当は小説の方が先にあるのですが、珍しく、映像版が原作に負けなかった(超えたとまでは言わないけれど)ドラマだったかな、と思います。


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  1. 2017/05/24(水) 22:00:05|
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