本と旅とそれから スコーレNo.4/宮下奈都

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スコーレNo.4/宮下奈都

先日読んだ、「羊と鋼の森」の、宮下奈都さんの1冊。これって、以前から私のスマホのメモにあった1冊なのです――って、自分で書いたメモですが。
確か、以前読んだ「書店ガール」か何か、本屋さんの物語の中で取り上げられていたのだったと思います。
スコーレNo.4
スコーレNo.4/宮下奈都(光文社)

二つの物語に共通の、雰囲気、というか、香りというか、そんなものは感じました。
何というか…ちょっと冷たい、ちょっと希薄な空気の中に、かすかにミントの香りがするような感じ、といえばちとカッコつけているみたいですが、まあそんな感じ。
あまり、「温かな」とか「ほんわかした」という感じではなくて。でも、別にネガティブなものではなかった。

日本を舞台にした物語なんだけど、雰囲気がオシャレで、どこかヨーロッパの町のお話みたいでした。

スコーレって、どういう意味でしょ。
調べればすぐわかりそうですが。きっとイタリア語だろうな。
主人公・麻子が、社会人になって初めての出張(そして彼女にとって初めての海外)先がイタリアで、そのイタリア行きが物語の中で重要な要素となってもいますから。
で、もしかしてスクールかな。

スコーレはNo.1から始まってNo.4で終わり、つまり物語の四つの章を成しています。
No.1は中学生、No.2は高校生、No.3は新入社員、そしてNo.4は入社3年目と、麻子が成長していき、周囲の人々とどう関わり、何を感じたかが、どちらかというと淡々と描写されていきます。

本の著者紹介欄にあった、「日常の描写を繊細かつ丹念に重ねることで立ち上がる瑞々しさ」が宮下作品の魅力のひとつだという表現が、なるほどピッタリ!と思えました。
そう、瑞々しい感じです。それは、「羊と鋼」にもあったと思います。

麻子のように、繊細で複雑な内面を持った人は結構多いだろうと思いますが、現実の世界では、人はそうした内面を、ことさら言葉で表現しようとしないでしょう。そうすると、自分が繊細で複雑でそのほかいろいろな内面を持っていることに気づきもしないのだと思います。

もしかすると――まだたった2冊しか読んでいないからアヤシイけれど――宮下作品の魅力は、主人公が何をした、話がどう展開した、ということよりも、この物語世界の雰囲気なのでしょうか。瑞々しさ、というのでしょうか。
どちらかというと私は、筋立てを楽しむ小説が好きなタイプの本読みですが、でも…楽しめた1冊でした。

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  1. 2017/07/12(水) 22:00:06|
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