本と旅とそれから 陸王/池井戸潤

本と旅とそれから

陸王/池井戸潤

題名だけ見て、ちょっと似ているから「民王」(感想文は►コチラ)のシリーズものかと思ったけれど、なんっっの関連もありませんでした^^;。

池井戸さんお得意のスタイルの小説だと思います。「下町ロケット」(►コチラ)や「空飛ぶタイヤ」(►コチラ)と色合いが似ていますし、一方で「ルーズヴェルト・ゲーム」(►コチラ)と似た、企業とスポーツを扱った小説でもありました。
陸王

陸王/池井戸潤(集英社)

読み始めると一気読み。
「下町」でもそうでしたが、大企業の傲慢、中小企業の仕事にかけるひたむきな姿、そして、ビジネスの世界で最後に残るのは金でも数字でもない、人と人との信頼だ、というメッセージ。そうしたものが、パターンとしては勧善懲悪なのが見え見えなんだけど、それでもやっぱり胸に迫り、わくわくさせられます。
本書で取り上げられるスポーツはマラソン、駅伝といった長距離走。
というのも、主人公が、創業百年の老舗足袋メーカー「こはぜ屋」で、これが新規事業としてランニング・シューズを手掛ける姿が物語のメインだからです。この、新しく開発したシューズの商品名が「陸王」です。

アトランティスという名前の、業界大手が敵役ですが、ここの営業部長とその部下がもう、「大企業の傲慢」を具現化したような人物たち。規模の小さな企業をバカにし、成績のよい選手にはすり寄り、選手が怪我でもしようものなら、掌を返したように冷たい態度を取る。「あ、こりゃあとでやられるな」というのがもう見え見え。「下町ロケット2」(►コチラ)の「ガウディ計画」に出てきた大手製薬会社の社員たちとパターンは同じです。

で、「下町」と同じように、信義を大切にし、こつこつと努力を続ける主人公と仲間とその会社が、最後には感動の勝利を手にする。
お定まりの経過をたどってお定まりの結末に至るわけで、かなり予想されていた通りなのに、それでもわくわくして、「いやぁ、良かった!」とか思ってしまうのですよねー。


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  1. 2017/07/12(水) 22:00:00|
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